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2019年04月04日

じゃぱにうむ2019で、会員企業2社(共同印刷、精英堂印刷)が事例発表

日本印刷産業連合会が主催する、印刷会社等による地域おこし・地方創生に関わる事業の事例発表会―じゃぱにゅうむ2019が、3月18日(月)大日本印刷(株)五反田ビルで開催された。

印刷産業は、典型的な地域密着型産業である。印刷市場が縮小する一方で、印刷会社は地域の情報を加工して印刷物を生産するだけでなく、デジタルメディア対応や企画・デザインなどにも対応するように進化している。印刷会社が取り組んできた数々の事業のうち、最近注目されているのが地域活性化である。
北は北海道帯広市から、南は沖縄県豊見城市まで全国から選りすぐりの印刷会社9社が取り組み事例を発表された中、当協会会員である、共同印刷(株)と精英堂印刷(株)の2社の発表があった。

共同印刷(株)は鳥取県西部地域の事例として、地域の活性化に悩む7つの商工会に対して、一体化して1つの商工会ブランドで訴求することを提案。認知度アップ、商談規模の向上に寄与した事例を発表された。
鳥取県西部全域を一つの地域として「大山ブランド」を立ち上げることで、地域連携によるブランド知名度の向上と相互誘客を図った。鳥取県の事例以外にも地域連携事業におけるツール制作とそれらを活用したプロモーション活動を、国内外の企業を連携してサポートし、地域経済が潤うお手伝いを実施している。

精英堂印刷株式会社(山形県米沢市)は、隣県である宮城県のユーザーの事例として、2年間貯蔵の限定高級純米大吟醸酒の超高精細ラベルのデザイン演出によるマーケティング戦略支援、地域ブランド促進支援を説明された。

これまでも高度な印刷技術で数々の賞を受賞してきた強みを活かし、高精細印刷での差別化を図った。今回のラベルでもマイクロ文字など精英堂ならではの技術を用いて28回日本シール・ラベルコンテストに参加し、「日本印刷産業連合会会長賞」を受賞した。ラベル自体のデザイン力の高さで消費者の目を引くと共に、それを裏付ける賞の獲得により更なる話題性を持たせることで、印刷による高付加価値を実現した。

印刷会社が今後も地方創生の旗振り役として活躍していくと感じる内容の発表会であった。