日本WPA : Japan Waterless Printing Association

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日本WPAの活動  - 2016年9月 -

バタフライマークが新潟の空に舞う

むむ・・このバタフライマークの正体は、はたして何?

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実は、300年の歴史がある白根大凧合戦用に、新潟市南区に本社を置く富士印刷株式会社(阿部隆一社長)が、バタフライマークを絵付けした合戦用の大凧である。

白根大凧合戦は、新潟市南区で毎年6月に開催され、県内外から多くの来場者が訪れる一大イベントとなっている。この白根大凧合戦のルールが大変面白い。川の対岸から大きな凧(5m×7m)を上げ、空中で2つの凧を絡ませ川に落とし綱引きをする。そしてどちらの綱が切れたがで勝敗を競うというものである。合戦用の大凧は、1年がかりで製作される地元の人々の汗の結晶である。
富士印刷株式会社の阿部社長は、毎年この大凧の製作や祭りの運営に参加され、祭りを盛り上げている中心人物である。

この大凧合戦は、江戸時代に中ノ口川の堤防改修工事の完成祝いに白根側の人が凧を揚げたところ、対岸の西白根側に凧が落ち、田畑を荒らしたことに腹を立てた西白根側の人が、対抗して凧を白根側にたたきつけたことが、起源と伝えられている。今でも東と西の2チームに分かれて勝敗を競っている。

富士印刷株式会社は、水なし印刷を2012年6月に桜井グラフィックシステムズ社製菊全4色機で運用開始し、これまで課題であった見当精度の向上と品質の向上を実現した。現在、お客様の視点に立ってのモノづくりにこだわり、高品質かつ環境に優しい印刷物をお客様に提供してい続けている。
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水なし印刷を採用し5年の節目となる今年、阿部社長のアイデアで、祭りに使われる大凧にバタフライマークを絵付けしていただいた。絵付けはすべて手作業で行われるとのことで、普段とは異なる絵柄にみなさん苦戦されたそうだが、なんとも綺麗にバタフライマークが描かれているではないか。大会当日には凧は新潟の青空に浮かび、水なし印刷を地域の方々に広くPRいただいた。絵柄は、達磨大師が「環境汚染を許さないぞ」と天空から睨みをきかせているかのようでもある。


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地域に密着しながら、水なし印刷の環境性能を広くPRされる阿部社長様の行動力に、深い感銘を受けた。

2016年9月17日

水なしLED-UV印刷の(株)富士美術のもう一つの顔の紹介

(株)富士美術(大阪市東成区)は、小柳社長が1980年(昭和55年)に創業し、24時間365日のスローガンのもとに操業しているが、一方「進化を続ける富士美術」の理念のもとに、一貫して他社には容易にまねのできない製品を数々創出してきた歴史がある。

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その代表例して、ストーンペーパー(石灰岩を主原料にした用紙)印刷の実用化、セフィオン加工(抗菌印刷加工)の実用化、メガネやフィルター無しでも見える3D印刷の実用化などがあり、業界に先駆けた製品群が、小柳社長の先進性、革新性を象徴している。
水なしLED-UV印刷の菊全機での本格採用も、社長の先進性そのものである。

ストーンペーパーは、製造工程で廃水排水もなく、森林資源も必要とせず、一般ごみとして処理できる環境負荷を減らせる用紙ではあるが、当初は全く印刷適性が無かったとのこと。
環境負荷削減を社会的責任として取り組み、現在のどのような印刷にも耐えうる適性にまで進歩させたのは小柳社長の努力のたまものである。水なし印刷の全面採用もこの延長線にあると言える。

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ショールームではストーンペーパー製品を中心に展示

抗菌加工印刷も、抗菌作用のある機能素材をイオン化し、インキとの親和性を保ち、抗菌が必要なパッケージや包装紙や、院内感染を予防する医療現場や、シックハウス対策用の建材などの幅広く採用されている。
他社にない特色ある製品を生み出してきた原点は、「社長は現場を知らなければならない」との信念である。研ぎ澄まされた現場感覚から更なる新製品の創出がされることは、疑いようがないと思われた。

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ストーンペーパーによる印刷製品群


水なしLED-UV印刷で完全パウダーレス工場を実現 -----(株)富士美術が、関西で初の菊全機での水なしLED-UV印刷を本格稼働

株式会社富士美術(大阪市東成区、小柳富士夫社長)は、2015年3月にハイデルベルグ製CD-102機にLED-UVユニットを装備したのに引き続き、2016年6月にはアキヤマ製JPRINT両面8色機にもLED-UVユニットを装備した。
そして、この夏、両機とも水なしLED-UV印刷に移行し本格稼働を開始し、更なる高品質印刷へ邁進中である。菊全機での水なしLED-UV印刷の本格稼働は、関西初の快挙である。
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株式会社富士美術 小柳富士夫代表取締役

水なしLED-UV印刷では、光沢感にかけるのが課題であったが、現在では、完全に解消されている。印刷時の版面温度が30℃を超えても汚れずに印刷できるまでに水なし版の性能が向上し、インキの改良により光沢感も十分出るようになり、エッジピックなどのトラブルも解消された。更に水なしLED-UV印刷では、水あり印刷で発生するゴーストもなくなり、インキかすから出るごみ付きも皆無となった。
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ハイデルベルグ CD-102 LED-UV装着機

LED-UV印刷による短納期化の実現に加え、水なしLED-UV印刷による高品質化、短期間での人材育成が可能になり、現場の若返りと企業の安定した継続性を図れることになった。
また、油性印刷を完全になくしたことにより、生産能力の飛躍的向上、スプレーパウダーの無いクリーンな工場の実現、パウダー清掃不要による実稼働時間の増加、裏付きやパウダー落ちなどのクレームの激減、後加工でのトラブルの減少など、計り知れないメリットが生まれている。
小房卍垢蓮◆嵜紊覆薫刷はUV印刷でこそ、その真価が発揮できる印刷方式であり、他社での更なる普及を後押しするために、工場見学も積極的に受け入れる方針である」と結ばれた。
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アキヤマJPRINT 両面8色 LED-UV装着機

新日本印刷株式会社羽田工場、アインズ株式会社で,VOC排出量の測定 ―――継続的なVOC排出量測定による環境印刷、工場環境向上を推進

日本WPAは、会員企業へのサービスとしてVOC排出量の測定を実施している。工場のあらゆる場所、機械でのVOC濃度を測定することにより、取り組んできた環境改善の効果を実感し、また必要な改善点を明確にするのが目的である。会員企業での比較的最近の測定結果は、過去のブログ(2015-8-05,2015-8-08)を参照ください。(VOC測定を希望する会員会社は、事務局まで一報ください。)

今回は、新日本印刷株式会社羽田工場(本社高松市、佐野年計社長)、アインズ株式会社(滋賀県蒲生郡、大森七幸社長)の2社でVOC測定を行った。
この2社は、宣伝・販促印刷(枚葉印刷・オフ輪印刷)、出版印刷、パッケージ印刷からデジタルメディア分野までの幅広い業務を推進する先端企業であるとともに、水なし印刷を核とした環境印刷会社の雄でもある。2社とも、VOC測定は過去にも複数回実施しており、既に低VOC値の優良工場ではあることは実証済みである。今回の測定により、2社が継続的に取り組んでいるVOC排出量の低減・環境改善の成果が明らかになった。

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新日本印刷(株)羽田工場は、資材・設備・稼働のすべてを環境印刷に特化しており、第10回の印刷産業環境優良工場表彰で経済産業大臣賞を受賞している。
羽田工場の外壁面には、最大級の水なし印刷のバタフライロゴが掲げられ、環境印刷の新日本印刷(株)を象徴している。

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アインズ(株)は、水資源豊かなびわ湖を抱える滋賀県を拠点に、文化を担う情報企業であるとの理念のもとに、地域貢献に意を尽くすとともに、環境印刷を積極的に推進している。カーボンオフセット付き印刷では、日本でトップの実績を誇り、昨年度の最優秀会社賞を受賞している。なお、上記、新日本印刷(株)は、アインズ(株)に続く実績を残している。
アインズ(株)が、製品等を地元に配達・配送する小型トラックには、水なし印刷の文字が鮮やかに浮かび上がっている。

VOC排出量の測定

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2016年9月11日

東京都立職業能力開発センターで水なし印刷の実習

9月6日、東京都立中央・城北職業能力開発センターのグラフィック印刷科で学ぶ学生が、センターの木村指導員及び日本WPA事務局の佐藤部長の指導の下に、水なし印刷についての座学と印刷実習を行った。
職業能力開発センターは、「新たに就職を希望する人、求職中の人、または転職を希望する人」を対象に、就職に向けての必要な知識・技能・技術を習得するための職業訓練」を実施していおり、学科によって1年コースと6ケ月コースに分かれている。
センターの6学科のうち、印刷関係では、「パソコングラフィック科、グラフィック印刷科、印刷企画営業科、DTP科」の4学科が開設されている。終了後の学生の就職率は、80%を超えており、訓練内容の質の高さを物語っている。

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午前中の座学に引き続き、午後から菊半裁の4色機を用いて、センターの木村指導員、当協会の佐藤部長の指示により、学生自身が水なし印刷を開始した。水なし版を装着し、湿し水の供給を止め、水なしインキを使用しただけで、全く問題なく印刷ができ、複雑な湿し水の調整が必要ない簡便さや、見当合わせ用のトンボ線の鮮明さ、高い網点の濃度、崩れない網点形状に、水なし印刷の容易さ、品質の良さを実感した瞬間であった。
印刷業界での人手不足が深刻な中、職業能力開発センターの高度な訓練を受けた修了生が、印刷業界の次世代を担う貴重な人材であることに疑問の余地はない。
東京都立中央・城北職業能力開発センター(http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/vsdc/chuo/)ついては、ここをクリックして確認ください。

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世界出版エキスポ2016で東レは新しい新聞用水なしオフセット印刷版、処理液、および現像機を発表

品質と環境の持続可能性へのこだわり方式を展示発表
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2016年9月1日、チェコ共和国/プロスチヨオフ市- 東レ中央欧州株式会社(TTCE、水なしオフセットプレートテクノロジーの生産基地)は、ウィーン市のリードメッセ・ウィーンで10月10日から12日まで開催されるWAN-IFRA世界出版エキスポ2016でこだわり方式を展示する、と発表した。
本展示会は、広く、グローバルな関係者の出席が見られていて、出席者は1つのイベント会場でモバイル、ウェブ、および出版と印刷の革新的なアイデアとソリューションを発見するように設営されている。東レは本展示会でスタンドC685に出品する。

新しい水なし版「新聞印刷に新しい付加価値を加える!」
「私達、TTCEは、このイベントにお出ましくださる主要な新聞印刷業者と話ができるのを楽しみにしていて、訪問者が、私達の新しい製品ポートフォリオの中での新しい新聞版の効能に感銘を受けてくれることを確信している。」
「私達は、より多くのコールドセット印刷事業所が、この展示を通して、水なしオフセット印刷に切り換えるお考えを持っていただけると確信する。」と林光則(TTCEのグラフィックス部門事業部長)は述べた。
「この新しい版は、コールドセット機でも、環境フットプリントが減少してくれ、費用対効果と品質を上げて、商業印刷分野に参入することが可能になるよう特に工夫がされている。」東レはコールドセット印刷向けに2種類の新しい版を発表する、つまり、ひとつ目は高解像水なし版、二つ目は高耐刷力版である。
これらの新しい水なし版では、最高のオフセット品質を達成が期待できる、東レ独自のポリマーテクノロジーでの開発進歩の結果によることを林光則は報告してくれた。
この版は、日本で使われていた原版を、欧州向けの新聞と半商業用の生産の特定のニーズを満たすようにカスタマイズされ、日本と同様な製造工程を使っているチェコ共和国のTTCE工場で製造される。

新しい - 東レ水なし版と現像液
印刷業界がますます持続可能な未来に動く時に、環境への影響を減らすことは印刷会社にと供給業者(メーカー)の間で等しく議論されるホットな話題のである。
東レTTCEは、持続可能性へのよりいっそう革新的なアプローチを開発するために熱心に働いている。結果として、版の化学薬品消費と関連しし、浪費量とコストを減らす新しいプ版処理(現像)化学薬品である。
東レ水なし版と東レ版現像処理システムはより環境に関して持続可能なアプローチと同様に今日市場で入手可能な処理製品への環境負荷の低い液の提供をする。

新しい東レ水なし版現像プロセッサ
TWP 1250News、東レ水なし版プロセッサは、きびしい新聞の製作の要件に対処するように設計され、酷使する用途と高い品質の処理をしてくれる。
TWP 1250Newsは、特に一貫し、信頼できて、高い品質が得られるよう、手入れしやすい、最適なプレート床掃除口を提供するように設計されている。
これは以下の内容になっている
* ヘビーデューティな構造。
* 東レ水なし版向けに設計
* 完全に自動化された操作
* すべての大手メーカーのCTPセッターとのインタフェース
* クリーニングとメンテナンスの容易さ。
* 水再循環ユニットと接続する能力。

2016年9月 2日

日本WPAのホームページのスマートフォン版のリリース

――より手軽に水なし印刷のニュースを 
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ネットからの情報収集が、スマートフォンからが主流となっている今日の状況に合わせ、日本WPAのホームページのスマートフォン版をリリースした。
どんな場所でも、手軽にしかも閲覧し易いスマートフォン版ホームページを是非活用願いたい。
URLは、パソコン版と同じ、www.waterlass.jpで、スマートフォンでアクセスすると、自動的にスマートフォン版が表示される。

2016年9月 1日

第15回印刷産業環境優良工場最高位は会員企業・文唱堂印刷株式会社に

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―全員参加のたゆまぬ改善が大きな成果を生む
今年度の「第15回印刷産業環境優良工場表彰」は、会員企業の中では、最高位の経済産業大臣賞に文唱堂印刷株式会社町屋総合工場(東京都荒川区、橋本唱市社長)、日印産連奨励賞に日本レーベル印刷株式会社(静岡市)、株式会社プリプレス・センター(札幌市)が選ばれた。
文昌堂印刷(株)町屋総合工場は、1985年操業開始し、製版・印刷・製本・物流までの一貫工場である。荒川区内で最大の電力を消費する工場として、電力使用量の「見える化」によるエネルギ―削減を徹底させ、削減率は39%に達している。また、損紙・金属缶回収率は100%を実現している。加えて荒川区清掃局が分別回収していないにもかかわらず、工場内でゴミの分別を徹底するなど、まさに全員参加による改善を実行している。
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周辺に住宅が密集する準工業地域での操業であることから、地域貢献に対する熱意もただならぬものがある。社員全員で周辺のゴミ拾いを開始したところ、地元中学生がその活動に参加するまでになっており、また、定例で実行している地元小学生向けの工場見学やハロウィンイベントは人気イベントになっている。その他、地域を巻き込んだ防災訓練など地域貢献活動は枚挙にいとまがない。
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徹底した「見える化」や、異業種交流会から得られた他社事例の導入などにより、環境改善に対するPDCAサイクルが見事に機能している。
操業以前からの建物を使用しながら、今回の最高位受賞は、強力なトップのリーダーシップと全社員の意識の高さ、たゆまぬ前向きな行動の成果であり、真に称賛に値する。
文昌堂印刷は、ハイデルベルグSM102・両面8色機で水なし印刷を採用し、VOCの削減や廃棄物の削減、水なし印刷による印刷機械寿命の延長など、環境負荷低減に貢献している。
 なお、日本WPA会員企業では、過去の15回の最高位・経済産業大臣賞の内、通算9回も受賞する実績を上げ、一昨年の六三印刷株式会社に続く受賞となった。

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