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2015年07月18日

水なし印刷2氏が印刷学会誌に素晴らしい、体験上の総説を投稿

北東印刷工業株式会社・金本貴広氏が印刷学界誌第52巻第3号で総説「Japan Colorと水なし印刷による相乗効果」を、さらに、今野印刷株式会社の河内和史氏が総説「水なし化による自社色基準の確立への取り組みともたらされる効果」を執筆してくれた。
金本貴広氏はこの中で、次のように述べられている。
若手オペレーター教育への効果
弊社では、Japan Colorと水なし印刷による印刷の標準化により、オフセット印刷オペレーターの育成に数年の年月がかかると言うのは過去のものとなった。3ヶ月から6ヶ月の研修期間でメインオペレーターとして印刷機を稼動できるようになり、勤務体制を柔軟に組むことができるようになった。
新技術への迅速な対応
2014年7月、LED−UV水なし印刷の商業ベースでの実運用を開始した。(日本国内では初) 開発当初はトライアル・アンド・エラーの繰り返しであったが、インキメーカーや資材メーカーなど関連協力会社にも尽力いただき、安定して印刷できるレベルに達することができた。直ぐにカラーマネージメントに取り掛かり、後述する見える化により特徴的なトラッピングの問題が見つかったものの、さらなる改善に向け改良を進めている。
河内和史氏は引き続き、体験興味深い見解を披露してくれている。
5Sや「カイゼン」のよって得られる変化は小さく、多くの中小企業では思ったような効果を上げられないでいるのが本音ではないだろうか。弊社では、Japan Colorを自社色基準とすることや、「水なし印刷」の採用といった取組によって、新台導入にも勝る大きな変化をオペレーターにもたらしたと感じている。標準化や基準づくりは、どこからどう取り組んだら良いのか分からないことも多い。認証取得への取組によって得られる効果は、手段・手法を学べる点が大きい。変化が必要でどうしたら良いか分からないなら、認証が必要でなくとも、取得に向けて取り組んでみると良いだろう。
強い現場力を引き出し、競争力をつける一助とされているが、詳しくは、このpdfでご覧いただきたい。