日本WPA : Japan Waterless Printing Association

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日本WPAの活動  - 2017年5月 -

キング印刷株式会社――新入会員の紹介(水なしLED-UV印刷採用)

キング印刷株式会社(福島市:伊東邦彦社長:http://www.king-p.co.jp/)の5台のオフセット印刷機は、全機種LED-UV印刷を採用している。菊全機、菊半裁機、菊四裁機全てである。オフセット印刷機の多様な機種に加え、デジタル印刷機もトナー方式、インキジェット方式など4台を保有していることからも、キング印刷(株)の幅広い事業展開が伺える。
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東北大震災で、建物、機械に壊滅的な打撃を受けられ、そして社長はじめ従業員の方々が被られた痛手には、非被災者にとっては想像だに出来ない。king.jpg

キング印刷(株)の企業理念は「笑う 夢を追う」、そして経営理念は「誠意と成長」である。この理念は、全て「人を育てる」が基本になっている。大震災後を契機として、15台の印刷機を廃棄し、新設5台の印刷機で全台のLED-UV印刷化に挑戦し、再出発に至ったのも、3年以内の経験しかないオペレーターの「人の力」だと、伊東社長は力説される。

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    (全台LED-UV印刷採用で全く粉のない清潔な工場風景)
キング印刷(株)で、他社にはない特徴が数々ある。
1.昨今盛んに「働き方改革」が叫ばれているが、既に印刷部門においては、「残業ゼロ」を達成している。
2.LED-UV印刷のおかげで、ゴミ一つ落ちていても気になるくらい清潔な工場で、5Sを叫ばなくてもその清潔さは保たれている。
3.印刷機と印刷機の間にオフラインの枚葉印刷検査装置があり、印刷機のそばには製本機が並んでいる。印刷、製本の両領域にまたがるマルチオペレーター化を進めている。
4.ロット100枚でも、デジタルではなくオフセット印刷をする。
5.褒めることから「人」を育てる、数値の見える化によりコストダウンは現場が自ら実行する。等々

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    (水なしLED-UV印刷機,、KOMORI GL-426)
水なしLED-UV印刷は、「未知への挑戦」として取り組んでいる。まだ3年以内で成長途上のオペレーターを、湿し水調整という職人技から解放し、メンテナンス向上を狙うことがきっかけではあったが、その見当精度の良さからの歩留まりの向上や、更なる予備紙の削減などを目標にしている。
水なし印刷の採用により、自らの環境保全の活動のみならず、クライアントの活動を助ける「環境印刷宣言」を遂行している。

2017年5月31日

カーボンオフセット事業が拡大――岡山市の地産地消クレジットが加わる

日本WPAはカーボンフリーコンサルティング株式会社 (CFC)とカーボンオフセット契約を締結し、カーボンオフセットによる二酸化炭素排出量の削減(相殺)によって、より環境に配慮した印刷物の普及拡大に,2009年から組んでいる。協会会員が相殺した総オフセット量が、間もなく5000トンになろうとしている。ab.pngのサムネール画像日本WPAとして扱ってきたクレジットは、今まで、東北大震災の被災地支援クレジット、滋賀県の地産地消クレジットの2種類であったが、新たに岡山市の地産地消クレジットが加わった。
at.pngのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像
東日本大震災の被災地において中小企業の省エネ活動からCO2が削減されクレジットが創出されているのが、被災地支援クレジットでる。カーボンオフセット事業に参加することにより被災地の CO2削減努力をされている中小企業の支援に繋がっている、
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滋賀県の地産地消クレジットは、滋賀県内の6事業者による省エネ活動からCO2排出量を削減することにより創出されている。滋賀県の排出削減事業者への支援につながると共にカーボンオフセットの地産地消が可能となるクレジットである。

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岡山市の地産地消クレジットは、岡山市による省エネ活動においてCO2 排出量を削減することにより創出されている。岡山市の排出削減事業者への支援につながると共にカーボンオフセットの地産地消が可能となる。
今後とも、カーボンオフセット事業に参加する会員の要望に応えて、利用できるクレジットを拡大していく方針である。

2017年5月29日

バタフライマークのシール登場

水なし印刷のロゴであるバタフライマークの認知度向上を目指して、水なし印刷で、バタフライマークのシールを制作し、 会員に配布した。鮮やかで印象的なシールに仕上がっている。
buterfly.jpgのサムネール画像のサムネール画像buterfly2.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像水なし印刷の印刷物を、小口梱包する場合や、段ボールやシュリンク包装で出荷する際に、外面に張り付けためのシールである。  印刷物を受け取り、開梱する際には、自然と目につくように使われることを想定している。


Picture_3-1.jpgのサムネール画像のサムネール画像シール、ラベル印刷は、パッケージと同じく商品の顔となる場合も多く、にじみの少ない、色再現性の良い水なし印刷が、好評である。ワインの本場のフランスやオーストラリアでは、ワインラベルは、日本製のラベル印刷機を使用した水なし印刷が、大半を占めている。

日本では、精英堂印刷会社(山形県米沢市)が、水なし印刷のラベルで、毎年日本及び世界のラベルコンテストで、最高賞を含む高位の賞を連続して獲得していおり、品質の高さには定評がある。詳細は、以下の記事を参照ください。http://www.waterless.jp/about/activity/archives/002741.php

 今回のバタフライマークのシールは、日本WPAの会員企業の「株式会社ヨネヤマシール印刷(新潟県三条市:米山智哉社長):http://www.y-s-p.co.jp/」で、水なし印刷で制作されたものである。

なお、フランスにおけるワインラベルの印刷会社の情報については、http://cs2.toray.co.jp/news/waterless/newsrrs01.nsf/en/
07937A9E3EDF0A4549258059002D9811 
をご覧ください。

以下は、余談。
日本ではシール(seal)とラベル(label)の間には、印刷の観点からは同一物で、使用目的に若干の差がある程度。更にステッカー(sticker)もあるが、これも印刷的には同一物と言える。日本語では、ステッカーは、物に張り付けて遊びに使う際に使われる用語であるが、英語では、日本語のシールもstickerとなる。

一方の英語の「seal」は、ある団体や人物が発行し、品質や製品を保証などの意味合いがあり、公的なニュアンスがある。本来のsealは「密閉する、封をする行為」の意味であり、昔はワックスを垂らして上から刻印することが行われていたのに端を発する。
契約書の割り印は、中身を保証するの意味があり、本来の[seal」の使い方に近いとも言える。

今回のバタフライマークのシールは、水なし印刷で、「中身(品質)を保証する」という本来の意味合いが含まれている。

2017年5月18日

水なし印刷でパウダーレスインキの普及が進む

水なし印刷物は、網点がにじまず、網点の形状のくずれが少なく、ドットゲインが抑制されること、一般的には盛れる印刷であることが特徴であるのは周知の事実です。
              (水なし印刷網点)           (水あり印刷網点)      
abo_002_01.jpgのサムネール画像のサムネール画像abo_002_03.jpgのサムネール画像

一方、裏付きを恐れるあまり、スプレーパウダーの散布量が水あり印刷に比較してどうしても多くなるとの声があるのも事実です。裏付きは、使用インキに対して印刷温度が低過ぎたり、印圧やローラーニップの調整などが適正でなく、着肉が悪いなどの症状と共に、多く発生します。

適正な印刷条件を日常のメンテナンスにより保持している印刷会社では、水なし/水あり印刷に関係なく、印刷機械や、その周辺にスプレーパウダーが舞っているようなことはなく、クリーンな工場となっています。

 それでも、より品質を高め、より後加工性を向上させるため、パウダーレスインキを使用される水なし印刷採用会社が増加しています。既にクリーンな工場環境を保持されている会社が、より高みを求めて採用されるケースが多いと言えます。
水なし用のパウダーレスインキは、インキメーカー各社が、ラインナップをしているので、相談されることをお勧めします。

但し、適正な印刷条件で、適正なスプレーパウダー散布量に抑制するへの取り組みが、まず重要であることに、十分留意ください。
 以下は、印圧による着肉性(ベタ部)の変化の顕微鏡写真です。(東レ提供)
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2017年5月 9日

ローラー冷却用チラーの点検のお勧めーー水なし印刷採用の皆さまへ

この写真をご覧ください。
scale4 (2).JPGのサムネール画像この写真は、印刷機のインキング冷却ローラー水路内にあったで、清掃により取り除いたものです。この錆は冷却ローラーの水路を詰まらせることがあります。

まるで石ころか砂利です。でも実際は、冷却ローラー水路内で発生した錆なのです。
次の左の写真は、冷却ローラーから冷却水を抜き出してろ過しているところです。
右の写真はろ過した後に残った錆で、上の写真はこれを拡大したものです。
scale2 (2).JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像scale3 (2).JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

最近印刷機の冷却が良くない、それで汚れが出やすくなった、仕方なしに硬目のインキを使っているが、着肉はイマイチ、艶も落ちているようだ、裏付きに不安がある。このような症状がある場合には、チラーの冷却水タンクの水の汚れ具合をチェックをすること、ないしは、専門家と相談することをお勧めします。
工場環境や設備能力が理由で冷却が十分でないことも当然あるでしょう。
でも、この写真のように冷却ローラーに石ころのような錆が溜まっていたら、冷却水はうまく流れない、冷却効果が得られないことになり、水なし印刷には致命傷です。

チラータンク内に添加する防錆剤の適正な交換サイクルを怠ると、冷却水でローラー内部が酸化し錆が発生するので要注意です。但し、物理的に錆の発生を抑制している印刷機メーカーも存在します。

2017年5月 8日

バタフライ号発車――アインズ(株)

    新車トラックの側面にバタフライマークで水なし印刷を訴求
shiga.jpgのサムネール画像 アインズ株式会社(大森七幸社長:滋賀県蒲生郡竜王町、http://www.shiga-web.or.jp/eins/)が、製品配送用トラックでバタフライマーク、水なし印刷を訴求。
全国で日本WPA会員各社のバタフライ号が走り回る日が、近いことを!!!

2017年5月 2日

信頼のV字回復は、水なし印刷の採用によるJapan Colorの徹底――北東工業(株)

 4月27日、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)が主催する、北東工業株式会社(大阪市中央区、東條秀樹社長、http://www.hokuto-k.co.jp/)での、工場見学会、セミナーに参加した。
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工場見学風景(アキヤマJPRINT8色機)
      

 会社方針として、デザイン企画会社、広告代理店などの印刷業界はもちろん、異業種の経営者勉強会や大学、専門学校関係など、個人でも団体でもいつでも工場見学を受け入れている。あらゆるニーズに対応できる印刷設備に加え、整理整頓の行き届いた清潔な工場、社員の元気な挨拶が返ってくる現場だからこそ、いつでも誰からの依頼でも工場見学を受け入れられるのだと実感した。
 北東工業は、2013年ころ、機械の老朽化やベテラン技術者の退職などによって品質事故が多発した時期を契機に、Japan Colorのフルスペック認証取得に向けて、全印刷機の印刷標準化を開始した。 その結果、2015年には、菊全、菊半、菊四などのサイズに関係なく、油性,UVなど印刷方式に関係なく、片面機、両面機など機械仕様に関係なく、異なるメ−カーの印刷機にも関係なく、また、印刷オペレーターに依存しない完全なJapan Colorを基準にした標準化を成し遂げたのである。
 この結果「一番安心できる受託専門会社、事故が少ない会社」としての評価が不動のものになり、品質安定性、つまりお客様からの信頼がV字回復をしたのである。
logo.gifのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像現在でも、毎月「Japan Color標準化の維持管理会議」を開催し、全設備(印刷機、プルーフなど)に対して、Japan Colorの基準値からのずれがないかをチェックしている。

 北東工業は、印刷通販事業(プリントビズ)も運営しており、校正が無くても最適な印刷ができる所以もこのJapan Colorによる標準化にある。
 この標準化の推進に威力を発揮したのが水なし印刷の採用である。湿し水起因の不安定要素を排除できたことによる印刷品質の安定が、Japan Colorによる標準化の維持を下支えている。現在では、7台の印刷機中6台で水なし印刷を採用し、残る1台も9月には水なし化する予定である。印刷の安定化が必須条件である標準化は、Japan Colorと水なし印刷の相乗効果により成し遂げられた。
hokuto-p5 (2).JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像水なしLED-UV印刷機(桜井オリバー466SD機)LED-UV機もJapan Colorで標準化

更には、6台の水なし印刷機の中で、1台は世界で初めて水なしLED-UV印刷を成功させた桜井GS社製のOLIVER 466SD(菊半裁4色機)が順調に稼働しており、特に油性印刷では厄介な仕事を優先的に回しており、受注範囲の拡大に寄与している。
 ただ、「水なしは何もしなくても品質が安定するわけではなく、温度管理と計画的なローラー調整及び交換など機器のメンテナンスが必要である。このメンテナンスさえ、しっかり実施すれば、湿し水による印刷品質の変化が無いため、適正濃度で安定したドットゲインが得られ、ロングラン印刷でも安定した色再現が得られる」と、水なし印刷稼働の一番重要なポイントを指摘されている。
hokuto-p (2).JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像    
  
両面(1/1機)でも水なし印刷専用機化 


北東工業のホームページのトップページには、社長直通の「お叱りボタン」があります。https://www.hokuto-k.co.jp/form_voice/index.html 塵一つない、スプレーパウダーが堆積したり飛散したりしていることもないクリーンな工場の見学を、印刷にかける情熱にあふれた東條社長の案内で申し込まれてはいかがでしょうか?
社長直通の「お叱りボタン」経由での申し込みも大歓迎とのことです。

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