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2013年06月05日

国連主導の「世界水の日」で2013標語を水の協力国際年とする

今年は、国連の2013年標語「水の協力国際年」にあやかり、我々、Waterless Current一同は、水なし印刷方式の環境力の再確認をしてみたい。
毎年、世界水の日、3月22日には、これに関するイベントが開催される。これは淡水の重要性の喚起を促したり、淡水資源の持続可能管理を主張したものに絞ってくれる。
淡水を祝福する国際日として、1992地球サミット(UNCED)で推奨され、1993年3月22日を最初の「世界水の日」と称することを国連総会(UNGA)は決議したのだ。
通常、世界水の日では、淡水の具体的な状況を強調する。2013年は、「水の協力国際年」として、水の確保のために「ユネスコ」が国連欧州経済委員会(UNECE)と国連経済社会部(UNDESA)の調整に当たり、世界水の日の「水の協力」の課題に専念する。
水の協力
人間の基本的要求の実現、私達の環境、社会経済学の開発、および貧困撲滅はすべて水に依存している訳である。
水をうまく管理するとは、水の持つユニークな特徴がゆえ大きな課題となる:それは時間的、空間的に不均一に散布してくれ、水の循環度などは非常に複雑で、その動揺が生じて水不足が増幅されたりする。現在70億超の人々に、さらに、増加する世界の総人口のニーズを満たすべく、食糧生産、エネルギー産出、産業用途、民生用途の水需要が増大している一方で、急速な都市化、汚染、および気候変動は水資源を脅かしている。水は共用資源であり、その管理は、多種多様な対立利害関係を考慮する必要がある。水の機会とは需要側間の協調そのものと言えよう。
2013を水協力の国際年と称することで、国連は、異なるニーズの間でバランスをとるために、相互の「協力」が必須であると認めている。
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* 一人・1日あたり20から40リットルまでの水の摂取量と推奨された世界保健機構、世界銀行、および米国国際開発局。より大量の水の摂取は、かなり、健康と生活水準を増大させる。
水の協力を促進することは宗教、倫理、社会的、政治的、法律上、制度上で、経済の次元と同様に文化的、教育的、科学的なファクターを採り入れている学際的アプローチを暗示している。
その1、水についての謙虚な反省事実:
●私達の給水原は一定である。2,000年前、人口が現在3%であった時と比べ、地球の上の、淡水源は増えてはいない。
●前世紀で、水使用量が6倍に増大したのに対して、世界の総人口は3倍になった。
●すでに、世界の70億人の住民が、川、湖、および地下の帯水層に含まれている淡水アクセス可能源の54%を充当している。2025年までに、人類が取るこのシェアは、人口増加に基づいて70%になるであろう。もし一人当たり、水資源の消費がその現行利率で上がり続けるならば、25年以内に淡水で入手可能なすべての90%以上を人類が使ってしまい、残り10%を、すべての他の生きている生き物に残す勘定になる。
●現在の傾向が持続するならば、2025では、世界の人口の3分の2が深刻な水不足またはほとんど水がない生活を強いられるであろう。
●人体の70%以上は水から成り立つ。喉が渇くのは私達の体の水の1%の不足で起きる。 5%不足すると微熱を引き起こす。8%の不足で唾液が出なくなり、皮膚が青色に変わってくる。 10%の不足では人は歩くことができず、12%の不足は死をもたらす。
●地域によって変わるが、世界的には、産業用途では人が使うすべての水量の23%を占めている。
●米国は水の最も巨大な消費地の1つである。全体の水消費を国別に比較すると、平均で一人当たりアメリカ人は1日に150ガロン(567リットル)、ヨーロッパ人は50ガロン(189リットル)、アフリカ人は7.5ガロン(28リットル)を使っている。
数年の間、私達はたびたび、水なし印刷での水量に関する統計を出版した。さて、オーストラリアの前IWPA理事で、東レ水なし版コンサルタント、Norm Fizellのおかげで、私達はさまざまな従来のオフセット印刷機での水使用量の数字を持っている。この研究の結果は私達の水なしの会員が使うことができるものだ。
1交代時・水ありオフセット印刷機の年間水使用量
印刷機紙寸法
色数………………….Liters……………………..Gallons
28” / 61cm
5-6 色機…………….10,000〜12,000……….2,646〜3,175
40” / 102cm
5-6 色機…………….12,000〜14,000………3,175〜3,704
8胴ヒートセットオフ輪機
幅(1m幅)…………….90,000〜100,000…….23,810〜26,455
4胴ヒートセットオフ輪機
幅(2m幅)……………130,000〜150,000……34,392〜39,683
2台の40インチ枚葉オフ機と1台の28インチ枚葉オフ機を3直で動かしている中堅の印刷会社では、年間、約102,000から120,000リットル、または27,000から32,000ガロンの水を使うであろう。それは現在、大した量ではない聞こえようが、誰が、1日に75または85ガロンの水があと数年どれほど貴重品になってゆくか、誰しも否定できない。
米国に設置された多色枚葉オフ機の設置台数をA.F.ルイス情報サービス社の印刷産業データを使って、私達は、年間の水の使用量を一直で印刷機が稼働したものと仮定して概算することができる。水の使用量データは、菊四才から菊全(B3からB1)までサイズの幅があり、大きめの約31,000台の多色印刷機と適用してみる。5800万ガロン(2億3100万リットル)の水量が、これらのマシンを操作するために消費されていると概算できるとNorm Fizellは計算してくれた。
この圧倒的な水使用量は1日当たり550万人から1100万人の人々を支援する量に相当するであろう。これらの数は1日あたり、一人20〜40リットルの水が必要とする世界保健機構、世界銀行、および米国国際開発局の根拠に基づく。3直制の水なし印刷会社は、水の使用を自らの印刷プロセスから取り除いたことを誇りにできるのだ。
世界の水不足はどれほど深刻であるか? 次の20年以内に、国家が給水上のことで戦争をしかねないと言うことは広く予測されている。
私達が吸う空気
印刷において使われた環境汚染物のリストは化学実験のようにも思われる。研究者は、米国だけで、印刷業界が毎年環境の中に4100万ポンドを超える有毒な化合物を放出すると概算する。印刷業界はその有毒な完全な一欄品の99%を空中に放出し、残り1%は土壌と水に分割放出される。米国環境保護局の報告では1ポンドあたり詳細の一覧表(TRI)を作っているが、他のTRI産業は平均すると空中へは60%の放出、土壌へは30%、水へは10%になっている。
アメリカン・インターナショナル・グループによると、毎年、20億ポンド以上のインクは米国の印刷業界で使われる。インク素材からのVOCに加えて、有毒化学物質、たいていは石油由来のもので、殆どは印刷機の洗浄液として用いられて、重大な環境上の危険性を示している。 いくつかの石油由来の洗浄剤は、スモッグの生成をもたらし、次々、オゾン層を損い、呼吸困難を起こす可能性を持つVOC(揮発性有機化合物)を60%以上、含んでいる。
揮発性有機化合物またはVOCは、普通の温度と気圧の屋内の大気条件で蒸発してくれる。VOCの集中化を屋内と屋外ともに減らすことは重要な健康と環境目標である。米国で、屋外へのVOCの排出は、たいていオゾン、光化学スモッグの発生を防止するためにUSEPAが規制をかけている。湿し水に添加するイソプロピルアルコールはVOCと考えられる。
Norm Fizellのリポートでは、オーストラリアの枚葉機でのアルコール添加量は10%になっていると概算する。(彼はそれでも低めと考える)。 彼は、実際の使用状況は、多分、アルコールの高い蒸発度を勘案すると15〜20%により近いと見ている。
年間・1直制での枚葉印刷機のアルコール使用量
プレスサイズ
と色数………………..リットル…………………………ガロン
28″/61cm
5-6色機……………..1,000〜1,400………………..265〜370
40″ / 102cm
5-6色機……………..1,200〜1,600………………..320〜425
前述の例を引用し、菊全機を2台、半才機を1台持つ中堅印刷会社が3交代下では、1年での10,200から13,800リットル、または2,700から3,650ガロンのアルコールを使うであろう。 米国では湿し水にアルコールを入れる使い方がされているが、これは注目されるべきである。
水なし印刷ではVOC放散値は下がる
東京都では印刷業から放散されるVOC値は全産業の22%に登り、塗装業界に次ぐ、VOC放散ワースト産業となっていた。そこで、都でもVOCアドバイザー制度を設け、申し出があれば無償で工場内のVO値を実測してくれるサービスを打ち出してくれていた。
この制度に則り、2006年、都のVOCアドバイザーの寺田勝昭氏が印刷会社2社のVOC値計測をしてくれた。1社は文祥堂印刷(株)、もう1社は(株)文星閣であった。文星閣では2階が水ありオフセット機、3階が水なしオフセット機が設置されていて、両者のVOC値を比べるのに好条件を揃えていた。
各階の換気ファンのVOC値を測定したが、水なし印刷の部屋は水あり印刷の部屋に比べVOC値は75%減を示してくれた。
イソプロピルアルコール(IPA)は、1,000〜10,000ppmの値を示していた。洗油では500〜4000ppmを示していた。アルコール代替え品でも1300ppmを示していた。
水なし印刷は大気中へのVOCの放散においても明らかな利点を持っている。
政府規制
これら一連の環境改善をはかろうと、私達の世界の各国政府は企業に圧力を加えるてこようが、水なしの印刷の価値は強くなり続けるであろう。
米国で、米国環境保護庁(USEPA)が大気浄化法のもとで規制する内容の1つは、普通の空中にある汚染物質の水準である。USEPAはこれらの限度を定めて、地方自治体は通常、大気の質を維持することについての責任を取る。 地方自治体はUSEPAより厳密な規則を持つことができるが、規則を緩めるはずがない。
1990年の大気浄化法の改正により、空中に汚染物質を放出する企業にUSEPAは許可証を配付する対策を取り出した。これらの許可証では、汚染物質の種類と量を明示し、当該企業が汚染を最小化する手段を取ることとなる。USEPAが当該企業が許可の違反をしていると気付くと、それは企業と管理者に対して均一な刑事罰をもたらすことができるのだ。
それは汚染が多くの他の類型に影響するので、大気汚染はUSEPAの一番の関心事である。 第一義的な大気汚染物質は、USEPAによって決定されるが、以下の通りである:
粒子状物質、地表レベルオゾン、一酸化炭素、二酸化窒素、二酸化硫黄、および鉛。
鉛、一酸化炭素、二酸化窒素、および二酸化硫黄は車と工場から共通して排出されるが、地表レベルオゾンは地表面で窒素酸化物とVOCの反応による。
ヨーロッパで、統合公害防止規制(IPPC)と呼ばれる環境の規制は公害防止管理規則(PPC)2000を通して導入されていて、産業運営の環境影響を管理する主要な規制のシステムになったのだ。
IPPCの下では、会社は以下の事項を示す必要がある:
空気、土地、および水への放散物の環境影響を識別する。
無駄な過剰生産を避ける。
災害事故予防手続を実施する。
「環境騒音・におい発散」を測定する。
上の規制を環境管理プログラムによって達成したIWPA会員の素晴らしい事例はカナダのWallens、英国の Park LaneとSeacourt、ベルギーのエコ印刷センター、; そして米国のMosaicである。
私達は水使用で莫大な節約を重ね、しかも、VOC削減に努めている世界中で水なし専門の印刷会社を賞賛する。
私達は、より大きな成功の達成に向け、水なし印刷が環境利得をさらに、マーケティングし続けるよう元気づけている。