パンフレットや広報誌などで、J-クレジットを活用した事例が増加するなど、印刷物のCO₂排出量をゼロにする「カーボンオフセット印刷」が広がっています。日本WPAではカーボンオフセットセミナーを定期的に開催しており、印刷業界全体の脱炭素化を加速させる取り組みを行っています。今回はカーボンオフセットをするための仕組みであるPGGに関してのバージョンアップや、その取り組みを支えるSuMPOについてご紹介します。
・PGG(Printing Goes Green)とは?
PGGは、印刷工程で発生するCO₂排出量をクラウドで簡易的に算出できる仕組みです。原材料から輸送までをカバーし、J-クレジットによるオフセット申請もワンストップで可能。水なし印刷やデジタル印刷にも対応しており、環境配慮型印刷のツールとして注目されています。
・PGGのバージョンアップに向けて準備が進行中! PGGの次期バージョンでは、算出精度の向上や対応パートナーの拡大を予定。最新印刷機との連携や、より簡単な操作性を目指して準備が進んでいます。PGGの次期バージョンの算出方式や各種マスター値を記載した「システム概要文書」に対して、第三者機関である一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)に監修をお願いしています。
・ SuMPOの取り組み SuMPO(一般社団法人サステナブル経営推進機構)は、2019年6月設立された、本部を東京都千代田区に構える「SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)」時代にふさわしい経営支援を展開する非営利組織です。
SuMPOの主な事業について
- LCA(ライフサイクルアセスメント)関連:CO₂排出量算定、MiLCAソフト提供、データベースIDEA運営
- EPD(環境製品宣言)制度運営:ISO14025準拠の環境ラベルプログラム
- SX戦略支援:企業や自治体の脱炭素・循環型経済・ネイチャーポジティブ施策の伴走支援
- エコプロアワード(SXアワード)運営:環境・社会課題に取り組む企業を表彰
- 普及・広報活動:セミナー、シンポジウム、情報発信
・ エコプロアワードについて 企業を表彰する「エコプロアワード」をSumpoは主催しています。これまで環境配慮型の製品・ サービス・ 技術等を顕彰し、 日本における環境産業の発展に大きく 寄与してまいりました。今年は第8回、表彰式は12月に東京ビッグサイトで開催されました。
https://sumpo.or.jp/seminar/awards/8th_eco-pro_award_results.html <https://sumpo.or.jp/seminar/awards/8th_eco-pro_award_results.html>
今後もカーボンオフセットやPGGに関しての取り組みを発信いたします。


