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日本WPAの活動  - 2015年11月 -

システム認証サイト審査

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2回目のシステム認証なる維持・変更審査を受けている。来年は、3年目で更新審査となるが、このユニークな中小企業のグループ化システム認証を軌道に乗せる正念場となる。
今回は新しく2社が加わり、その変更審査を兼ねた維持審査であった。
11月27日、日精ピーアール・保木間プリテックセンターでサイト審査(現地審査)が行なわれた。受ける側は日精ピーアールの加藤さん、審査側はSGSの新進気鋭の女性審査員が当ってくれた。
加藤さんは既にPGGをカーボンオフセットの作業で2年ほど使いこなしていて、PGGのCFPバージョンの習得には短時間でこなすことができた。拠点マスター(関連メーカー資材の運搬距離登録、納品先の距離登録)を作成するのにMapFanを駆使して出力、エビデンスデーターの貼り付けには時間がかかった。当工場は廃業した工場を射抜きで購入したもので、古い電力データー類が紛失されてしまい、それを手繰り出すのに時間がかかった。
でも、一旦、マスターを造り上げると、後はPGG上でジョブデーターを入力するだけで自動計算がなされる。
と言うのも、PGG・CFPバージョンには水なし印刷PCRを組み込まれ、PCRのことを意識しなくとも正しい結果が出てくる。チェックリスト類が整備されていて、計算ミスは入力ミスさえしなければいつも正解が出る、と加藤さんはお気に入りで説明する。
該当するマスターの箇所の数字をC&Pし、PGGに転記する。印刷仕様の数字を単純化されたPGG入力画面にひたすら入力する。確かにこれは入力ミスも起き難い。
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審査員もクラウドPGGで専用の入力画面上での入力、一連のデーターのdropboxクラウド保管、検証員の作業は全てクラウドベースでできる点に驚嘆されていた。加藤さんの応対がしっかりしていて、以前はPGG=ブラックボックスと審査員から懐疑的に見られたフシもあったが、今回はその信頼性と利便性を高く評価していただけた。
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ついで、工場現場に入り、製本部門、菊半裁4/4・8色反転印刷機、菊全5/5両面印刷機の現地審査に当る。加湿器、空調機、インキパイピング装置の電力値を確認する。
加藤さんの当を得た、説明に審査員は全幅の信頼評価をしてくれ、現場での確認も円滑に進行でき、予定より早く終了することができた。

加藤さんは日々のCFPを営業の武器とすることに一種のもどかしさを訴えていた。CFPは地球温暖化防止に繋がる社会正義の事業であるが、クライアントにこれを理解していただくのに手間隙がかかってしまう。営業マンもそれを眺めて尻込みしようとする。このジレンマの解決法はないものかと逆質問されてしまった。

いや、その方法はあるのだ。エコプロダクツ2015でカーボンオフセット表彰を受けるアインズ株式会社は地産地消の独自カーボンオフセットを商品化して、成果に繋げている。クライアントに一言で理解していただける商品を組み立てる必要があるのだろう。
仏作って魂入れずでは成果が上がらないことを反省させられた。
審査を通して、大変、有意義な意見交換をはかることができた。

2015年11月28日

印刷夢メッセ(広島)で河合省吾氏が熱弁

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演題〜新しい「コトづくり」に挑戦する〜の河合氏の講演は大変、示唆に富む、印刷人を元気付けるものであった。

ゲーム機のコントローラー、自動車の室内回りパネルなど特殊部材の印刷はスクリーン印刷が定番となっていた。ところがスクリーン印刷ではプロセスカラー印刷がしにくいし、原則的には平面版印刷で生産速度の制限で、ロットモノには不向きな面があった。

モノづくりの現場では、ヒット商品への対応には、今のスクリーン印刷手法では限界があり、それを飛躍する印刷方式を求める声が長年、くすぶっていた。

大和グランドはこれに果敢に挑戦し、6年の年月をかけ、ミノグループとともに、インキ材料・印刷方式の見直しを図るとともに、定性・安定品質を伴った工業製品の確立を目指しひたすら研究を続けた。

このためには、今までにないインキを作り上げ、印刷機も条件を満たす特注機を作らねばならなかった。

SATシステムの構想が固まり、パートナーへの呼びかけ、試行錯誤の改良・・・一から取り組む内容が多く、苦労の連続ではあったが、晴れて、【世界初】水なしLED-UVオフセット印刷機で成型用フィルム印刷を実現と題したプレスリリースが、4月6日の行なわれる。6月9〜10日は実機をお披露目し、実演会を開催したが、全国から111名もの参加者が来場してくれ、大変注目されてきた。

河合氏は夢メッセで、夢一杯の注目する見解を述べてくた。
水ありオフセットを否定するものではなく、一定の実用レベル(テープテスト、クロスカットテスト)に達するものの、インキへの水の乳化は変動要因として残り、密着性での絶対安定にはつながり難い。昨今のクライアントは密着性の絶対的な安定を求められる。この点、SAT SYSTEMでは優れた、仕組みが注入されている。
変動要因の水を取り除いた印刷方式とし、LED-UVランプの照度ピーク・積算光量・紙面通過温度などを実測し、記録してくれるのだ。
河合氏は目下、新商品のデザインを含めた、新しい用途開発の取り組んでくれているが、その市場の広がりに確かなものを見出してくれている。
夢メッセでの講演内容をここに.pdf披露させていただく。

2015年11月22日

ラベルエキスポ2015で水なし印刷に1200名の引き合い客

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35周年を迎えたラベルエキスポ2015は9月25日〜28日、ブラッセルで開催され、35,739人の訪問者(2013年に比べて+12.4%増)に達し、これまでの最大の活況を極めた。

中央欧州の東レ水なし版代理店、Marks-3Zet社(ドイツ・ミュールハイム市)は意欲的な出品をしてくれ、4日間で1200名に上るリード客を引き寄せてくれた。
同社のマーケティング部長・カルメロ・ロベルト氏によると、「新しい水なし印刷のプレーヤー、KBA Me-Preint、ミヤコシ、さらに、岩崎鉄工が水なし印刷を支援してくれ水なし印刷、Dry Dot Technologyが幅狭輪転機の分野で注目を集めてくれた。」としている。

この展示会では、同社はケミカルレス現像機、特殊原反用東レ水なし版、クラッシクカラー社のインキ、T&K TOKA社のインキをあわせて展示してくれた。

146に上る世界各国から訪問者が見えたが、大多数はドイツ、フランス、イタリー、ベルギーなど欧州勢であった。次回開催は2017年である。

2015年11月16日

Presstekが欧米の展示会で成果を上げる

水なし印刷版のもう一つのメーカー、Presstek社は我が協会の協賛会員である。
9月13日〜16日、シカゴで開催されたグラフォエキスポ2015展で、10月13〜15日、英国のバーミンガムで開催された印刷展では新製品の発表とあいまって、予想を上回る成果を収めたと、報告してくれた。
グラほフォエキスポ展の人の入りはマさに文字通り、大混雑で、Presstekブースも連日、大盛況であった。
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両展示会でPresstekはエコUVを登載した、52DIエコUVデジタルオフセット機を初披露してくれた。紙だけでなく、PVC基板など多様な素材のサンプルを展示してくれた。速乾印刷を図れることで、1日当りの仕事の消化率を4割がた高められるとしている。エコUVでは熱の発生は抑えられ、ダクトなどつける必要もない。また、これは後付けが可能と言う。

同社はDI再生機を意欲的に宣伝してくれている。マシンの機械整備をするとともに、DI部を最新型の高精細、高能率型にアップグレードして登載し、新台の半値で出していることが受けているのだ。
さらに、再生品のベクトルFL52CTPシステムも展示してくれた。これらは我々も掲げる、一種の欧米版「リノベーション」に相当するものだ。

驚くことに、プロセスレス水あり版の「Gem Plate」を発表し、大きな反響を呼び起こしている。無処理版で、業界標準のサーマルCTP装置・830nmの波長で焼き付けた後、そのまま、印刷機にかけると、水棒とインキで非画線部を除去され、これをヤレ紙上に転移させると版の現像はできあがる。耐刷力は10万枚、手早い現像、保水性のあるある使いやすい版である。

さらに、エプソンインキジェットプリンターを流用して、インキジェットプレートに直接描画してCTP版を得る、JT金属プレートは小企業にうってつけとの引き合いを多数獲得してくれた。

Presstekの活躍に祝福したい。

2015年11月13日

LCA日本フォーラム20周年記念シンポジュームと祝賀会

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我々のカーボンオフセット、カーボンフットプリントの根幹を支えてくれているLCA日本フォーラム結成20周年を迎え、盛大に祝賀会とシンポジュームが10月30日、霞ヶ関ビル35Fで開催された。

LCAに関するポリシーステートメント(講演・山本良一氏の内容)
地球環境問題の高まりの中で、「持続可能な発展」が最重要課題に掲げられており、この考え方をあらゆる社会活動に組み込むことが必要である。
LCAを「持続可能は発展」のより幅広い枠組みの中の一つの手段として正しく位置づけるためには、LCA手法の開発とデータベースの構築を行い、これを実務の場で活用評価を進め、LCAが公正かつ信頼性ある環境問題の評価ツールの一つとして認知されることが不可欠である。

LCAが幅広く活用されるためには、産業界からの信植できるデータベースの提供やLCA結果
の積極的な公表により、各種データベースが充実され、かつ、簡易なシステムとして利用できる必要がある0このために、わが国の標準データベースにかかわる総合機関の設立やLCA日本フォーラムをさらに発展させた恒久的なLCAにかかわる機構の創設が必要である。

LCAはその基本的考え方は確立されているが、手法としては発展途上の開発段階にあり、総合評価方法は未確立である。今日、我々が用いているLCAの結果は、設定された前提条件および引用データに強く影響されることを勘案すると、代替材料および代替製品の環境インパクトの比較評価等にLCAを用いる場合、慎重な対応が要求される。また、優先順位を
置くべき環境要素と課題は、社会・場所・時代によって異なる0したがって、現状では複雑な課題について、LCA手法だけで意志決定をすることには危険性があることを認識する必要がある。

今後の地球環境問題を考えるとき、産業界のLcA手法の導入に留まらず、一般市民を含めたぁらゆる階層の人々が、ライフサイクル的な考え方、さらにはライフスタイルの見直しを行うことが必要となる。
LCAに関する知識を理解し、行動できるように啓発を進めることも重要であり、そのために行政は一致して、市民がエコライフを実践できるインフラ整備等の総合的な支援並びに施策を取るべきである。

産業界からは、新日鉄住金株式会社・副社長・柳川欣也氏が「エコマテリアルとしての鉄鋼製品」、トヨタ自動車株式会社・専務・伊勢清貴氏が「トヨタ環境チャレンジ2050」についての環境面を先導してくれる講演があった。

我々印刷人も、この両者の取組の一端でも見習いたいものである。

2015年11月 2日

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