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2008年05月11日

日本WPA臨時理事会が5月9日(金) 東レ本社会議室で開催

洞爺湖サミットでの主要テーマ、CO2削減に我々印刷人がどのように取り組めるか、その基礎となる「CO2排出量削減の計算モデル」を水なし印刷で算出し、その優位性を示す、計算モデルの検討という趣旨であった。モデレーターの清水印刷紙工(株)・社長・清水宏和氏が作り上げた原案の内容を精査することから討議が始まった。印刷方式を比較し、観念論・概念論でなくKg-CO2と言う指数上から、環境への優しさを説く手法を打ち出すのは、我々が業界では始めてであろう。
水なし印刷では従来方式と比べ水を使わないということはKg-CO2負荷からも大変重要な要素となる。
従来印刷では、IPAの湿し液への使用という問題が付きまとうが、これとてKg-CO2がかかる。
湿し液廃液の処理については、中和、加熱蒸発、残留物の分離と複雑な工程を経て処理されているが、Kg-CO2負荷が当然かかるものである。
これらの従来印刷方式でのKg-CO2負荷は水なし印刷では一切生じない。
清水氏原案の内容を精査し、NEW環境展での出品に合わせて、日本WPA「水なし印刷CO2排出量削減の計算モデル」≪Ver1.0≫を発表することとした。
この背景として、単に「環境に優しい印刷方式」と観念論・概念論での訴求では、印刷ユーザーに説得しきれない時代となってきた。より客観性の明示、数値での説得がますます求められている。
さらに、東京都の認識ではないが、VOC削減問題でも中小企業の分野での削減が図られていないとの指摘で、いまこそ中小企業の我々が、意識を持って真正面から環境問題に取んでこそ、我々の地位が築け、未来が開けるとの視点を持ちたい。