日本WPA : Japan Waterless Printing Association

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日本WPAの活動  - 2012年6月 -

WATERLESS CURRENT 2012年7-8月号

印刷技術で電子部品を…
「音質のよい紙スピーカー」と「印刷された太陽電池」

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マキシ・ベルマン(ケムニッツ技術大学の印刷とメディアテクノロジー研究所の研究者)は印刷されたスピーカー部分を示す。紙スピーカーの底の側は広告メッセージによってプリントされることができる - この場合に、プロジェクトパートナーのロゴを見ることができる。

ドイツのケムニッツ技術大学の印刷・メディアテクノロジー研究所から、2つのの興味深い印刷関連の技術開発、「紙基盤に印刷をしたラウドスピーカー」と「印刷された太陽電池を持つ太陽の木」が発表された。
世界最大の展示会、drupaは、2012年5月3日から16日まで開催されたが、ケムニッツ技術大学の印刷・メディアテクノロジー研究所(pmTUC)は新しい研究成果を発表した。この成果は本当にあなたにあなたの耳をすまさせるてくれよう。標準の紙の上にフレキソ印刷を施したスピーカー。Arved Hubler博士教授、pmTUCのトップのR&Dグループは印刷機械メーカーWindmoller & Holscher KG(Lengerich)との共同展示者である。
印刷用紙スピーカーは従来のスピーカーのようなオーディオ・アンプと接続される。「周波数応答および、それに伴うサウンドの品質が非常によく、紙が驚くほど音を出す。ただ、紙のように薄いベースのスピーカーではバスが少し弱い。」と、pmTUCのシニア研究者、ゲオルク・シュミット博士は説明する。pmTUCの研究所でプリントされる薄いスピーカーは伝導性の有機高分子と加圧反応するいくつかのレイヤーを含んでいる。プロジェクトアシスタント、マキシ・ベルマンによるとスピーカーは驚くべきことに頑強で、大量印刷の方法(水なしでも可能)が使われるので、非常に安い方法で生産できる。紙スピーカーの底辺部は、広告メッセージが刷込み印刷ができる未使用のスペースを提供する。
Hubler教授は広い範囲の新しいアプリケーションを予期している。紙スピーカーは例えば共通の印刷製品に組み込まれることができよう。一例として、彼らは広告用途に巨大な可能性を提供する。「さらに、サウンド壁紙とか、まったく技術的なアプリケーションで、例えば距離センサーなどが可能となる。紙は超音波範囲で働くからできよう。」と、pmTUCのHublerは言う。さらに付け加え、「印刷を違うサイズと形にすると、発生した音波が影響される可能性がある。」とした。このスピーカーは、ドイツ教育科学・研究技術省の音頭とりの下で、以下のプロジェクトパートナーを含む「プラスチック音響プロジェクト」(PACU)の枠組の中で実現した: ロバート・ボッシュ社(シュツットガルト)、Heraeus Clevios社(レバークーゼン)、 X-Spex 社(ベルリン)、およびフラウンホーファー電子NanoシステムENAS(ケムニッツ)。

印刷された太陽電池
印刷されたスピーカーのほかに、pmTUCは印刷された太陽電池の革新的なアプリケーションシナリオを発表した。「半年前、私達は世界初の3PVテクノロジー(印刷用紙光発電法)を導入した。」とHublerは言う。drupaで、ケムニッツの研究者は50個の印刷された太陽の葉からなる太陽の木を展示した。普通の木に類似していて、太陽に直面している葉はエネルギーを収集する。それらはスナップファスナーと接続される。中空の「木の幹」にあるケーブル経由で、太陽の電気はバッテリーに充電する。「木の下で立ち、太陽の陰になった葉を見上げると、葉の裏側に広告が印刷されていることがお分かりになろう。」とHublerは説明する。 さらに付け加える。「それは自然よりいっそうよいよ。」Hublerに言わせると、広告分野が印刷業界の原動力であるので、「顧客が、太陽電池を含んでいる広告を捨てるのでなくむしろ、しばらくの間電気を発電してくれるのでつけておくべきと気がつこう。印刷された太陽電池は「持続可能性のイメージ」によって無敵の広告キャリアになるであろう。」と教授は報告する。Hublerは、テクノロジーのケムニッツ大学で開発された3PV技術が未来にグローバルな電源装置に寄与をするであろうだけでなくまた、3PVがプリントされたエレクトロニクスのブレークスルーを引き起こすであろうと信じる。
彼の本の中で、「印刷はエレクトロニクスになる。」Drupa 2012の機会に英語とドイツ語で出版された、Hublerはこの開発の背景を分析し、伝統的なグラフックアーツ産業の中で起こる変革への期待を説明する。Hublerによると、電子メディアと従来の印刷メディアは未来にますます合併して行くであろう。「エレクトロニクスの大部分は印刷されるであろうし、最も印刷メディアは電子になるであろう。」とした。
私達は、水なしの品質がこれらのテクノロジーをうまく適合してくれると考える。
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紙に印刷された葉をつけた「太陽の木」の前で、A. Hubler博士教授

2012年6月24日

低炭素化運動とともに、社会還元活動を 田畠会長が力強く訴える

第2期定期総会は6月8日(金) 午後2時からホテルニューオータニ大阪・アイリスの間で会員・関係者60人が集まって開催された。会長・田畠久義は創立10年を迎える年に、未曾有の大震災に見舞われたことを鑑み、低炭素化運動と共に、社会活動につながる施策をいち早く打ち出し、会員及び、会に一層の協力と取り組みを促しつつ、以下のように冒頭の挨拶として述べてくれた。
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第2期となる平成23年度は、とにもかくにも震災後の混乱状態からはじまりました。しかし日本WPAとしての立ち上がりは早く、10万円の義捐金振込と、被災地域会員企業への被災状況の調査と会費減免措置、それまで好評を得ていたカーボンオフセット事業への1トンごとの義捐金の付加、NEW環境展への出展の準備などを次々と行いました。特に義捐金付きカーボンオフセットは、国内クレジットと同額の義捐金を日本WPA負担で付加させ、最終的に428トン、金額にして150万円を積み立てることが出来ました。世界環境デーでもある先日6月5日に日本赤十字社の本社に出向き、その贈呈式を行うことが出来ました。逆境を利用するというと聞こえが悪いですが、この事業を通して、復興支援とともに、地球温暖化防止と会員企業の皆様の売上向上につなげることが出来たと思います。
9月に行われたIGASでは、日本WPAブースを設け、印刷機械2台を配置した実演を行いました。特に、今回の総会セミナーでも取り上げたGenius機は、日本で初めてとなる実演公開を実施し、IGASでの大きな話題の一つとなりました。また、この時、第2回世界水なし印刷会議を開催し、ドイツ及び、イスラエルから、水なし印刷のプロを呼んで水なし印刷の実技情報交流を図りました。
カーボンオフセット事業では、PGGのクラウド化をいち早く手がけ、より使いやすくするとともに、データの正確さと最新性を担保しました。
また、昨年度はデジタル化やネットワーク化がますます普及した年でもありました。アップルが時価総額世界一となり、FacebookやTwitterなどが国の状勢をも左右するなど、目覚ましい展開を見せました。印刷物のデジタル化も脅威ではありますが、日本WPAでは、いちはやくFacebookの水なし印刷のページを立ち上げたり、インターネットを利用したPGGのクラウド化、ホームページでのWebinarの利用や会議でのスカイプの利用など、大いに活用する方向で進めています。

今後の方向性としましては、まずカーボンオフセット事業をより強化したいと思います。次のステップとなる「東日本復興支援型国内クレジット」に切り替え、既に1,000tの排出権の契約を行いました。多方面にメリットのある事業として拡販と周知に注力して参ります。また今年度は、カーボンフットプリントについても力を入れて行きます。この制度の民営化を受け、現在、産環協と、より簡単な水なし印刷をベースとしたルール作り(PCR)を画策しています。完成すれば、有料にはなりますが、カーボンオフセット同様にCFPマークが手軽に印刷物にいれられるようになり、業界に大きく先駆けてのアドバンテージとなりましょう。また水なし印刷自体の強化としては、GeniusやLEDを含め、水なしUV印刷に着眼し、高品質と環境優位性の両方を兼ね備えた印刷技術の確立を目指していきたいと思います。
実は今年は、2002年5月に発足した水なし印刷協会にとって、ちょうど10年目になります。途中、一般社団化し、名称も新たにして再設立をしましたので、表向きは2期ということで、大々的な10周年記念の式典等は考えておりませんが、リーマンショックや東日本大震災をはじめ、印刷物のデジタル化による構造不況など、まさに激動の時代を生き抜いて来たわけで、感慨深いものがあります。
是非、8年後の日本WPAの設立10周年の際は、会員企業の皆様とともに大きく成長し、日本のそしてアジアのWPAとして盛大な10周年記念式典の開催を願って止みません。

2012年6月 9日

6月5日、東北大震災義捐金150万円を日本赤十字社に贈呈する

この贈呈は日本赤十字本社で奇しくも「世界環境デー」( World Environment Day)の6月5日、10:30より日赤本社にて、当協会会長、田畠久義より、 日赤総務局次長 成田裕資氏に金150万円を行う形となった。
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田畠会長より日赤側に150万円の目録が手渡された。

厚労省所管の日赤と中央共同募金会、日本放送協会、NHK厚生文化事業団の4団体が目下、9月末まで義捐金の募集に当たっている。
6月1日現在、全国から寄せられた義捐金は、279万件、3176億円に達し、今でも1日、7000件、3000万円の儀援金が送られてくる。東日本大震災の被災者への義援金を受け付けている日本赤十字社など4団体は7日、岩手、 宮城、福島など15都道県と「義援金配分割合決定委員会」を設置、ここを通して配分される。
その内容は日赤のホームページ
http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00002096.html
に述べられている。
義捐金については、迅速性、公平性、透明性を3大方針として、その配分に勤めている。

一方、日本WPAは環境推進事業として、印刷物のカーボンオフセット事業に取り組んでいるが、昨春よりカーボンオフセット1トンを引き当てるごとに、3500円の義捐金をクライアント、会員、協会側で拠出しながら積み立ててきた。これが最終的には、428トン分を積み建てることができ、本日の贈呈に至った。
日本WPAはカーボンオフセットと言う、印刷物を通しての低炭素化にお役立てする活動と共に、義捐金贈呈と言う社会活動にもつなげることができた。これはひとえに、水なし印刷を支えて下さった、クライアント、協会会員の日々の理解と活動の賜物である。
今期は日本WPAは経産省が主導する「東日本大震災復興支援型国内クレジット」を採用し、引き続き低炭素化、社会貢献を目指した活動に取り組む。
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贈呈式の後、業界紙の記者の方々と懇談を重ね、我々の活動のご理解を頂いた。

2012年6月 5日

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