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2012年07月14日

地球温暖化ガス抑制の運動はまったなし…九州の記録的集中豪雨、アメリカの熱波…

九州を襲った記録的な豪雨。梅雨末期の大雨は珍しくないが、「これまでに経験したことのないような大雨」(気象庁)となると明らかにこれは異常を指す。
気象庁によると、被害の集中した熊本県阿蘇市では、12日の1時間あたりの最大雨量が108ミリ。午後1時20分までの24時間雨量は507.5ミリで、観測史上最多となった。平年の7月1カ月分の平均雨量は570.1ミリなので、ほぼ1カ月分の雨が1日で降ったことになる。こうした異常事態を見越し、同庁では「これまでに経験したことのない−」といった表現を用いた。これは異常気象と言いたげなのは明らかだ。
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梅雨末期の集中豪雨は西日本を中心に、ほぼ毎年のように発生。発達した積乱雲へ、水蒸気をたっぷり含んだ空気が継続的に注ぎ込まれ、短時間で局地的な大雨が降る。それにしても、昨夏の紀伊半島豪雨など、近年の大雨災害は規模が大きい。その原因は、地球温暖化による海水温の上昇だという。
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米国ではついこの間、灼熱の熱波が東部から中部にかけて襲った。航空機のタイヤが駐機場で沈んでしまうとか、まさに、異状づくめである。IPCC(2001)のSRES A2シナリオ(経済重視で地域志向が強い)による温室効果ガスの排出が続けば40年後には今年のような熱波の発生リスクは100倍になるとする見解が出てきている。
地球温暖化ガスの抑制は待ったなしに事態になってきている。日本人一人一人にこの自覚が生まれないと行動にはならない。我々は地球温暖化ガス抑制の意識付けのために、産環協のカーボンフットプリント・マーク(CFP秤マーク)をあらゆる印刷物に発注者の理解を得て付けまくり、印刷メディアを活用した社会貢献活動を興したいと、印刷人に呼びかけていく。