採用事例3

豊島区役所 環境政策課

「グリーンとしま」再生プロジェクト

都市の中に森を再生する取り組みとして2009年に始動し、様々な緑化活動を行っている。
区立の全小中学校に一万本の木を植える「学校の森」植樹を皮切りに、「いのちの森」植樹として公園や区有施設をはじめ、区内全体に広がっていった結果、10年で10万本の植樹の目標を達成している。「いのちの森」とは、「3本植えれば森になる」を合言葉に、区の限られたスペースを有効活用しながら、土地本来の樹種を混植・密することで、自然の力を回復させた森のことである。豊島区では、42種類ある在来の樹木を植樹することで「いのちの森」づくりをおこなっている。

豊島区役所新庁舎の開設

2015年には最新の環境技術を積極的に取り入れた区役所新庁舎を開設しており、庁舎屋上には、かつての豊島区の自然を再現した「豊島の森」を整備し、環境学習などに活用している。また、「豊島の森」をはじめとする区庁舎「エコミューゼタウン」の緑化は、複数の受賞をするなど、高い評価を得ている。

豊島の森

南池袋公園リニューアルオープン

2016年には、南池袋公園がリニューアルオープンした。豊島区発祥のソメイヨシノやケヤキなどの高木を適正に植栽しており、一年中みどりの芝生が広がるみどり豊かな公園として、区民や来訪者にとっての憩いの場となっている。

「IKEBUS(イケバス)」の導入

気候変動に対応し、脱炭素化に向けた取り組みの一環として、2019年11月から池袋駅近辺の4つの公園を結ぶ「IKEBUS(イケバス)」が運行開始する。池袋副都心内を、安全に安心して移動できる新たな移動サービスとして、環境にやさしい低炭素型電気バスを採用している。

「エコのわ」の定期発行

「エコのわ」は区民や区内の団体に取材を実施して、区の環境に関する情報を集約した環境情報誌である。「日常生活から地球環境を見直す」という視点に立ち、環境に配慮した暮らしや、それを実現する方法などをわかりやすく伝えることにより、区民の生活スタイルの転換を図ることを目指している。年2回の発行で年間31,000部を配布している。
平成29年度は、クール・チョイスをテーマに掲げ、低炭素型の製品・サービス・ライフスタイルを賢く選択していくための活動や認証マークを取り上げ、より具体的なクール・チョイスアクションを提案している。その中では認証マークの一つとして、水なし印刷の「バタフライロゴ」についても取り上げている。
※クール・チョイス(COOL CHOICE)
CO2などの温室効果ガスの排出量削減のために、低炭素型の製品・サービス・ライフスタイルを賢く選択していこうという、環境省が推進する国民運動。

環境情報誌「エコのわ」

裏表紙の各種マーク

水なし印刷の採用について

豊島区は、「環境負荷の低減と都市の活力が両立する高密都市」を目指すべき都市像と定め、人と環境にやさしいまちづくりを推進している。このような環境負荷低減の取り組みを行う中で、環境優位性を持つ水なし印刷も10年以上前から採用しており、今後も水なし印刷を継続していく。
豊島区役所 環境政策課が発行する印刷物には環境情報紙「エコのわ」をはじめとして、「環境基本計画」およびこの「環境基本計画」の進捗状況の点検・評価結果を纏めた「環境年次報告書」などがある。「環境基本計画」や、「環境年次報告書」では、カーボン・オフセットも採用している。そのほか、環境教育の一つとして行っている学校のプールに卵を産んだトンボの幼虫のヤゴを救出する「ヤゴの救出作戦」のパンフレット、生物多様性を考える「としま生きものガイドブック」などの印刷物でも水なし印刷を採用している。

(左)環境基本計画 (左中央)環境基本計画 小学生版
(右中央)ヤゴ救出大作戦(右)としま生きものガイドブック

裏表紙の各種マーク