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2014年10月13日

Graph Expo 2014レポート(4)

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後付けLED-UVを推進 AMS社
今年のノーベル物理学賞は日本の3人、赤崎・天野・中村氏に耀き、LEDが改めて注目されるようになった。この発表の前、GX展では重量印刷機の影が薄くなる中で、会場のGREENspace展示館で最大ブースを占めて出品したAir Motion Systems社(AMS社)、その印刷機用の高出力LED-UV装置が光っていた。
同社はこのLED-UVランプを既存のあらゆるメーカーの印刷機に後付けするサービスを打ち出している。電気エネルギーが世界的に高騰する中で、また、なかなか新規設備がし難い中で、この「LED-UV装置の後付サービス」が受け、この数年で70台を設置し、今展示会での受注数を入れると100台にまもなく達するとしている。
新製品・XP7 シリのーズLED-UV装置はGX展の「Must see賞」を獲得している。
南ホールS404bcで9月30日12:30より特別セミナー開催されたが、大反響であった。
この装置は最短で1日、通常は数日で後付けができる素早さ、ソリッドステート構造で長寿命と言うのが売り文句である。
使用者側のメリットとしては、スプレー不要で、裏をひっくり返して通してもそりが出ない。傷・汚れがつかない。刷了後、直ぐに加工に回せるとし、納入先では生産性が30%上昇した例(Thysse Printing, Wisconsin)が出ている。
UV方式に比べ省エネで、各種法令に準拠している点が評価されている。
このような既存印刷機に付加装置を後つけして、生産性向上・機械の再使用を目指す動きはある意味では、今日の象徴ではあるまいか。先々が不透明な世で、既存設備の更新は図りにくい側面があるからだ。
我々は既存機での「水なし化リノベーション」を提唱しているが、形は違えども米国を始めとして各地でLED-UVの後付が受けてきているのもうなづける。