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2020年09月30日

世界初、100%VOCフリー水なしEBオフセット印刷技術の実証に成功:東レ(株)

東レ(株)は、印刷インキ洗浄に有機溶剤を使用せず、すべての印刷工程において100%VOCフリーを達成し、かつ各国の食品包装規制にも準拠した水なしEB印刷技術の実証の成功に関して、以下のプレスリリースがあった。
https://cs2.toray.co.jp/news/toray/newsrrs01.nsf/0/21AD058A21FB62B4492585F1000742C5?open

以下に要約を掲載する。
水なし印刷は、印刷時にVOCを含む湿し水を用いないことや、製版時にアルカリ現像廃液を出さない等の特長から環境に配慮した製品として広く認知され、1979年の販売開始以来、世界52ヶ国、1,500社以上の印刷会社で使用されている。。

(水なし印刷EB印刷によるレトルト包装サンプル)


東レは2015年から100%VOCフリー印刷技術の開発を開始し、2017年にはVOCを発生する有機溶剤を含まない液体で印刷機のユニットを洗浄することができる水溶性UVインキを開発してきた。(現在3Wインキとして実用中)
そして今回、スペインのSP Group社と世界で初めて軟包装印刷分野での100%VOCフリー水なしEBオフセット印刷技術を使用したレトルト食品包装印刷の実証に成功した。

水なし印刷とEB硬化プロセスを組み合わせた本技術は、インキ溶剤乾燥、有機溶剤によるインキ洗浄が不要となり、すべての印刷工程において100%VOCフリーを達成すると共に、各国の食品包装規制にも準拠している。

オフセット印刷には、インキ硬化方式として、熱乾燥、UV(紫外線)硬化、EB(電子線)硬化等の方式がある。

軟包装材は、フィルムを使った包装材で、軽量性、柔軟性、加工のしやすさ、透明性、バリア性などの特長から、食品やシャンプー・洗剤の詰め替え品用など、生活に身近な幅広い商品の包装に使われている。軟包装用印刷には、アジアを中心にグラビア(凹版)印刷方式が採用されているが、有機溶剤を含むインキを大量に使うことから、PM2.5よる大気汚染、および印刷オペレーターへの健康被害の原因となるVOCを多く排出することが問題となっており、欧州でもこれらの問題に関心が高まっている。