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2005年03月24日

東京都教育庁の「契約事務に関する資料集」読本にバタフライロゴ

「契約事務に関する資料集」読本は東京都教育庁の契約管財課・課長補佐・赤羽哲さんが丹精を込めて、自ら印刷関係の博物館を回り、最近の社会情勢、技術動向を見極めて「刊行物発行の手引き」の章を30ページにわたり書き上げてくれました。その内容は、
(1)読みやすい、分かりやすい印刷物の作り方
(2)紙の知識
(3)印刷の知識
(4)色覚バリアフリー印刷について
(5)音声の出る印刷について
(6)環境に優しい印刷の発注について 「それは水なし印刷です!」
(7)洋製本の各部の名称
(8)印刷等契約における仕様書の役割
以上の項目となっています。印刷物の発注者にとっては、大変分かりやすく、簡潔につかめる内容となっています。一般印刷物の発注者にも流用できるシロモノです。
赤羽さんは以前の部署でも、リサイクルのできる、長持ちできるスチールアングル学校机、それに、間伐材を利用した学校机を編み出し、実用化されました。戦後、山での植林振興が進んだものの、人手不足の世になり、間伐がコスト上の問題から放置される時期がありました。これに目をつけ、間伐で森を再生し、合わせて、この間伐材で学校机を作る構想を赤羽さんは思い立ちました。この机は科学物質を一切使用しない天然素材のウッド+オイル蜜蝋ワックスのみで表面仕上げを行っています。(ドイツ連邦政府安全規格適合)しかも、この商品に地域特産名称をつけ、一種の「地域ブランド」を推奨されました。大量生産、大量消費、大量破棄でない、新しい時代の共生の仕組みを、赤羽さんは東京都に席を置き提唱し続けておられます。これこそが日本が21世紀に生き抜く、中小企業者の方法論ではないでしょうか。
CO2削減も大切だが、VOC削減を本当は配慮すべきと説かれます。
これらの延長線上に立って、赤羽さんはこの度、「刊行物発行の手引き」の章をまとめられたのです。「環境に優しい印刷の発注について」の項目では 「それは水なし印刷です!」とまで言ってくれています。
我々一人一人が赤羽さんの意気込みを、日々の生活を通して引き継ぎたいものです。
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バタフライロゴが入った東京都教育庁の「契約事務に関する資料集」読本