日本WPA : Japan Waterless Printing Association

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日本WPAの活動  - 2013年9月 -

止まらぬ温暖化

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一般紙でこのような記事が掲載れるとはある種、ショッキングなことである。リーマンショック、大震災もショックであるが、温暖化はじわじわと忍び寄るタイプの違うショックなのだ。日本はかっては環境先進国であったが、震災以降、それどころでなくなったのか?
しかし、我々は地道ながらも地球温暖化防止のCFPコミュニケーションプラグラムに取り組んでゆく。
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この度、CFPコミュニケーションプログラムのシステム認証を取得させていただけた。日本WPAの組織内でCFP申請、内部検証ができ、機動的にCFPロゴを印刷物につけられる仕組みを手に入れた。
これを通し、印刷物を通して社会啓発、社会貢献につながるCFPコミュニケーションを打ち出して行く。オールドメディア視されるのが印刷物ではない、聖書、コーランはまさに印刷物でこそ機能するのだ。あの赤い毛沢東語録のそうであった。小さいCFPマークにしろ、多くの印刷物につけてゆく。息永い社会運動を展開するには印刷物がぴったりなのだ。印刷物活用のヒントはこんなところにあるのだ。
いただいた認証状を励みに、初心貫徹を図りたい。

2013年9月30日

Print2013は大変革(5)

Print2013は無事終了した。HPとか、Xeroxは商売になったと、具体的な契約先まで上げて報告している。確かに過去から見ると小振りになった展示会かもしれないが、まさに世の中の様変わりを示す展示会であったと見たい。
出展ブースランキングで見ると、次のようになる。
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何と1位から9位までのうち、黄色の部分が日本勢ではないか。少し前までは、印刷機のドイツ勢、製本機のスイスメーカーが大きいブースを占めていたが、退出してしまった。また、名門コダックはChapter11のあおりで、小さい応対ブースを隅っこに出したに過ぎなかった。展示会の出展ブースとは、まさに、先のビジネス傾向を暗示するもので、デジタル勢力の伸長には目を見張るものがある。
その中でも重量機械メーカーとして健闘しているのが、米国での小森コーポレーションの存在ではなかろうか。
米国ではデジタル印刷機を中心とする日本勢が市場に受け入れられつつある中で、日本ではまだ、重量印刷機が展示会では主流を占めようが、これこそ、市場と風土の差であり、なんと皮肉な現象であろうか。
Print2013で目に見えなかったが、画期的な試みとして、会場内のタッチポイントでモイバイル送受信でき、会場案内だけでなく、セミナー会場では講師に質問したり、また、その専用ラウンジで見学者相互の意見交換を図ることができる仕組みを作っていた。
デジタルの世の中の到来を意識せざるを得ないが、参考までに、ジェニファー・マット女史の見解書「 印刷はオンラインに向かう過渡期.pdf 」をご覧いただければ幸いである。

2013年9月16日

Print2013は大変革(4)

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51面つけの付け合せ印刷
09.11のあの忌まわしい日に、テキサス州ラボック市のコピー・クラフト社を訪問した。社長のDon Dennyは40歳を出た感じの方、同社を買収して20年になる。この街にあるテキサス工科大学の仕事を取り出してから成長路線を走り出した。素人集団であったがため、水なしにいち早く手を染め、今では2台の小森リスロンで常用14500回転を出している。セッターは大日本スクリーン、版は東レ版と日本の機材で成り立っている。
ここが何と15年前から、ネット通販に出て、今や年商25億円の印刷会社に成長してくれた。オースチンのキャピタル印刷を翼下に治め、テキサスでは有力な印刷会社となっている。Dennyは印刷営業マンから身を起こしただけあり、愛想はよいし、なかなか思慮深い方である。

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Don Denny(中央)と東レ版をサポートする北米の担当者たち
デジタル印刷機はHP7600と経年機の2台構成、これにまつわる必要な加工機は一式持っている。印刷・加工工場を見ると、伝票ラインはある、打ち抜き加工ラインもある、宛名印字ラインもある、ページものラインもある、まるで日本の地方工場にそっくりである。違うのは8mと天井の高い、フラットな工場になっていることだ。これはこの春先、居ぬきの工場を買って、改装したもので1000坪の広さのものである。多様な端物設備をしているのは、商材をそろえることによるネット通販商売の機会損失防止の観点からである。同社はネット通販といえども電話応対をするセールスレップ(営業部隊10名)がいる。よく聞くと彼らはフルコミッションで働いている。よって、彼らは欲に駆られて顧客に細かい気遣いをしてくれるという。
営業を重視するが故、商材をそろえ、しかも、特徴ある水なし印刷方式を前面に打ち出している。得意先は英領バージン諸島、アラスカ、ブラジルと州外がほとんどで、平均受注単価は500ドルである。
このように時代時代を反映した戦略作りがものの見事に花咲いているのだ。他社と如何に違う、体質を作り上げるが、Dennyはこの1点を考え抜き、実践していた。いくら世の中が変わろうとも、より強い体質を作った印刷会社は生き残れる。水なしはその中の大きな武器になる。Dennyはそんな姿を見せてくれた。

2013年9月12日

Print2013は大変革(3)

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Web2print expertのジェニファー・マット女史とやっと、日程調整がつき会うことができた。彼女はまさに、今風のビジネスを展開してくれている。有料web業界紙サイトの筆者であり、DSCOPの講師としてもならしている。彼女はこれからのビジネスはoffline business(アナログ)でなく、online business(デジタル)に移行して行くと説く。両ビジネスの手法は根本的に異なり、印刷人もonline business手法を意識して身につけるべきだとする。その具体的なやり方、手法を惜しげもなく、各種の講演会、webinar、無料出版本で話しかける。筆者はこのアンケートに応募した結果、彼女のチーム、6名のコンサルとの面談へとつながった。
印刷人に最適のweb2printの導入をコンサルするのが業務だとする。なぜ、このような無料資料配布ができるかを聞いてみたら、これは撒き餌でそこから有望顧客(印刷会社)とのあたりをつけていると言う。撒き餌の費用に見合う需要がついているのだ。
印刷会社がオンラインビジネスを目指すにも、十分な知見がないとソフト導入には間々して、失敗に終わったりする。そこを間違いなく、正しい、フィットした方向へ誘導するのがこのチームのミッションとしていた。こんなコンサルが成り立つ米国の印刷界に脱帽する。彼女に言わせれば、印刷会社はこれから、ハード機器もさることながら、自分に合うワークフロー構築に投資すべきとする。年度ごとに投資を重ねると、我がビジネスそのものをより差別化し、自動化した仕組みに構築できよう。これが他社、他業種の競争相手と差別化したものとなってくれる。戦略をICTで具現化できる、これが今の時代だとされた。

Print2013は大変革(2)

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Marketing Theaterの風景

この展示会での併設されているセミナーの本数が70本以上と、実に多い。その範囲も多岐にわたるものである。悩める印刷人が何かヒントを求め、ここに参加する。それ以外にも、展示会場内にはFuture Print、Marketing Theater、Wide Format ISA Theater、FTA Converting Theater、Print Media Centerなどの小シアターが設けられ、気楽に無料で参加できる場を設けている。これを聞いてみたが、結構、ビジネス上参考になる話をしてくれている。
しかし、アナログ派の筆者から見れば、展示スペースの無駄とも映る。やはり、かつての重量機械メーカーが大スペースを占めてくれた時代と違い、コマの埋め方に主催者も苦労されているのだ。よって、かつてはマコーミック北館・南館、ほか全館を使っての展示がされたものの、現在のPrint展は最盛期の1/3は縮小されてしまったのだ。当然、来場者数も落ちている。
来場者は目的を絞った方のみになってきてしまい、その価値を認められる出品者にとっては頼もしいイベントになってくれているのだ。展示会そのものもが変質してしまっている。
日本からの来場者は新聞社系の団体募集がなくなってしまい、会社単位の団体、先見性を持つ個人が来られたので、思いのほか、日本の印刷人は訪問している。
展示だけではよくわからないのが、ワークフローである。小ロット化してくる仕事に対応するには、仕事の回し方を上手にこなさなければならず、まずはプリプレスの段階からワークフローは出てきた。印刷、加工へとその領域は広がり、CIP4でのやり取りが一貫してできつつある。特に、機械メーカー、プリプレスメーカーはそれなりの完成度を持った形で作り上げられてきたが、ここへ来て、米国では小ロット化対応で顧客とブリッジしたワークフローの必要性が出てきているのだ。よって、ワークフローは印刷会社の仕様で作るべきという声が出てきている。
小ロット化対応のもうひとつの手法が、web-to-printとしている。これは印刷ネット通販を意味するものだけでなく、顧客との受発注、原稿・制作のやり取りの業務をネットワークで活かして、顧客も印刷会社側も合理化していこう動きであろう。この分野をめがけ、実に多くのベンチャー企業が出品してくれていた。彼らに言わせると、CIP4は専門家でないといじくれないではないか。印刷人の知識と技量で使いこなせる、小カスタマイズできるのがわれわれの仕組みだとする。中には下請け印刷会社が使えるweb-to-printと宣伝してくれるベンチャー企業もあった。これらはクラウドの仕組みで思いのほか、安い価格で提供してくれている。
やはり、ひたひたとクラウド活用に時代に来ているのだ。

2013年9月11日

Print2013は大変革(1)

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シカゴのPrintPrint展は筆者にとって、6回目の訪問になる。以前のPrint展を知るものにとって、印刷人としていろんな意味で大変寂しい思いに映る展示会である。アナログ派にとって、あの機械の実演の音が聞けないのも一因であろう。しかし、冷静に考えると、米国で見えた世の中の移り変わりなのである。ドイツ勢の最大手メーカーは出品を取りやめたし、他の2社もブース展示だけに終わった。金をかけただけ、元の取れない商売に終わるのなら出品しないのが当然であろう。これに相対し元気さを見せたのが、日本勢ではなかろうか。小森コーポレーションは社長自ら乗り込み陣頭指揮の上で、しっかりと重量印刷機の展示をしてくれた。キャノンは最前列ブースに陣取ったし、コニカミノルタはB2インキジェット印刷機を出品した。Duplo、OKIも新製品を出し積極性を見せている。
Print13では完全に、デジタル機器中心の展示となったし、これは米国市場がそのように動いているからに他ならない。フランク・ロマーノ教授は最近、座談会で.疋ぅ弔僚杜無ヽメーカーは米国市場の声をこの何年間か、真剣に聞こうとせず、結果、米国での存在感も薄くなってきた。旧来印刷ビジネスはもはや、持たなくなってきている、と言い放っているではないか。ただし、日本での赴きはここまでは行かない。
変化に対応しようとする、米国業者のアントレプレナー魂にはすばらしいものがあると感心する。ゝ賤莎,寮響櫂瓮鵐討魑ヽ2阿里墨付きのもとで我らが行うと出品する業者、▲ぅ鵐カートリッジを既設機に取り付けるよという業者、ブランケットを研磨再生して再使用し、コストダウンを図るという業者、ぞ蔑狼ヾ錣箸、CIP3を既設機に取り付けるよと宣伝する業者などである。アナログ印刷機をできるだけ長持ちして使おうとする風潮に見えてくる。
その一方、web-to-printをやろう、クラウドで何と月額115ドルで使えるよと印刷会社へ呼びかけるベンチャー企業が現れて来ている。まさに、印刷でもクラウドビジネスが開けかれようとしている。アナログ方式の成熟化の中で如何に印刷企業の新たな価値をどこに見出そうとするか、その模索が続いているのだ・・

東レ水なし版技術で欧州の新聞印刷業者を後押しする

どのように新聞印刷を改革するか、生き返らせるか、そして復活させるか
Wan IFRAの世界出版エキスポの東レブースにヒントがある

東レは、10月7日から9日まで、ドイツのベルリンで開催されるWan Ifra World Publishing Expo2013展でホール2.2スタンド235に出品する。顧客がどのように多難な市況を突破し、新聞印刷を生き返らせることができるかを提案している。ショーの間に、東レは新しいヨーロッパの水なし版生産設備、チェコのProstejovが順調に立ち上がっていることを強調してくれる。新工場は、新聞と半商業用途の耐刷力のあるMX10プレートを含めて、ヨーロッパ、アメリカ、および中東の市場向けのすべての種類のCTP水なし版を生産する。2012年に発表以来、MX10プレートは多くの新聞印刷業者に一段と強化された生産性を提供してくれている。
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東レチェコの新水なし版製造工場

「新しい工場での生産は、予定より数ヶ月早く2013年11月に始まる予定である。」と林光則(東レ・チェコ・東レグラフィックス工場・販売マーケティング事業部長)は言った。「新しい工場からの出荷製品はヨーロッパ需要は無論のこと、世界市場にも製品供給をさせていただくであろう。」

そのグローバルな開発戦略の一部として、東レは、水なし印刷版の増加する需要を満たすために、チェコ工場への投資が重要なものと決めた。林事業部長は続ける:「総論での新聞印刷市場は確かに様々な課題に直面していよう。」「それでも、個別市場では加速する水なし印刷テクノロジーへの需要があった。2012年3月末の会計年度では、水なしアナログポジティブ版を1979年に発売して以来、水なし印刷版の出荷高は最高レベルに達してくれた。その長い間、東レは、素材を改善し、より使いやすい水なし印刷技術の確立と、そのノウハウを蓄積し続ける堅実な努力を重ねた。」「これらの努力は、はっきりと、水なし印刷を採用している欧州を中心とした新聞印刷業者によって認められている。」

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欧州の新聞分野で活躍したRinus Hoebeke氏

このビジネス開発努力の継続として、東レは元コダック新聞セグメント・ディレクターのRinus Hoebekeを専任担当として任命した - さらに水なし印刷の機会を開発し、市場調査を拡張し、市場パートナー関係社を発展させることを担当してくれる。林事業部長は、「Hoebekeの様々な技術の、そして、ハイレベルの販売とマーケティングの豊富な経験と人脈を買い、数十年は、東レとその代理店間の統一感があるコミュニケーションを発展させることに測り知れないほど貴重な存在になろう。」とコメントする。

エキスポ展では、東レは、また、東レ顧客とパートナーとの協力で編集された、新刊の「東レ水なしジャーナル」が出席者に配られる。技術開発を市場に知らせるように配慮され、この出版物は水なしユーザーの経験を共有し、水なしテクノロジーが新聞印刷業者に伝播することを願っている。日刊紙の効率的で、費用対効果の高い印刷を保証することに加えて、環境にやさしい水なし印刷プロセスを享受する多くのユーザーが、半商業用の印刷市場を目指し、さまざまな紙質の上のエキサイティングで、高質品印刷を行うことでユーザーの製品消化領域を拡張することができよう。これは新しい売上源を付加し、新聞輪転機のアイドル時間を利用することによって、機械の稼働率を増大してくれる。水なし印刷が生み出す品質向上を手にし、この新しいサービスの活用は新聞印刷業者にとって魅力的なものになろう。

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予定より早く立ち上がった生産ライン、記念の1号版と一緒に

「東レ水なしジャーナル」は、Freiburger Druck(Badische Zeitungの印刷部門)(同社は毎年のように名誉ある「年間新聞印刷賞」を勝ち取っている会社)のKBAコーティナプレスの上で印刷される。

東レスタンドへの訪問者は素晴らしい印刷品質を特徴とする最新の水なし印刷製品の‘感触と感触’に触れていただきたい。

林事業部長は、「東レ水なし版ビジネスが重苦しい市況を突き破ってくれ、非常に困難な環境下でも、まだ成長しているのだ。これは、ヨーロッパ水なし版製造工場に投資するという東レの決定が、正しいかったことを証明する。」とした。環境にやさしい水なし印刷プロセスの広がりは東レ水なし版の普及に負う。「私達は、顧客の生産性を改善するのを手助けし、資産活用を増大させて、新しいビジネスチャンスを広げて、水なし版の安定した供給を保証することによって、この先何年もの間ハイレベルのサービスと品質を提供することを通し、ユーザーの競争上の優位を維持することに務める。」としている。

2013年9月 5日

第12回印刷産業環境優良工場表彰最高位表彰は会員企業・株式会社ウエマツに

今年の「第12回印刷産業環境優良工場表彰」の受賞16工場が決まった。経済産業大臣賞は我々の仲間、株式会社ウエマツ(福田浩志社長、本社・東京都豊島区)が受賞した。その対象工場は同社の戸田工場(埼玉県戸田市)である。受賞理由として「環境保全を徹底的に配慮」するとともに「省エネ製品や品質、生産性を両立できる工場として経営資源を最大限集中させている。」「(小集団活動など)改善に向けての実行力と仕組みの確実さが認められ、ハード・ソフトの面で高水準」と、高く評価された。今回、初応募で最高位受賞の快挙をなされた。
我々は目下、CFPコミュニケーションプログラムのシステム認証の審査を受けているが、株式会社ウエマツ、株式会社アイカの担当者はこの仕組みの中核的な働きをしていただき、最終局面を迎えるまでになってくれた。
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CFPコミュニケーション活動にも積極的に取り組むウエマツ・戸建工場

なお、日本WPA会員企業は過去、最高位の通産大臣賞を12回の内、何との7回を獲得する実績を上げてくれている。
第3回 サンメッセ(株)本社工場、第7回(株)新藤、第8回 精英堂印刷(株)本社工場、第9回 (株)金羊社 御殿場工場、第10回 新日本印刷(株)羽田工場、第11回 日経印刷(株)グラフィックガーデン、第12回 株式会社ウエマツ。
また、経済産業省商務情報政策局長賞に我会員のアイカ(愛知県小牧市)、日本印刷産業連合会奨励賞にアインズ(滋賀県蒲生郡)、高速オフセット(大阪府堺市)が受賞された。

2013年9月 4日

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