6月中旬、ドイツのオッフェンバッハ市のローランド社で実技対話形式のUV水なし実演会を開催した。
ローランド社でこの種の催しものをしたのは初めてであったが、UV水なし印刷では厳しい仕事の領域で大変効果的なことに関心が集まった。実演は非吸収性のプラスチック材で、ベタが多く、しかも細かい白抜きの入った模様のカード類の印刷を行った。UV水あり印刷ではこのような非吸収性の材料に印刷するのに、水とインキのバランスが大変取りにくい。当然スピードも上げられない。ところが、UV水なしではこのような制約はなく、しかも、白抜き部まできれいに再現してくれる。機械メーカー、参加者ともUV水なし印刷が見直された一日に始終したと言う。
MANローランド社での実技対話形式のUV水なし実演会の風景
9月5?6日には、ハンブルグ市のイリス・グラフィックス社(リョービテクニカルセンター)でEWPA主催によるリョービ755機を使用しての「水なし印刷の勉強会」を開催する。水なし印刷を環境側面から見直し、多様化して行く被印刷素材への使いこなし方を勉強する会としている。中央ヨーロッパでも水なしの声が高まってきつつある一端と言えよう。