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セミナー・見学会

2019年10月16日

印刷機全7台を水なし印刷専用で運用している北東工業(株)で工場見学会を開催

                                          東條秀樹社長
10月11日、北東工業㈱(本社・大阪府大阪市中央区上町1の19の4、東條秀樹社長:http://www.hokuto-k.co.jp/)の東大阪工場で工場見学会を開催し、水なし印刷LED-UV印刷やΔE2以下を目指す高精度CMSを学んだ。

全印刷機を水なし印刷専用機で運用
平成25年1月、老朽化したダブルデッカータイプの菊全両面印刷機(平成7年導入)を水なし印刷仕様にリノベーションしたのが発端である。
北東工業は、印刷事故やミス、ロス、お客様からのクレームなどがあると、その発生から1時間以内に社内のイントラネットに報告書を上げなければならないという社内ルールがある。このイントラネットは、社内の全スタッフが閲覧・書き込みができるものと なっている。このシステムの運用により、社内の情報共有化とともに、客観的な 事実やデータに基づいた適格で迅速なクレーム対応が可能になっている。印刷を不安定化
させる湿し水に絡む事故やクレームが多い傾向が明らかになり、全社の印刷を水なし印刷へと舵を切り、全印刷機の水なし印刷専用化を実現した。
                  工場見学会(全台水なし印刷専用機)
高精度CMSで,標準化・高品質を実現
北東工業では、菊全機、菊半裁機、菊四裁機とサイズを問わず、油性印刷,LED-UV印刷、UV印刷などの印刷方式を問わず、どの印刷機でも、どのオペレーターが印刷しても同じ品質が保てることを売りにしている。基準としているのは、ジャパンカラーで、標準印刷認証、プルーフ運用認証、マッチング認証、デジタル印刷認証を取得している。全社統一の品質基準を維持するため、毎月、ジャパンカラーに準拠したテストチャートを全ての印刷機、POD機、プルーファーで印刷し、印刷課ではなくDTP課が分析・評価し、調整やメンテナンスの必要性を指摘している。しかも目指している品質は、ΔE2以下の高品質印刷である。高品質こそ生き残りの全てと、高品質を維持できる現場づくりに注力している。                 テストチャート現物で取り組みの詳細を説明

世界初の水なしLED-UV印刷と耐光インキの採用
超短納期の需要に応えるため、平成26年7月から世界初となる水なしLED-UV印刷に取り組んだ。大阪を拠点とする都インキ(株)の開発協力のもと、インキ面での乾燥性や光沢性、油性インキとのカラーマッチングなどの課題をクリアしていき、現在は、菊全機、菊半裁機でLED-UV印刷を採用している。また、特殊原反に対応するために、通常のUV印刷も水なし印刷で運用している。
また、耐光性を要求される仕事も多く、その都度インキを替える手間を省くため、使用する全インキに耐光性を持たせている。

北東工業は、「お客様にとって、大阪で一番安心できる会社になること」を目指して日々、邁進している。

 

 

 

 

 

ここにも詳しい情報があります。
日本印刷新聞社:http://nichiin.co.jp/archives/36292/
ニュープリンティング社:http://www.newprinet.co.jp/?p=22280