日本WPA : Japan Waterless Printing Association

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日本WPAの活動  - 2015年9月 -

東レTAC-GU8(UV対応水なしCTP版)は優れもの、内覧会でIGAS2015で実証

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8月21日東レ本社で発表された、新しいUV対応水なし版TAC-GU8はIGAS2015の東レ・日本WPAブースで6日間に渡り、異種の水なしLES-UVインキを実演機(桜井オリバー466SD)で実演稼動をおこなったが、高い評価をいただくことができた。TAC-GU8は従来品より3度高い温度でも地汚れを起さない優れもの実用品である。
IGASに先立ち、我が会員の(株)文星閣で8月31日、GU-8を使って水なしLED-UV印刷のかどぷ実演を披露する、内覧会が催され、70名の来訪者にご覧いただいた。水ありH-UV印刷、水なしH-UV印刷、水なし油性印刷を刷り比べて披露したが、3者に差異のない品質評価をいただくことができ、水なしH-UV印刷は実用の領域に到達していることを見せてくれた。文星閣の内覧会の様子はここを.pdfご覧いただきたい。
また、TAC-GU8の内容はここを.pdfご覧いただきたい。

2015年9月27日

IGAS2015:高反発UV水なし版の登場

IGAS2015は出展規模、観客動員数から見て、成功裏に終わったといえよう。昨年始ごろは、コマ数充足の懸念があったが、尻上がりに申し込み数が増え、最後はキャンセル待ちの事態にまでなった。
IGASにぶつけ、出展各社は新製品の投入に力を入れていたが、やはり、新製品を投入した出展社に訪問者の目は映る。会場内で行き交った印刷人に来場の動機を聞いてみると、比較的、目的意識を持って訪問されている方の多さが目についた。

東レ株式会社はUV対応、水なしCTP版 TAC-GU8を桜井オリバー4色機で実演して見せたが、その高反発性のお陰で必要可能な温度領域を+3℃に拡大してくれる。これにより、地汚れ発生を極力、押さえ込むことができる。
水ありUV印刷はそれなりの泣き所を抱えるが、高反発性水なし版(GU-8)を使うと、思いの他の素晴らしいメリットが出てくれることが分かってきた。

IGAS展では既に、実用化されている水なしLED-UVインキを1日ごとに取り替え、6社のインキテストを行なったが、相当の高レベルインキであることが良く理解できた。これは水なし印刷人にとって大変頼もしい限りである。
そのカタログはここを.pdf見ていただきたい。

日本WPAはAR日本WPAアプリを出品したが、アプリをダウンロード(DL)していただくには相当なる啓蒙普及活動の必要性を感じた。確かに、電子メディアは便利であるが、これを認知していただいて始て、アプリのダウンロード(DL)がはかられて来る。アプリの認知には、紙カタログの助けを借りて始めて、行き届くのだ。何と皮肉なことか? だから、印刷物の今日的な「生き場所」の広さを痛感させられた。決して電子メディアが印刷物を食うだけの関係でないことが、身にしみた。

2015年9月16日

IGAS2015:既設の印刷機を再延長して使う「リノベーション」が静かに進行

IGAS2015では最大ブースのKOMORIが3号館、デジタル印刷機の雄・HPが4号館に構え、一頃前の最大ブースを誇ったH社の影が薄くなってしまった。H社はレトロのプラテン機1台を展示するに留まってしまった。
今年は補助金効果があって、近年になく重量印刷機はそれなりに売れている。しかし、日本HPは自らのネットワーク、Dscoopとの連携出品で、出品規模第2位のブースを占め、見ごたえのあるプレゼンテーションをかけていた。デジタル印刷機では日本でも浸透し出している。

こんな中で一つの流れとして、「リノベーション」が各所で見え出してきた。
一頃前までは、印刷機は経年化してくると、複数機を出して高性能機1台を入れる、入れ替えが当たり前であった。が、今日では、機械の延命を図ってできるだけ長く使おうとする考えになってきた。先が見えにくい時代下での企業の生きる知恵なのだ。
ただし、経年劣化機そのままでは生産性が上がらないので、新しい仕組みを機械に組み入れ、経年機の再生をはかろとすることを「リノベーション」と呼ぶ。
その具体的なリノベーションは以下の内容で出品され、受けているではないか。

‥譽(株)−(一社日本WPA) 水ありから水なしへの版式転換。特に、2階建ての両面機ではファンアウトの抑止が引き出せ、機械寿命を格段に延ばすことができる。
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【ファビオ】水なし印刷技術採用で課題を克服した「J-Print」(菊全判両面8色機)

AJC(株) 既設の機械にLED-UVランプを取り付け、速乾印刷に転換。
三菱重工印刷紙工機械 「きらりん」三菱オフ輪機を再生して使うサービス。
ぅ▲ぅ沺次Ε廛薀鵐縫鵐(株) J-Colorシステム。分割呼び出しローラーによる後付インキ制御システム。
(株)コスモテック ケミカルフリー型湿し水冷却循環装置。

これらの商品と仕組みは、後付して機械の高性能化をはかろうとのするもので、IGAS2015では隠れたる人気を呼んでいた。

2015年9月15日

IGAS2015が始まった

秋雨前線が去ってくれ、IGAS2015は快晴の中で開催できた。初日から大勢の来場者が押し寄せ、入場に1時間ほど待たされるハプニングが起きた。初日と二日目は予想外の来場者となってくれた。
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水なし印刷は新製品 の発表とあいまって、ブース内は盛況を極めた。やはり、水なし速乾印刷のLED-UVは待望の商品となってくれている。

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人気が一段と高かったのはRMGTブースで展示された「SATシステム」である。常に人だかりで応対者は必死での説明に当ってくれていた。
RMGTの「プレゼンテーションでもSATシステムが取り上げられ、これが大きなインパクトになっていた。来場者は必死で如何に現状から打破するか、と言う問題意識を持っている座標でもあろう。

展示会場で毎日発刊される、IGAS Daily Newsでは吉川昭二氏が「トレンドと見どころ」欄のオフセット編で、「依然として優位性は揺るがず、二極化する市場、期待される一層の進化」を執筆されたが、理想的な枚葉オフセット印刷機として、興味ある図を掲載された。これによると水なし、LED-UV速乾印刷は理想系とされているではないか。
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決して派手さはないが、水なし印刷が徐々に浸透されだしてきた。

2015年9月13日

特殊原反に水なし間欠輪転印刷機が登場

 KBA Me-Print社はdrupa2012で水なし間欠輪転印刷機Varius80を発表した。胴交換の必要のない、間欠送りのシール、ラベル、フィルム向けの水なし印刷機と言う斬新な形体を採用。原反の高いものでも、垂直立上げのできる水なし印刷の利点、更に、グラビアとかフレキソに比べて製版が楽で、どこででもできる手軽さが、評価されていた。
 この機械は一部手が加えられ、改良されてイタリーの印刷会社にフィールドテスト機として納入され、現在では商用に使われている。
 KBA Me-Print社はdrupa2016を見据え、この度、その後継機、水なし間欠輪転印刷機Varius LX-TXを発表、販売開始に当たるとしている。
 国内では 株式会社イリスが代理店になっている。
 インモールド用特殊原反向けのSATシステムが4月に発表されたが、これは枚葉印刷機をベースにしたものであった。
 この度のKBA Me-Print社は間欠輪転機として水なし版を採り入れているのが特徴である。
原反が高価なものには水なし印刷が俄然、注目を浴びてきているのだ。
 Varius LX-TXについては、ここを.pdfご覧いただきたい。

2015年9月 4日

グリーン購入の特定調達品目に関する提案のヒアリング

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環境省会議室でのヒヤリングで説明する我が事務局長

 9月1日、環境省の会議室で、グリーン購入法に基づく特定調達品目に係わる提案募集のヒアリングが実施された。これは役務・印刷の分野に絞られたもので、大日本印刷(株)(DNP)、(一社)日本WPA(JWPA)が役務・印刷の実施要綱にカーボンフットプリント(CFP)を遡上に乗せる提案応募をしていたが、そのヒアリングが開催された。この両者に(一社)産業環境管理協会(JEMAI)が加わってくれた。JEMAIの神崎様、片岡様は、CFPの諸外国での先進的な実施事例、さらに、印刷メディアの特性から、また、CFPの取り組み状況からして印刷物の実績はCFP普及の鍵の一端を担っていると強調された。
 DNPの中村様は、CFPの印刷PCRの簡素化計画・運用を図られた立役者で、CFPを通して、具体的にCO2量が見える化される効果とインパクトを説かれた。簡素化を通し、業界内でのCFP運用が一段と高まるとも強調された。
 我がJWPAからは、五百旗頭と佐藤が出席し、水なし印刷PCRでシステム認証を取得し、組織内で検証員を抱え、検証までの運用ができるようになり、検証の費用的、日数的な問題を克服できたこと、これにより、名刺とかはがきとかの日用品印刷までCFPロゴを付けられるようになった点を強調した。
 同時に、役務・印刷は紙とかインキの印刷材料での環境配慮を実施要綱でうたわれているものの、民間の感覚からすると、印刷材料の高度化がはかられている今や、これらは当たり前との受け止め方がされている。
 よって、地球温暖化防止に視点をあわせた、CFPの導入などのより高度化された施策の導入をぜひ、考えていただきたいと訴えた。1時間あまりのヒヤリングが終わり、12月末には結論が出されるとされた。
 何とか我々の提案を聞き入れられていただきたい思いでいる。

以下は私見であるが、実務担当者としての感想を抱いた。
 グリーン購入のプレミアム基準策定ガイドラインが発表されて数年は経つ。これには素晴らしい内容が織り込まれているものの、実際の実施要綱には遅々として反映されていない。今年はパリCOP21が開催され、わが国も削減目標26%減を掲げて地球温暖化防止への折衝に臨むわけであるが、末端の日々の公知で一番手っ取り早いのが、印刷メディアの余白を活用したカーボンフットプリントの表示と啓蒙であろう。そもそも国の施策として打ち出されたCFPではあるが、鶏か、卵かの議論に巻き込まれ、結果として、CFPは置いときぼりにされてしまっているのが残念でならない。

 ICT化の波は印刷界にも押し寄せ、今や、業界では印刷ネット通販が大きな力をつけてきつつある。今は国内勢のネット通販業者のせめぎあいの中にあるが、いずれかは欧州と同じように、これも国際化の波に飲まれてゆくものとなろう。すると、中小企業の印刷ものづくりが、もぬけの殻にもなりかねない。これには産業構造の高度化で対処すべきで、まさに、CFPを背負ってCFP啓蒙の先兵に立つ意気込みを我が印刷人は持つべきでなのであろう。その呼び水に是非していただきたい一つの施策が、グリーン調達でのCFPの取り上げではなかろうか。

2015年9月 1日

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