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2021年05月06日

近代美術が沖縄県内初となる水性フレキソ印刷と水なしUV印刷を導入 先駆けた環境配慮印刷へ

沖縄県南風原町が本社である株式会社近代美術(大城恵美社長:https://www.p-kindai.co.jp/)は、1969年に創業し今年で創業52年となる沖縄を代表する印刷会社です。
 社名の「近代」は“先駆けた環境”、「美術」は“磨かれた感性”を意味し、“感謝と奉仕”と合わせて会社の経営理念として社員の方々に活きています。

地域活性化、ホテル・観光、流通・小売等、様々なクライアントの要望に対応するために、厚紙印刷可能なUV枚葉機、オフ輪機、POD機などの印刷設備に加え、中綴じ、無線綴じの充実した製本ラインなど県内有数の豊富な設備ラインナップを有しています。

このほど糸満市にある枚葉工場に、フィルム素材に印刷ができるフレキソ8色印刷機を沖縄県内で初めて導入されました。これまで県内の菓子メーカーの多くはフィルム素材のパッケージ印刷を県外の工場に依頼している状況でしたが、新設備の導入により、印刷から製袋まで一貫して県内生産することで、コストの抑制や短期納品が可能になるとのことです。

(フレキソ印刷サンプル)

導入したフレキソ印刷機は水性・UVインクで環境にも優しく、小ロットでも印刷ができます。フィルム素材への印刷は「グラビア印刷」が主流であるが、小ロットへの対応が難しく、印刷過程で使われる溶剤も環境に影響があるとされます。

先日関係者を招いて開催されたお披露目会にて、大城社長は「環境にいい印刷を提供して県内企業の力になればいい」と、吉村副社長は「印刷の地産地消につなげたい。コロナで影響を受けた菓子メーカーなど、観光関連の方のお手伝いになる」と本設備導入の意義をお話されました。フレキソ印刷機が導入された様子は、沖縄テレビや沖縄タイムズでも特集されました。

(水なしオフセット印刷)

 水なし印刷においても、これまで10年以上水なし稼働していた水なし専用稼働の両面8色機を更新し、昨年末から菊全両面9色UV印刷機の運用が始まりました。水なしUV印刷においても、フレキソ印刷と同様に沖縄県初の取り組みであります。両面4色をワンパスで印刷できるため、10万枚以上の長い通しの印刷物製造時の短納期対応が可能です。

 

株式会社近代美術は日本WPAの会員として、バタフライマークを活用した環境印刷の提案も積極的に進めています。
2つの県内初の環境への取り組みを通して、“先駆けた環境”に挑戦し続ける近代美術、糸満工場から環境負荷の少ない印刷物を沖縄県内に広げていく活動をこれからも応援していきます。
株式会社近代美術
HP https://www.p-kindai.co.jp/