日本WPA : Japan Waterless Printing Association

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日本WPAの活動  - 2013年5月 -

NEW環境展2013がビッグサイト東全館のスケールで開催

今年も恒例のNew環境展2013が開催された。2年前の震災時は出品キャンセルも出て、コマ数も入場者数も減じたもののやや盛り返してきた感じの展示会と見受けた。展示会そのものは消費者からの取捨選択がかけられていて、勢いのある展示会だけは伸びている。
印刷界の会社も、一頃は環境面に目を向け意欲的な出品を重ねられたが、ここでは印刷界からの出品者数は減ってきている。印刷人が別の方面への興味を示しているとも受け止められる。
こんな中で日本WPAは水なし印刷の環境での優位性を愚直にエンドユーザー、一般消費者にこのような機会を通し主張し続けてきた。粘り勝ち戦法を我々は固守してきたのだ。東館に入る動く歩道の日本WPAの広告看板は今年は、前から2番目においていただけるようになった。比重の下がっている紙爆弾のパンフレット類にも、バタフライロゴは高い順位で付けてもらっている。目移りの激しい消費者に訴求するには、愚直が正しいのかもしれない。
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展示会では出展者は常に新しい価値提案をし続けて行く宿命につきまとう。印刷界の中でも「NEW水溶性廃液処理装置(減圧蒸留方式)」を打ち出し、現像廃液だけなく、水性塗料廃液などで使えると意欲的な出品をされているK社があった。K社はChina Printでもいい場所を確保して出品してくれたが、これはどの日本メーカよりもいち早く中国に出てモノ作りに励んだ成果であろう。
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京都のS社が大変、斬新はVOC吸着循環装置をパネル展示してくれていた。秋のJGAS展では印刷機に取り付いた形での実演が見られるかもしれない。一昨年、胆管がん問題が露呈されてから、業界の関心は一気にVOCに向いたが、その対応のために打ち出された新製品であろう。
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本展示会で感心した出品が環境商社O社と環境中古機整備のT社とのジョイントブースであった。O社はプラスチック廃材の買取商社であるが、安価な中国製破砕機、ギロチンを輸入し国内販売に手を出し始める。この時、T社と組んで破砕機の不備な面の手直しをして市場に出すようにした。案の定、安くて性能の上がっている機械と見直され、結構、世に出だしている。中国製オリジナルではチューブとか、モーターが柔で機械屋の目から見ての不備面があるが、ここに一種のオーバーホールをかけて出荷してくれているのだ。新台をオーバーホール? 前代未聞の話である。でも、これで新しい価値をつけてくれているのだ。
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成熟化社会でこのように常識外の知恵を働かせた、行動人が登場してくれる・・・New環境展にはまさに勢いがあるのだ。

2013年5月22日

CHINA PRINT 2013の視察記(中国の水なし印刷の最新事情)

CHINA PRINT 2013
3年に一度開催されるCHINA PRINT 2013(第8回北京国際印刷展)が、北京市にあるNew China International Exhibition Center(中国国際展覧中心)で5月14日(火)から5日間にわたり開催され、東レブースで水なし印刷の展示を行うということで、視察して来た。当報告書はそのレポートである。

展示会場はW1〜W4およびE1〜E4の8つの展示棟で構成されるが、CHINA PRINTは入りきらず、敷地に11個の仮設棟を設け、合計19もの展示会場で、広さ16万屬竜模で開催され、入場者数は18万人に上り、drupaに次ぐ規模の国際印刷展となっている。
出展社数は、117ヶ国、1,268社に上り、4年前のCHINA PRINT 2009に比べ、60%も規模が拡大している。
日本メーカーは尖閣諸島問題の影響を受け、入り口から一番奥のE4棟に押し込められるか、仮設棟への移動を求められた。富士フイルムやキヤノン、リコー、コニカミノルタ、エプソン、大日本スクリーン、三菱重工は、E4で出展し、インキメーカー各社は仮設棟で出展した。
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E2棟の日本企業ブース
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仮設棟

今回、東レは申し込みを中国のCTPプレートの製造・販売会社であるXingraphics社(成都)経由で行い、共同ブースとしてE2棟で出展した。小森もこの方式でE2に出展していた。従って、展示会のホームページや案内図には社名が掲載されていなかった。
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東レの共同ブース

展示会場は多くに人でごった返し、初日は特に満員で入りきれないほどであった。後半にわたって、混雑は緩和されていったが、いずれにせよ中国の購買欲はまだまだ、健在のようである。
水なし印刷ブースは、水なし印刷の基本的な特性や環境対応性を中心にパネル展示およびビデオ形式で展開され、多くの水なし印刷物も展示した。会場自体は共同ブースのため2階建てで、展示スペースの割にはかなり広く感じられた。
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水なし印刷の展示ブース

展示会ではオフセット印刷の目指すべき方向性として高效(高生産性と効率化)、緑色(環境対応)、数字化(デジタル化)を上げていたが、この緑色分野での世界三大技術の1つとして水なし印刷が加わっており(他はプロセスレスとデジタル化)、印刷技術としての水なし印刷の認知度や注目度はだいぶ上がって来た。
会場で発行・配布されたテクノロジーガイドのオフセット編では前半に来られていた松本部長のインタビュー記事も掲載され、部長の満面の笑みからもわかるように中国市場での順調な成長が伺える。
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松本部長のインタビュー記事

認知度の向上に伴い、中国の大手印刷会社を中心に採用実績も着実にあがっており、CHINA PRINT 2013と同時に行われたCHINA PRINT AWARDS(中華印制大賞)では、金賞部門に2つの水なし印刷での印刷物が受賞し、銀賞やその他の賞でもいくつかの水なし印刷物が受賞していた。
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金賞の水なし印刷物(利奥紙品有限公司)
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金賞の水なし印刷物(金杯印刷有限公司)

最高の大賞を受賞した雅昌企業(集団)有限公司の北京工場も最近水なし印刷を採用した会社で、会場のすぐそばにあったので見学させていただいたが、複数台の小森の印刷機で水なし印刷が採用されており、当日はページ物を実際に水なし印刷で生産していた。

このように新技術として注目度の高さや大手の印刷会社での認知度はあるものの、しかし、広い中国市場において、多くの中小の印刷会社や世間一般での認知度はまだまだ低く、今後とも、より一層の宣伝や販促、露出の機会を増やして行く必要があると思われる。一方でこのことは、中国市場において、水なし印刷は、まだまだ伸びる余地が十分にあるとも言えるであろう。
(社)日本WPA 会長 田畠久義 記

2013年5月20日

今年のJP展では水なし印刷が光ってくれた

第37回JP印刷展は昨年度より、2割の出品者が増加し、来場者も相当増えそうで、規模の縮小にもは止めがかかってくれた。ARを前面に出し、新しい領域への進出を見せてくれた、意欲的な傾向が見られた。
印刷展示会の花形は、印刷機であるはずだが、近年は印刷機の出品もめっきり減ってきた。こんな中で、桜井グラフィックシステムズは2箇所にブースを設け、その1箇所には菊全4色機で油性水なし印刷の実演を見せてくれた。
大きは反響が生まれ、印刷タイムス紙でその内容が詳しく報じられた。印刷タイムズ5月10日号をここpdfに転載させていただく。

2013年5月17日

米国ではPresstek 75 DI印刷機が浸透し出してきた

Presstek 75DIはIpex 2010で技術展示として最初にお披露目された。その少し後のグラフエキスポ2010で米国では初めて展示された。それ以来、75DIはアフリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、および北米に設置されている。すでに、具体的な使用先には パッケージ印刷、商業印刷、社内印刷、およびダイレクトメール分野の印刷などと幅広いものがある。
デジタル印刷機のクリックチャージのコスト高、さらに、印刷サイズの制約上から、印刷人は75DI機を次善の技術として見るようになってきた。B2寸延び、最大76x60cmの用紙が通り、500から5,000部あたりの印刷では、他のどのような版式、トナー、インクジェット、またはオフセットよりも有利に扱える。本機は、他のB2寸延び印刷機メーカーが持っている機能は持ち合わせてくれている。本機上での画像処理と自動処理は5分から10分の準備期間が必要となる。リッピングは水なし、300線、またはFM印刷が選択でき、非常に高品質を引き出してくれる。機上でのケミカルレス現像、最小の損紙、一貫した色品質が保てる特徴を持ち、その環境フットプリントは至って小さい。
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DIの小史
私達は1991年のシカゴのPRINT展で最初のDI印刷機がハイデルベルクによって展示されるのを見た。(東レが400線のすばらしいカラーを水なし版で印刷してくれたが、この時と同じ展示会であった。) 群衆はマシンを取り囲んで、印刷機上でデジタル版をリッピングする様に取りつかれてしまっていた。それはこの展示会での最も突出したテクノロジーの1つであった。その後、この機構では印刷人の求める小ロットものに同調してくれなかったが、それは成功とは言えなかった。
IPEX 1993の時に、PresstekはPEARLdryプレートを使って、新しいDIバージョンを発表した。DIの概念が息を吹いたのはdrupa 1995になってからであった。コンパクトなハイデルベルクQuickmaster DIは、最終的に、世界的に1,500台以上の販売成果を見せた、本当のヒットした印刷機となってくれた。
その水門が開かれた途端、DI印刷機は、drupa 2000年まで繁栄し続けてくれた。どの機械メーカーのブースにもDI機が居座り、ハイデルベルク、KBA、桜井、Adast、リョービ、アキヤマ、スクリーンという具合、さらに、Presstekテクノロジーを使ってゼロックスとコダックでもDIプレスを見せ混雑を極めた。Presstek DIテクノロジーを見せつけたラベル印刷機メーカーも現れた。
未来はDI時代と輝かしく見えた。それは、いくつかの特許をめぐる論争が露見されるまでであった。PresstekはDIの発明者であり、DIの商標のオーナーであるが、知的所有権の争いではクレオ、コダック、および富士フィルムを訴えた。ここでは、Presstekはほとんど勝訴となったが、単一のメーカーがDIの画像処理ヘッドと最も重要なDI版材を供給する仕組みを作りあげたように見えた。それはこれから何年か先は、DIのスターの時代到来のように見えてきた--印刷産業予言者のフランク・ロマーノさえこれを予測したが--一連の特許と法律をめぐる論争は始まり、それに機械メーカーが落胆してしまった。 同時に、CTPが到着し出し、印刷前準備がより速く行えるのを手助けした。 デジタルのトナープレスも加速度をまし、より信頼されてきた。

2006年に、ハイデルベルクは、QM DIの生産を中止した。Presstek は自身のDI印刷機をリョービとともに開発することになり、Presstekの状況が決まってきたが、他のメーカーは様子眺めであった。2010年時点では、Presstek、リョービ、およびスクリーンだけが新しい直接的な画像処理プレス(DI印刷機)を提供している。

PresstekはDIを再スタートさせる
QM-DIが市場から消えるとしたと同時に、Presstekは、リョービとの協力のもとで自分自身のマシンを作ることを発表した。52DI機が最初に登場してきた。B3のLandscapeサイズの印刷機で、部分ニス、またはニス・コーティングができる仕様にもなっている。次に、A3ポートレートサイズの34DIを出してくれた。 この両機ともUVオプションが利用可能である。
Presstek 52DIは、75DIの僚友機ともいえるもので、高度で自動化された4色デジタル水なしオフセット印刷機である。そのスクリーニング(網がけ)機能は300線とFMスクリーンもできる。仕事の切り替えは印刷機の上での直接描画処理によってわずか10分でできる。 しかも、極小の環境のフットプリントですむ。それは最厚0.5mmの紙まで、どのようなオフセット用紙でもこなせ、1時間あたり最高10,000枚の印刷能力を持つ。52DIはとても人気があり、City Color社ではすでに3台のマシンを導入されている。 (City Color社の記事は別途、ご紹介させていただく。)
Presstek社が、DIプレスの販売に打ち込むことによって逆境に打ち勝つことができ、大変、うれしく感じる。IWPA会員の半分はDI印刷機を所有していて、成功裏に使ってくれている。 水なしの印刷の世界で重要な役割を果たしてくれるPresstek社へ感謝したい。

2013年5月 6日

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