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2015年12月03日

精英堂印刷が世界ラベルコンテスト2015・全分野最優秀賞(Best Of The Best)の快挙

精英堂印刷はこの度、ブラッセルで開催された、2015年度世界ラベルコンテストで最高峰の全分野最優秀賞を受賞した。同社は2点の作品、「純米吟醸 東光のラベル」と、「創作ラベル・tojuro」を応募し、国内審査では「東光ラベル」が最優秀賞に選ばれ、「tojuro」は佳作となったものの、世界ラベルコンテストの評価では、逆転し、佳作のtojuroが全ラベル分野での2015最優秀賞に輝いたのだ。
同社は、過去のコンテストでも数々の受賞を受けているが、社内での絶え間ざる創作ラベルの開発に意欲を燃やす仕組みを造り上げている。年初から創作ラベルに取り組み、水なし印刷を中核技術に見据え、その特徴を引き出す、モチーフとデザインを施し、プリンティング・ディレクターとデザイナーが一緒になって、モチーフを練り上げている。
デザイン・アイディアだけでなく、それを絶え間なく、実現に向けての資材開発、印刷技術開発をされている点は高く評価される。
ある意味では水なし印刷の最高賞といえる作品を造り上げている。
「juno」はローマ最高の女神の名前で、「to juno」で「女神へ」と言う作品名である。
孔雀は英語で「bird of juno」と呼び、その羽根はオスのクジャクがメスにプロポーズするためにある。男性が想いを込め特別な女性(男性にとっての女神)へ贈る限定酒をイメージしたラベルデザインとしている。
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角度や明るさにより、背景の隠し絵柄が見える凝った水なし印刷技法。(拡大図)
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水なし印刷によるにじみの少ない線の表現(拡大図)
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創作ラベル『to juno(女神へ)』(全体図)
にじみの少ない「水なし印刷」の特徴を表現するため、孔雀の尾の羽や、背景の格子模様の線一本一本が確認できるデザインにし「FMスクリーン製版」「広色域印刷」により、全体的にきめの細かい柔らかな色合いを表現ししている。
ラベル中央の孔雀は、「リオトーン加工」を施してあるので、視覚的にはもちろんのこと、手触りによる金属的な立体感を感じることができる。
【参考資料】
世界ラベル賞(WLA)年次コンテストは2016年にその25周年に入るが、世界中から非常に高い評価を引き付けている。参加協会は以下の9つの国のラベル協会(組合)である:
TLMI(米国)、JFLP(日本)、FINAT(ヨーロッパ)、LATMA(オーストラリア)、SALMA(ニュージーランド、PEIAC(中国)、ABIEA(ブラジル)、LMAI(インド)、およびAMETIQ(メキシコ)。
WLAコンテストへの参加資格は、それぞれの国の協会での受賞者が対象となる。個々の印刷会社が直接応募することはできない。
Best of the Best Awards 2015(全分野最優秀賞2015)
この全分野最優秀賞は現在、以下の5分野から選び抜かれた中の最優秀賞で今回は、3回目のものとなった。5分野の賞とは以下の印刷分野を指す:
フレキソ印刷
オフセット平版印刷
組み合わせ印刷
凸版印刷印刷
デジタル印刷
各分野から選び抜かれた勝者はLabelExpoヨーロッパ2015(ブリュッセル)開催に合わせて、今年の世界ラベルコンテストから全分野最優秀賞選がばれた。
これが何と、わが会員、精英堂印刷のtojunroがBest of the Best Awards 2015に輝いたのだ。
2015年-2016年のコンテストの進歩
世界ラベル賞は、国際的なラベル産業の中での競争を促す世界的なラベルコンテストと認められている。賞は、多くの主要なブランドオーナーの協力を得て、当該印刷会社が非常に高い水準の仕事を達成していることを示してくれる。
WLA賞は、わずかであるが記名を許されるために、ラベル類、例えばワイン、食品、薬品、および自動車などの多くの産業によって認識されている。
メキシコラベル協会AMETIQは2015年の初めにそれらの最初の全国的なラベル競技会を行い、今回ブリュッセル二初参加した。
彼らが、来年9月にシカゴで審査される2016年のWLA L9コンテストにはもっと関係してくれることになろう。
この審査会は各国からの審査員で構成さられ、トニー・ホワイト氏が世界ラベル賞審査会の会長を務めている。