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CFP

2015年11月28日

システム認証サイト審査

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2回目のシステム認証なる維持・変更審査を受けている。来年は、3年目で更新審査となるが、このユニークな中小企業のグループ化システム認証を軌道に乗せる正念場となる。
今回は新しく2社が加わり、その変更審査を兼ねた維持審査であった。
11月27日、日精ピーアール・保木間プリテックセンターでサイト審査(現地審査)が行なわれた。受ける側は日精ピーアールの加藤さん、審査側はSGSの新進気鋭の女性審査員が当ってくれた。
加藤さんは既にPGGをカーボンオフセットの作業で2年ほど使いこなしていて、PGGのCFPバージョンの習得には短時間でこなすことができた。拠点マスター(関連メーカー資材の運搬距離登録、納品先の距離登録)を作成するのにMapFanを駆使して出力、エビデンスデーターの貼り付けには時間がかかった。当工場は廃業した工場を射抜きで購入したもので、古い電力データー類が紛失されてしまい、それを手繰り出すのに時間がかかった。
でも、一旦、マスターを造り上げると、後はPGG上でジョブデーターを入力するだけで自動計算がなされる。
と言うのも、PGG・CFPバージョンには水なし印刷PCRを組み込まれ、PCRのことを意識しなくとも正しい結果が出てくる。チェックリスト類が整備されていて、計算ミスは入力ミスさえしなければいつも正解が出る、と加藤さんはお気に入りで説明する。
該当するマスターの箇所の数字をC&Pし、PGGに転記する。印刷仕様の数字を単純化されたPGG入力画面にひたすら入力する。確かにこれは入力ミスも起き難い。
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審査員もクラウドPGGで専用の入力画面上での入力、一連のデーターのdropboxクラウド保管、検証員の作業は全てクラウドベースでできる点に驚嘆されていた。加藤さんの応対がしっかりしていて、以前はPGG=ブラックボックスと審査員から懐疑的に見られたフシもあったが、今回はその信頼性と利便性を高く評価していただけた。
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ついで、工場現場に入り、製本部門、菊半裁4/4・8色反転印刷機、菊全5/5両面印刷機の現地審査に当る。加湿器、空調機、インキパイピング装置の電力値を確認する。
加藤さんの当を得た、説明に審査員は全幅の信頼評価をしてくれ、現場での確認も円滑に進行でき、予定より早く終了することができた。
加藤さんは日々のCFPを営業の武器とすることに一種のもどかしさを訴えていた。CFPは地球温暖化防止に繋がる社会正義の事業であるが、クライアントにこれを理解していただくのに手間隙がかかってしまう。営業マンもそれを眺めて尻込みしようとする。このジレンマの解決法はないものかと逆質問されてしまった。
いや、その方法はあるのだ。エコプロダクツ2015でカーボンオフセット表彰を受けるアインズ株式会社は地産地消の独自カーボンオフセットを商品化して、成果に繋げている。クライアントに一言で理解していただける商品を組み立てる必要があるのだろう。
仏作って魂入れずでは成果が上がらないことを反省させられた。
審査を通して、大変、有意義な意見交換をはかることができた。