日本WPA : Japan Waterless Printing Association

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日本WPAの活動  - 2014年11月 -

口コミサイトの元祖・栃ナビ 印刷創注に威力を発揮

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ぷらざ勉強会の一行の歓迎挨拶を述べる山本征一郎社長
筆者は25年続いている82回ぷらざ宇都宮勉強会に11月26〜27日、参加させていただいた。勉強会の参加者の一人が漏らした感想、「ヤマゼンコミュニケイションズ様は、まさに未来系の印刷会社の姿である。」は言い当てた言葉だ。
2000年に栃ナビを手探りで始められたが、ぐるなびが登場する前に、ぐるなびの形の栃木県密着口コミサイトをいち早く作り上げていたのだ。お店の紹介は無料で掲載されるが、よりヒットさせ、人が集まるようにするには、お店は有料サイトに入らなければならない。有料加入店舗は1500店舗あり、これで今日、安定収入が計られている。
一方、消費者会員は登録時に基本データー記入がなされ、8万人の登録会員を抱えている。5年の忍耐期を経て黒字転換し、以降、倍々の収益に結びついている。栃ナビは口コミサイトの元祖的存在で、印刷会社が良くぞ、ここまでのものを作り上げたものだ。口コミは中傷情報をブロックするため、栃ナビで検閲をかけている。
口コミサイト→小額定額課金→安定収入が見事に結実し、県内の顔の分かる消費者とお店とをマッチングさせる仕組みが出来上がっている。
1月に行われた「マルシェ・パン」のイベントはヤマゼンの駐車場で行われたが、何と、栃ナビによる呼びかけで8000人の集客を1日で集めた。この集客能力が評価され、地元デパートや他5社が栃ナビに集客イベント企画の依託仕事を発注してくれたのだ。
栃ナビ部門の収益性はいたって高いが、この顔の見える消費者の資産を活用し、法人営業部が創注印刷物を仕掛けている。今日、見積もり合わせの世界に嵌ると印刷物での収益がほとんど取れない時代になってしまったが、ヤマゼンの印刷物は創注印刷物が主流となっていて、非価格競争の世界でこなしている。わが国では個人情報保護の観点から、顔の見える消費者像を掴むことは至難なことではあるが、栃ナビは個人会員の了解の下で顔の見える消費者データーを自社で集積しているのだ。これは販促企画を打つ上で大きな差別化となる。ROI(費用対効果)の効能まで説得する印刷物提案などができるのだ。つまり、栃ナビは単なる口コミサイトではなく、お店と消費者をマッチングさせるとともに、データー蓄積を通し、その分析情報を元に最終的には、法人営業部隊が印刷の創注営業に走っているのだ。ものの見事にうらやましい限りの非価格営業を具現化してくれている。このMSP(マーケティング・サービス・プロバイダー)ビジネスモデルは世界広しと言えども、欧米にもないものだ。
アナログ印刷生産設備はハイデルベルグSM-8Pが1台のみ、かっては沢山持っていたハイデル機をこの1台に集約してしまい、2台の断裁機、折機を3名の社員でこなしている。事務棟にはiGen4とドキュカラー、関連製本機が入っていて、B2Cの印刷物をこなしている。
制作室はワンフロアーで仕切りなしになっていて、机は時に応じて配置を換えている。手馴れたもので1時間もあれは配置換えはできるとしているが、まさに、台車生産の仕組みにも似たやり方をされている。
社員一人ひとり、グループには金額目標があり、実績も公表されていて、一人ひとりが責任と自覚を持つようになっている。この好循環の仕組みは新規採用にも現れ、昨年度は、3名の採用者に600名の応募者が殺到したのだ。
まさに、他に類を見ない未来系のマーケティング・サービス・プロバイダーを作り上げておられた。この素晴らしい「印刷を核とした」会社(print centric company)を
一般紙掲載記事で改めて紹介させていただく。

2014年11月28日

小倉道夫さんの奮闘記

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日精ピーアールの版画複製商品(ジグレー印刷)の見本

小倉道夫さんはある大手商社に在籍されていた商社マンであったが、定年退職後、縁あって(株)日精ピーアールに勤められ10年以上になる方だ。畑違いの印刷に興味を持ち、持ち前のバイタリティで、新規開拓には努めるし、また、人脈を生かし、一般紙に自社の広報にも励まれる。一人何役もこなす、特命推進役として活躍されるマルチ役者である。
エコプロダクツ2015にも日本WPAブースに協賛出品してくださる。思い起こせば、6年もエコプロダクツ展ではお付き合い願っている。
環境啓発に努める水なし印刷にぞっこんほれ込んでくれ、得意先にも切々と、環境問題を説いてくれている。その延長線上に、FM20μ、さらに、FM10μの水なし印刷にチャレンジされ、さらに、美術もの複製のジグレー印刷(インキジェット印刷)をものにされている。
この度、同社の一連の動きをまとめ、印刷雑誌に投稿されたが、小倉さん、日精ピーアールの意欲的な取り組みの姿が覗える。同社の誇りとするところは、毎年、着実に新規顧客を開拓されていることだ。
本来なら、お役ご免と言うお年の小倉さんは、現役人なみに張り切って、水なし印刷の推進に当ってくれている。小倉さんの思いをここに紹介させていただく。

2014年11月18日

株式会社リリーフが分かりやすい、親しみの持てるCSR報告書2014(兼環境報告書)を発行配布

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同社は西宮市にあり、家庭ごみの収集事業、事業ゴミの収集事業、遺品整理サービス・住空間整理サービス事業を行う会社である。同社はこの一連の報告書を7回発行されている。
本書で取り上げたテーマの一つとして、「大量生産・大量廃棄のツケ」では、20世紀の使い捨てに時代から3Rの考え方へ価値観が変化してゆく中で、同社の事業活動(庭ごみの収集、事業ゴミの収集、総合お片付けサービス)を通しどのように社会的責任を果たしてゆくかを丁寧に説明している。
A4判62ページ、厚手の紙を使った無線綴じ本。中味の「事業活動を通じた3Rへの取り組み」「地域コミュニティとのパートナーシップ」「子供たちと従業員との農業体験を通じた学び」「第3社委員会からの提言」は余り類を見ない、素晴らしい内容だ。最後に、FAXで読者から意見応募をアンケート形式で求めている。
これは一種のCSR報告書の教科書にもなる内容に仕上がっている。さらに、この報告書の制作に当り、水なし印刷、ベジタブルインキ、CO2排出量の計算、カーボンフットプリントと印刷生産面でも最高位の環境配慮を払った印刷もの作りをしてくれている。
このディレクョンを「わかくさ印刷」の光本由美さんが行ってくれた。

2014年11月13日

新しい枚葉オフセット印刷の乾燥法〜乾燥の最終形たる、象徴的なブルーライトのLED-UV

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従来の枚葉UV乾燥でこの何年かをこなしてきたが、これからの乾燥は、ブルーライトのLED-UVが最終形となろう、と、Detlef Braunは論評する。

従来のUV乾燥法は枚葉オフセット印刷で数年前から、箔、ラベルやパッケージ印刷で主にその用途開発がされてきた。パッケージ印刷では主にコーティング処理に使われる。UV硬化の話題は欧州ではUV水なしオフセット印刷(WLO-UV)で沸騰した。枚葉印刷、フィルム印刷分野で早くから使われ出し、小規模ラベル印刷会社が、WLO-UV技術の性能上の利点、及びにその生産性に目をつけたのだ。WLO- UV印刷における大きな進歩は、CTPデジタル印刷版WLOの登場であった。
1995年からWLO-UVで、この水なし版をこなし始めた最初の企業の一つは、デュッセルドルフのDITEC社であった。特別なUV/IR乾燥拡張およびコーティングユニットをハイデルベルグGTO52-DI-5色機に搭載したものであった。乾燥装置はEltosch社と一緒に開発され、完成をみたものだ。このアプリケーション技術は後日、多くのUV技術に"最先端の"ものとして転用され、今日の乾燥モデルとなってくれた。この成功例であるが、このマシン構成が評価され、ほぼ100%の、ドイツの運転免許証を連邦印刷会社が長年にわたって我々に発注してくれた。

WLOの当時と現在の印刷機
それは、ハイデルベルク・クイックマスターとKBAの74カラットと46、Rapida 74G、およびPresstek52DIへとWLO枚葉DI印刷機は継続された。KBAコルチナとKBA-MePrintのGenius52 UV、OC200、Premius CDおよびプリント、とPresstekが出した52DI&75DIは、今も活躍している。Presstekの通常インキング機構を除き、これらの機械はすべて、アニロックス/ Gravuflow技術で作業している。この分野ではWLO-UVの Codimag機 ビバ320&420もアニロックス/ Aniflow技術を抱かせた水なし印刷方式を採っている。
 ここでWLO-UV印刷から遠ざかっていたが、マンローランドに言及しておく必要がある。 マンローランドは空冷温度調整のWLO印刷機を開発してくれていた。

UV乾燥の新しい光と今日
現在、LED-UV乾燥に注目がなされ、それは「イノベーション」と見られている。両面刷りでは裏面で、表麺でこの乾燥機を入れると乾いた状態で排紙ができる。私はかってUV硬化での両面刷りを提唱したことがあったが、時期尚早であった事を思い出す。その時点ではまだ「真剣に」受け入れられなかったのはは当然であった。 LED-UV乾燥は、従来のUV乾燥の改良版ではないので、この乾燥は、現在、非常に興味深く専門家が注目している。そこには従来UV乾燥に比べて多くの技術利点があるだけでなく、いくつかの制限(例えばニス)があり、我々はそれに取り組んでいる。

良いアドバイスは、しばしば過小評価されている
 私は自分のアドバイスを多くの印刷面でさせていただいているが、私はこのLED-UV効果についてそれらを特定したい。 一般的に私はここで印刷機の構成フェーズで最高にして、技術的な助言を行うに不可欠なこととして、一般的なUV-乾燥のアプリケーションに言及したい。
 私は印刷現場を見て、そのほとんどすべてのUVの設置、アプリケーション技術の基本が無視されているのを見る。
 次に、ローラーの調整などの問題がある。使用される材料、インキローラー、その組み合わせはどうか、純粋なUVローラーかどうか、設定パラメータには経験も必要とする。私は、オペレーターが、例えば、「地汚れ」または「汚れ」について、なぜその後、何度も何度も尋ねてくれることを経験する。
 話をLED-UV硬化に戻そう。私は昨年、何社かの印刷会社で特別なこの乾燥工程のための技術的な印刷アドバイスをおこなった。 結論的に、LED-UV印刷のデモ印刷はまだ、身近には感じておられないだろうが、、実は、実際には毎日、交代制で使われているのだ。フィルムでも、良好な接着およびスクラッチ強度値も十分で、印刷することができる。
 印刷物の熱による歪みが解消されているため、胴間乾燥などの用途には、理想的である。
デジタル印刷は「ドライ」で排紙されるのが定番である。誰も彼もこの要件を満たしたいもので、UV乾燥で印刷したいかどうか論を待たない。
 UV乾燥および消耗品を含め、運用コストへの切り替えのコストは本当に同じくらい高価なインクを使用することになり、それに反論すべきでない。今日のLED / UVユーザーなら、今や100%、LED / UV印刷に取りかかれる。
詳細情報は:www.wluv.de をご覧いただきたい。
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Detlef Braun、デートレフ·ブラウン、「印刷+コンサルティング」を主宰、WLO-UV印刷の分野での実務経験30年以上を持っている。また、EWPA(欧州水なし印刷協会)の会長を務めている。

2014年11月 4日

チェコ共和国- プロスチェヨフで新稼動に入った東レ水なし版工場で日欧の水なし印刷協会人が会う

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ドイツのPRINT AND PRODUCTION誌に掲載された記事を転載する。

Toray International Textile、及び(一社)日本WPAの招待でEWPA(欧州水なし印刷協会)
のアクセル・シュヴァーマーとデトレフ・ブラウンは、新工場の生産現場を訪問した。

東レは、繊維部門における合成繊維、炭素繊維、化学品や樹脂の製造の分野での活躍するグローバル企業である。その製品群は環境向けだけでなく、製薬業向け、IT業界向けと多岐な製品を製造して出荷している。T東レ(株)は知られた通り、欧州の主要化学品会社に匹敵する化学会社である。

エキサイティングな見学2012年初頭に一連の水なし版製造ラインがチェコ国プロスチェヨフ市の既存の工場施設内に開設されている。現場に入ると、自動車や繊維産業のための高機能な糸が製造されていた。東レ国際テキスタイルから亀井取締役、林部長、奥村課長から歓迎を受け、この工場建設に当った意義、役目につき、興味あるプレゼンを受ける。また、日本WPAの奥継雄氏と佐藤巳次氏とも再会を果たす。チェコ共和国の欧州における立地条件は水なし版製造と出荷にはうってつけの場所であることが覗えた。

ヨーロッパの全体的な市場開発を視野に入れて全体的に明快なプレゼンテーションで、欧州の水なし印刷人に元気付けられるものであった。その版製造工場は巨大なクリーンルームの基で生産され、百聞は一見にしかず、大変有意義なツアーであった。この製造プラントは、日本の岡崎市の最初の東レ版の製造工場に非常に類似している。ここでは、MX-10版が、主に生産されていた。これはKBAコルチナ機向けのものである。ここでは週7日間昼夜製造されていた。短いサプライチェーンのためのヨーロッパの水なし印刷の顧客にはそのリードタイムがしっかり保証されている。
夕食会では、話題は水なし印刷だけでなく、LED-UV乾燥について、両団体の激しい技術的な議論のぶつけ合い、また、地元の食べ物や飲み物文化を探求するなど、延々と続く。終わりにそれは大変、専門的、有益な意見交流ができ、非常に良い対人イベントと感謝したい。
(Detlef Braun記)

2014年11月 3日

デジタルマーケティング・・・

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Web&モバイルEXPO2015秋は昨年度よりも出品規模増となり、盛況な展示会であった。基調講演には4000名も集まったのだ。それは圧巻であった。(上の写真) 石黒不二代氏は今や時代はwebマーケティングでなく、デジタルマーケティングの時代と説く。潜在利用者を知れる時代に入ってきたとする。
田端信太郎氏はLINE business connectの狙いどころを明言してくれた。LINEの目下の増加・増殖率には目を見張るものがある。このパワーを背景にあのスタンプを使ってLINEの層に企業が接触できる方法を打ち出してきたのだ。現下の各媒体の経費率と閲覧率を対比してみると、紙媒体の経費率は高い割合に、閲覧率は低い(ROIが低い)、LINEはそれに反し、経費率は低い地位にあるにかかわらず、閲覧率は高いものがある。ここにLINE business connectの入り込む余地があるとされていた。なるほど・・・スマホが媒体になってきていて、印刷人もこのことを心して聞き入る必要があろう。
米国の印刷人は企業キャンペーンにはクロスメディアを駆使してsales leadや有望客をマイクロサイト(PURL)に引き込む手法に取り組んでいるが、田端氏の狙う線とは大きな違いを感じる。
いずれにしろ、デジタルマーケティングの時代に早晩入り込んで行こうが、印刷人も心して身構えておく必要を感じた。

2014年11月 2日

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