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2017年10月05日

ラベルエキスポヨーロッパ報告(4):欧州で独自進化する水なし印刷(3)ラベル印刷

市場そのもの縮小が続く出版業界やデジタル印刷の進展が著しい商業印刷分野に対して、ラベル印刷市場は、デジタル化の進展が遅く、かつ市場としても2020年までには、年率4.1%の伸びが予想されている。このラベル印刷分野では、独創的なデザインや様々な印刷媒体への対応など、フレキシブルな印刷・生産技術が要求され、水なし印刷が適していることは、印刷会社の共通の認識と言ってよい。labelwine (2).JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像
ラベルは、パッケージと同じく商品の顔となる場合も多くため、にじみの少ない、色再現性の良い水なし印刷が、以前から重宝されてきた歴史がある。
(⇩岩崎鉄工オフセット間欠輪転ラベル印刷機)
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ワインの本場のフランス、オーストラリア、アメリカなどのワインラベルは、岩崎鉄工(株)、(株)ミヤコシを代表とする 日本製のラベル印刷機を使用した水なしUV印刷が、大半を占めている。
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ラベルエキスポの会場では、(株)ミヤコシの展示印刷機(⇑)のフランスの印刷会社への販売が決定し、展示会終了後に直ちに設置するとのことである。
ラベル印刷に対する市場の要求やPRESSTEK社の再参入の動きに連動して、今回のラベルエキスポ(9月25日~28日)では、世界市場で水なしラベル印刷機を販売しているフランスのCodimag社が積極的な展示をしていた。また、中国の金昆機械社が、水なし専用ラベル印刷機を開発し、価格の安さを売りに大々的なデモを実施していた。label9(waterless) (3).jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像
  (金昆機械(中国)製の水なし専用ラベル印刷機)