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脱炭素

2022年06月17日

日本WPA 新会長に奥継雄氏(文星閣)を選出:第12期定期総会開催

一般社団法人日本WPA(日本水なし印刷協会)は、6月15日、東京都千代田区大手町のフクラシア東京ステーションで第12期定期総会を開催した。任期満了に伴う役員改選があり、16年間にわたり会長を務めてきた田畠久義会長が退任し、新たに会長には奥継雄氏((㈱文星閣・CEO)の選任を承認した。

総会の冒頭に田畠久義会長があいさつに立ち、「昨年度は、9月の第一回脱炭素経営EXPOに出展、12月のエコプロ2021への出展、2月の脱炭素チャレンジカップ2022への協賛、3月のこどもエコクラブ全国フェスティバルへの参加、複数回のオンラインでの脱炭素セミナー、等の事業活動を行った。コロナ禍にあっても目覚ましい成果をあげた。今期は役員の改選期にあたり新会長を選出する」と述べ、2021年度活動報告・収支決算報告を承認した。

(新会長に就任した奥継雄氏)

役員改選では、新役員に16名を選出。新会長の奥継雄氏(株式会社文星閣)ほか、副会長に中村慎一郎氏(株式会社日精ピーアール)、池上 鎌三郎氏(株式会社ファビオ)を選出した。
新会長に就任した奥継雄氏は、「田畠前会長の功績を継承して今年度は“進化”をテーマに環境にやさしい水なし印刷を社会に広める活動を推進する。水なし印刷は1997年のCOP3京都会議を機に、環境にやさしい印刷方式として着目され始めた。以降、印刷工場における労働安全性、廃液や産廃の削減、労働安全性、VOC発生量の調査から抑制まで、印刷業界における環境問題の啓発に当会では積極的に取り組んできた。現在ではLCAを用いて印刷物の製造から使用・廃棄にいたるまでの二酸化炭素発生量を見える化したカーボンオフセット事業を推進し、脱炭素社会を目指す印刷業界の団体として、数多くの実績を積み上げることができた。実際に気候変動は危機的状況にあることから、最近ではSDGsという概念を通して持続可能な社会の実現と企業の社会的責任が求められている。当会の会員は、環境対応について先進的な取り組みをする企業が集まっているが、よりいっそう環境にやさしい印刷会社だと認められ、よりいっそう社会から必要とされる印刷会社の団体になれるよう邁進する」と新会長就任の抱負を表した。

具体的な第13期の活動計画として、「▽第60回宣伝会議賞への協賛、▽脱炭素チャレンジカップ2023への協賛、▽脱炭素チャレンジカップへの協賛品・全国こどもエコクラブ活動・会員企業の社会貢献活動での活用を目的に、エコかるた改定版を日本環境協会とのコラボレーションで製作、▽会員相互の経営・技術の向上や交流を目指した工場見学会やセミナーを、オンラインとリアルで開催して会員サービスにつながる活動を充実化、▽カーボンオフセット事業、CFP事業の継続実施、▽水なしUV印刷と完全VOCフリー印刷の3W印刷の採用拡大、▽会員数増加への取り組み」等が予算とともに承認された。

(田畠前会長の退任の挨拶)

田畠前会長は、退任に当たり以下の挨拶があった。
「前身の任意団体の日本水なし協会から2006年を含めて16年間、会長職を務めてきた。2010年には一般社団法人日本WPAに改組し、水なし印刷を通じて一層の社会的貢献に責任を持つ団体となり、水なし印刷の知名度の向上に寄与した。その結果2021年の企業の環境に関する統合報告書を、任意の107社分を調査したところ、48%の報告書に、バタフライロゴが掲載されていた。水なし印刷の環境対応は高く評価されている証となっている。
水なし印刷は、令和元年に環境省のグリーン購入法のVOC削減対策の配慮項目のトップに取り上げられ、現在では43都道府県のグリーン購入の選定基準となっている。
会長の任期中は、印刷物製作時のCO₂排出量算定ツールの策定や、印刷物でのカーボン・オフセットの仕組みを構築し、CO₂排出ゼロ印刷に大きく寄与し、この取り組みは現材も継続している。また、日印産連の環境優良工場選定委員の活動は、日本の印刷産業そのものに対しても大きな貢献した。
さらには、海外のWPA会員との交流を行い、海外視察を通して世界の環境への取り組みを体験するとともに、日本WPAの取り組みも紹介し、世界的な活動をすることができた。日本国内では、北海道から沖縄までの会員との交流を深められたことも大きな成果である。」

(SWiTCH代表理事の佐座槙苗氏の講演)

総会終了後には、一般社団法人SWiTCH代表理事の佐座槙苗氏が「スウェーデンのサステナブル先進事例と日本の未来」を演題に講演会を行い、オンラインで160人が参加した。

佐座槙苗代表は第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に日本ユース代表としてスウェーデン大使館から選抜され、5月末から6月8日まで環境国際会議「ストックホルム+50」に参加した。
佐座代表は、環境国際会議「ストックホルム+50」から帰国直後の講演となり、「サステナブル先進事例」の紹介と「日本の未来」について、循環型社会・サステナブルな社会の実現に向けて語った。

 

 

 

今回選任された新役員体制は以下の通り
▽会長=奥継雄(㈱文星閣
▽副会長=中村慎一郎(㈱日精ピーアール)、池上鎌三郎(㈱ファビオ
▽理事=田畠久義(㈱久栄社)、井上吉昭(精英堂印刷㈱)、橋本光央(㈱橋本確文堂)、最上啓一(㈱栄光舎)、中井旭(新日本印刷㈱)、佐々木浩行(東レ㈱)、柴崎武士(タケミ㈱)、谷口彰(アインズ㈱)、及川文和(㈱ホクトコーポレーション)、若園俊介(㈱サンアート印刷)、恒元宏信(㈱恒和プロダクト)、小林高男(富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ㈱
▽監事=山本久喜(東洋美術印刷㈱