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2016年09月01日

第15回印刷産業環境優良工場最高位は会員企業・文唱堂印刷株式会社に

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—全員参加のたゆまぬ改善が大きな成果を生む
今年度の「第15回印刷産業環境優良工場表彰」は、会員企業の中では、最高位の経済産業大臣賞に文唱堂印刷株式会社町屋総合工場(東京都荒川区、橋本唱市社長)、日印産連奨励賞に日本レーベル印刷株式会社(静岡市)、株式会社プリプレス・センター(札幌市)が選ばれた。
文昌堂印刷(株)町屋総合工場は、1985年操業開始し、製版・印刷・製本・物流までの一貫工場である。荒川区内で最大の電力を消費する工場として、電力使用量の「見える化」によるエネルギ—削減を徹底させ、削減率は39%に達している。また、損紙・金属缶回収率は100%を実現している。加えて荒川区清掃局が分別回収していないにもかかわらず、工場内でゴミの分別を徹底するなど、まさに全員参加による改善を実行している。
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周辺に住宅が密集する準工業地域での操業であることから、地域貢献に対する熱意もただならぬものがある。社員全員で周辺のゴミ拾いを開始したところ、地元中学生がその活動に参加するまでになっており、また、定例で実行している地元小学生向けの工場見学やハロウィンイベントは人気イベントになっている。その他、地域を巻き込んだ防災訓練など地域貢献活動は枚挙にいとまがない。
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徹底した「見える化」や、異業種交流会から得られた他社事例の導入などにより、環境改善に対するPDCAサイクルが見事に機能している。
操業以前からの建物を使用しながら、今回の最高位受賞は、強力なトップのリーダーシップと全社員の意識の高さ、たゆまぬ前向きな行動の成果であり、真に称賛に値する。
文昌堂印刷は、ハイデルベルグSM102・両面8色機で水なし印刷を採用し、VOCの削減や廃棄物の削減、水なし印刷による印刷機械寿命の延長など、環境負荷低減に貢献している。
 なお、日本WPA会員企業では、過去の15回の最高位・経済産業大臣賞の内、通算9回も受賞する実績を上げ、一昨年の六三印刷株式会社に続く受賞となった。