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2016年09月17日

水なしLED-UV印刷で完全パウダーレス工場を実現 —–(株)富士美術が、関西で初の菊全機での水なしLED-UV印刷を本格稼働

株式会社富士美術(大阪市東成区、小柳富士夫社長)は、2015年3月にハイデルベルグ製CD-102機にLED-UVユニットを装備したのに引き続き、2016年6月にはアキヤマ製JPRINT両面8色機にもLED-UVユニットを装備した。
そして、この夏、両機とも水なしLED-UV印刷に移行し本格稼働を開始し、更なる高品質印刷へ邁進中である。菊全機での水なしLED-UV印刷の本格稼働は、関西初の快挙である。
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株式会社富士美術 小柳富士夫代表取締役
水なしLED-UV印刷では、光沢感にかけるのが課題であったが、現在では、完全に解消されている。印刷時の版面温度が30℃を超えても汚れずに印刷できるまでに水なし版の性能が向上し、インキの改良により光沢感も十分出るようになり、エッジピックなどのトラブルも解消された。更に水なしLED-UV印刷では、水あり印刷で発生するゴーストもなくなり、インキかすから出るごみ付きも皆無となった。
heidelberg printingpress.jpgのサムネール画像
ハイデルベルグ CD-102 LED-UV装着機
LED-UV印刷による短納期化の実現に加え、水なしLED-UV印刷による高品質化、短期間での人材育成が可能になり、現場の若返りと企業の安定した継続性を図れることになった。
また、油性印刷を完全になくしたことにより、生産能力の飛躍的向上、スプレーパウダーの無いクリーンな工場の実現、パウダー清掃不要による実稼働時間の増加、裏付きやパウダー落ちなどのクレームの激減、後加工でのトラブルの減少など、計り知れないメリットが生まれている。
小社長は、「水なし印刷はUV印刷でこそ、その真価が発揮できる印刷方式であり、他社での更なる普及を後押しするために、工場見学も積極的に受け入れる方針である」と結ばれた。
akiyama printingpress.jpgのサムネール画像
アキヤマJPRINT 両面8色 LED-UV装着機