日本WPA : Japan Waterless Printing Association

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日本WPAの活動  - 2012年2月 -

カーボンフットプリント総括シンポジウムで田畠会長が業界を代表して講演

(社)日本WPA会長 田畠久義(株式会社久栄社社長)は、2月23日、経済産業省主催のカーボンフットプリント(CFP)総括シンポジウムの事例報告者として、印刷産業を代表して、スピーカーを務めた。講演の詳細はこのpdfをご覧いただきたい。

(社)日本印刷産業連合会カーボンフットプリント協議会委員として、日印産連が過去3年、このCFP事業にどのように取り組み、PCRを作り上げたか、また、実際、日本WPAの会員企業を始め、意欲的な印刷会社がこの試行事業に取り組み、前進のためのどのような課題を見つけたかと、切々と訴えた。
後半は、(社)日本WPA(日本水なし印刷協会)会長として、我々の取り組んだ軌跡を報告してくれた。
CFPの促進を図るため、日本WPAでは、
〇多靴憤刷専用CO2排出量計算ソフトPGGを作り上げ、印刷PCRに準拠させた内容にして運用したこと、
いわばこれは、印刷PCRの代用をしてくれるもので、手間、暇をあまりかけずに運用できる利点を持つ。
¬椶妨える形の環境貢献を目指し、排出量を表示しつつ、カーボンオフセットを使って、低炭素化運動を進めたこと
E初はCERと使っていたが、経済産業省の主宰する国内クレジットをフルに使い出し、その総量は1500トン以上に達し、多重の(3点セット)環境貢献につなげたことを報告してくれた。

地に足の着いた報告内容で、そのあとの工学院大学の稲葉敦教授によるパネルディスカッションでは、感心を寄せた先生からの質問が田畠講師に飛んできた。
「とかく、産業界では足の引っ張りあいが起きがちだが、印刷業界は何ゆえ、多くの方が参画して取り組んでこられたのか?」
答え、「1万数千社の企業があるが、実際は意欲を持った企業が熱心に取り組んだ結果だ。」
「印刷界は互いの連携があって始めて成り立つ業界で、その意味では和やかに進める基盤があったとも言える。」
また、先生は、「PCRの作り方がポイントだったのかな。小さい範囲のPCRを作ってしまうとうまく機能しない。」「他社データーとの比較はどのような状況か?」との問いに、
答え、「印刷物では紙の占める原単位の割合が多く、また、ロット数で一部あたりの排出量は大きく違ってくる。 他社との比較としては、現実的ではないが、見積もり段階でやり方を変えて如何に低炭素印刷物を作るかを見出すのに、CFPを使っている。」とした。

最後に、稲葉先生はこのシンポジュウムの締めくくりとして、この3年間、国の事業として公平性の担保を主眼に進めてきた。これからは民間の事業となるが、その反省として、やりたい企業が、うまくやれるように制度を見直すべきではないか、ただし、絶対に消費者を欺くことをしてはならない、とコンプライアンスを促した。

我々は事例をこなした中で、印刷PCRの見直し、あるいは、水なし印刷PCR位を作り、PGGを噛ませた、不正が起きにくい仕組みの下で、少しの訓練を受けたものが運用できる手立てを造り上げたいと願っている。また、カーボンオフセットを使うことは、社会的意義があり、今後とも進めたい思いでいる。
はからずしも、稲葉教授の締めくくりの言葉は、我々を激励するものとなってくれた。

2012年2月27日

すごい水なしフリーマガジンが札幌に登場

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オランダでのMorgenはバタフライロゴが付いた、唯一の水なし日刊紙としては、余りにも有名である。ところが、日本でも同紙に勝るとも劣らない、月2回発行のフリーマガジン、「フリッパー」が2月から登場してくれた。発行部数は83.1万部、これを779,250部をポスティングで配布している。新聞購読数が年々低下する中で、その折込みチラシの効果は利かなくなってきているのはスポンサーの認識するところであろう。札幌の主要4紙よりも高いカーバー率を行っているのはすごい。これは折り込みチラシの補完をかなりしてくれる媒体と化してきている。総合商研はこの独自の仕組みを作ったが、広告集め、制作編集、印刷加工、自社網でのポスティング、広告効果の反応調査と一気通貫してこそ、新聞の折込チラシ補完ができるようになったのだ。ここまで来るのに7年の歳月を費やした。あるときは、競合紙からの意地汚い攻勢を受け、休刊に追いこまれたこともあったが、ある事件を機に、復刊を果たし、この事業を成長軌道に乗せている。
何とこの印刷が、水なし印刷なのである。一般新聞社ができない、環境にクリーンな水なし印刷を使いっているのがみそである。品質は新聞紙以上、なにせ、軽量コート紙だから広告面の色再現が違ってくる。それでいて、環境面では水ありオフセットをはるかに凌駕する効能を持つのだ。
Morgen紙はコールドセットであり、こちらはヒートセットである点の違いがあるが、フリッパー誌は発行部数、その品質はMorgenの上を行ってくれている。

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正真正銘、水なし印刷で印刷されて、その認証がつけられている。

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2月号と2月15日号、この冊子の中にチラシが挿入されて宅配される。その宅配率は主要新聞4紙の合計以上というからすごい。紙媒体を愛する印刷人のこだわりから生まれた、地域密着媒体と言える。


2012年2月21日

WATERLESS CURRENT 2012年3月号(その2)

ViaStoneで持続可能な「紙」
石の紙が生まれたての頃、約2年前、私達は最初に石の紙を取り上げた。当時、素材を作くる方法と水なしインキと相性についてのいくらかの懸念があった。あれ以来、オーストラリアのFishprintが本製品を水なし印刷で首尾よく商業的テストをしてくれ、使い出している。ViaStoneは、紙とは違う革新的で、異なるアプローチで作られる。石の紙は、木材パルプを使うのでなく、新しい製造工程と原料のまったく従来の方法と違う、新しいセットを使う。
メーカーの目標は、森林と水を漸減する次元の違う環協指向の新システムを進めることにある。結果は石灰石から作られた代替紙で、専門的名称では炭酸カルシウムである。紙に変わる、プラスチックがあまりにも多く出る現下で、ViaStoneはその間隙を埋めるものである。ViaStoneは、プラスチックの消費を減らしてくれる素材である。紙同等の物性、運搬性があり、しかも、よりよい印刷適性で、しかも、低コストで提供してくれる。すべてのパッケージはプラスチックのような十分な強度と耐久性を必要としているわけではない。これらのアプリケーションの中で、ViaStoneは使えるメディアである。

物理特性と機能
メーカーは、それがパルプ紙のように容易に印刷でき、扱えると主張する。それは水と油分から防御してくれる。また、抗菌の保護の、そして低い水蒸気透過率(MVTR)を持っている。 さらに、それは直接的な食物接触をしても安全である。
ViaStoneの環境上の特性は以下の通りである: 森林伐採がない; 水消費がない; 漂白を使わない; 排水の流出排出がない; エネルギー消費を下げる。そうすれば、それは再利用できる。同社は、バランスの取れた生態系を強化し、持続可能性の下で回る環境を開発し、維持することを完全に約束する。
ViaStoneの目標は、製紙のための世界の森林への依存から自身を分離することである。その製造は、水消費を取り除くだけでなく、プロセス要件をから漂白をなくしてくれる。さらに、製造工程は生産システム全体に行き渡る空気、水、および固形廃棄物汚染と同様に森林伐採、水、エネルギー、および化学の用法の結合された影響を減らす。
同社は次の生産フェーズでは、製造工程の中でよりクリーンな代替エネルギーを統合することに集中するであろう。彼らの野心は、結局、この生産設備を再生可能なエネルギー源の電力消費100%でまかなうことの実現である。
石灰石または炭酸カルシウムは多くの産業の中で広く使われる。多くの産業は炭酸カルシウムを製造中間工程で生成してくれる。それが処理されないと、炭酸カルシウムは副産物になり、放置される。ここで、Via-Stoneでは、埋立て材などの廃棄から転換させ、炭酸カルシウムを資源化する動きを強めているのだ。彼らの野心は、炭酸カルシウムの資源を代替えして、採掘の依存と影響を減らすことである。
同じことは接着剤として使われる合成樹脂にあてはまる。それは、1回使われて、処分されるには貴重すぎる。彼らは、その機能と有用性を拡張することを約束してくれる、他の革新的な製造会社を取り込みたいと思っている。
ViaStone紙推進のためのリサイクル機能の実施は創立者が作成したビジョンで運営されるであろう。消滅しにくい原材料と耐久力のため、この石の紙はよりよい再生に進んでくれる。利用することによって、それは安定した仕組みとなり、私達はより充実した再生サイクルを実現することができる。今日まで消費されたViaStone製品の1トンは、たくさんの再生、サイクルを通り抜けたのと同じトンであり、まだ10年後に使用されている可能性が十分あると考えることは無理な観念ではない。さらに、それらのリサイクル方法は、それがリサイクルすることができる素材の中でわずかである。これは埋立て地、より分けの手間とエネルギーの減少、省資源への移行となってくれる。

生分解可能?
ViaStone紙は、無機的な鉱物であり、生物分解しない炭酸カルシウムが高いパーセンテージを占めている。例えば埋め立て環境で長い熱にさらされると、それは堅くなって、非常に小さな断片に分解する。埋め立ての酸性度の高水準かにより、炭酸カルシウムを攻撃して、溶かしてくれる。

破棄?
ViaStone紙は再生することができるが、再生の設備は現在存在していない。再生システムが普及するまで、ViaStone紙はエネルギー回収の焼却によって処理されるべきである。 適当な焼却設備ならば利用できず、逆に、環境への影響リスクのない、埋立てが安全である。 ViaStone紙は他の古紙と混入れさせるべきでない。
有毒ガスが発生しないので、最もよい現在の処分方法は焼却であり、エネルギーのための燃料源である。それが有害な金属を全然含まず、それがパルプ紙のようなメタンガスを放たない。それはまた埋立てでも安全である。

レーザープリンタまたは複写機にViaStoneを通せる?
いいえ、レーザープリンタと複写機の両方とも、硬化のためうが熱融合テクノロジーを使い、これが製品を脆くする。

ViaStoneには、ペンまたは鉛筆を書き込めるか?
はい、特別な滑らかな表面があり、書き、引いたり、ペイントするには、非常に良い表面になっている。さらに、防水性で、高い引裂強さは実用性があり、記録の保持とアートワークを守ることができる。
同社のウェブサイトは南北アメリカ、アジア太平洋、およびオーストラリアの取り扱い網が記載されている。現在のウェブサイトは進展中の内容で、今時点では商業的に入手できないかもしれない。(viastone.com または、日本語サイトは http://www.ina-kk.co.jp/stone-paper/feature/index.html を閲覧されたい。)

2012年2月18日

WATERLESS CURRENT 2012年3月号(その1)

コルチナ印刷人は、水なし印刷に「私は、何も後悔していない」と、再確認する

フランス語で「私は何も後悔ていない」(JE NE REGRETTE RIEN.)と再度、補強した語気でパトリック・チュルシェ氏(Freiburger Druck社技術部長)は、コールドセットインクにインラインの印刷ニスをかけたサンプルを前にして、一同を祝う席で発してくれた。(Badische Zeitung)
これらの並みはずれたサンプルはウィーンのIFRAエキスポ2011で最近示された。この新聞を印刷するために、Freiburger Druck社が水なしオフセット印刷に狙いを定めた2006年以来、チュルシェ氏は水なしコルチナ印刷機のプレゼンテーションで次のように言い続けた。「はい、私達が、2号機の事態に生じたら、私達の新聞印刷では再び水なしオフセット印刷機を注文するであろう。」
スペインの他の新聞印刷会社が、何回かの予備的な印刷テストをし、用紙は水なし印刷に適合したことを立証したけれども、踏み切れないとした何かがあった。東レ株式会社は、そのアナログプ版の価格を数年間は維持すると断言しても、この新しい印刷方式を採用することの動機にならなかった。彼らは、古い方法の従来オフセットで新聞印刷し続けると決めたりしている。この執筆時点では、水なしオフセットで日刊紙を印刷している新聞社は、ヨーロッパに既に16社に及ぶ。
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「私達は2号機も水なしにするであろう。」とFreiburger Druck社のチュルシェ氏は言った。(Badische Zeitung)

Waterless Current2006年8月、第7号で引用されるように、ヘッドライン「バーディシェ新聞は水なし印刷を採用 生産性、品質、環境、勝つのは誰か…」すばらしい利点が、ドイツの印刷会社より報告され、利点の多くは記事の中で引用された。これらのコルチナは、水なし愛好家と完全主義の技術部長の献身的なプロフェッショナルなチームによって案内されてきた。この水なし化の努力は、ローマ哲学者セネカの次の言葉によって最もよく説明される:「最高を目指さず、既に失敗したことを良しとする。」: 別のラテン引用文が後に続く、「Is qui est, est. Is qui non est, consectatur」。(そうである人は、いる。 そうでない人は、捜索するか、貫く。)
新しいコーティナの建屋建築は通常の高さより低く収まるために、その建設費は400,000ユーロも節約できたのだ。このFMスクリーニングは広告代理店の興味を引き付け、同社は水なしコルチナ印刷機を稼動し始めて以来、15%の広告収入の増加があった。本機を導入後の7ヶ月の期間で、21,000リットルの湿し液(VOC)を削減できた。; 両方が水なし印刷でなかったが、680,000リットルの湿し水を節約した。さらに、この間に、約44,000キログラムの本紙をヤレ紙切りつめ節約できた。(Badische Zeitung) Freiburger Druck社の言い草の最後としてあげた点は、100,000枚を超える洗浄布を節約することができた。、 IFRAエキスポ2011でウィーン(オーストリア)でKBAのクラウス・ボルツァ・シューネマン氏はコルチナ新聞輪転機でのコールドセットインキとインラインコーティングの水なしサンプルを見せてくれた。
それは、新聞印刷機の中にインラインコーティング入れたのは何を意図しているか?
ウィーン(オーストリア)のIFRAエキスポ2011で、クラウス・ボルツァ・シューネマン氏(KBA経営協議会のトップ)はインラインコーティングによって最高級の水なしコルチの印刷サンプルを展示したが、ニス引きは80gr/m2紙と54gr/m2 Kriebcoat(軽量紙)にコールドセットインキで印刷した上に行った。両者とも、コールドセット、または、ヒート、あるいは両方の組み合わせで行った。両用組み合わせのケースは通常、ローケレン(ベルギー)のEco Printとデュッセルドルフ(ドイツ)のRBZなどの他の新聞印刷会社にも採用されている。 新聞に加えて、彼らはスーパーマーケットのように半商業製品をも印刷する。
フライヤー、パンフレット、および内容見本。新聞の水なし印刷に加え、さらに、インラインコーティングを行った時に達成される上がりは読者に感銘を与え、さらに、新聞印刷会社の最も大きな収入源である広告者に大きくアピールする。
確かに、出版社と広告代理店は感銘を受けるであろう。でも、新聞にとって重要であるのか? その答えは、2006年にチュルシェ氏が述べた内容、水なしに切り換えた後の8ヶ月間で、Freiburger Druck社が新聞を印刷した営業実績で判断されることができる・・・「私達は、新しいコルチナ輪転機で印刷して以来ずっと広告の15%の増収を経験している。」これは、もっとより小ロット化に迫られつつも、他方では、インターネットとかフリーペーパーとの競争の状況下に置かれていての積極対応と見るべきだ。
ヨーロッパ新聞の広告収入が最近の5年で23%も落ちたことが引用されたウィーンのIFRAエキスポ2011で示されたが、広告数を増大させる新しい方法を見つけることは最も重要である。エル パイシュが数値を披露したが、スペインで最も重要な新聞は50%の減紙と言う。昨年だけ、3%の縮小を経験した。これはヨーロッパに当てはまる。すべては、新聞読者数、主に、伝統的な新聞を取りたがらない若い消費者の分の落ち込みである。従って、特に、それらがIFRAエキスポ2011でウィーン(オーストリア)でクラウス・ボルツァ・シューネマン氏が展示したサンプル、インラインにニス引きで、もっと質感の上がった製品を配達することによって読者を「驚かせる」効果がある。

結論
Freiburger Druck 社は、革新をもたらしたが、以前生産されたのと同じ物を改善する手を打ってくれた。その重要なことは、適当なツールを入手したことによる。Zucher氏のようなプロフェッショナル人なら言うであろう。最近のマシンでテストした後、再び同じ決定の直面に会うなら、「私は別の水なし印刷機の注文を繰り返すであろう。」と。現在、彼の会社は水なしに乗ったお陰で前述の利益の話に続いているが、彼はウィーンのIFRAエキスポ2011で見せてくれたサンプルのようにインラインニス引き+水なしオフセットのようなさらなる革新を追加している。
(オーストリア)クラウス・ボルツァ・シューネマン記
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このサンプルはKBAのクラウス・ボルツァ・シューネマン氏がウィーン(オーストリア)のIFRAエキスポ2011で見せてくれたコルチナ新聞輪転機で水なしコールドセットインクとインラインコーティングで印刷した刷本

低炭素化の啓蒙を巻き起こそう(その2)

今年の寒さは異常気象によるもので、地球温暖化に起因する要素があります。ならば、少しでも低炭素化への意識を向けなければなりません。低炭素化の運動は総論では理解していますが、今日の経済情勢下ではなかなか、人々は身を乗り出そうとしてくれません。でも、身近なところから、毎日、小さい心がけを積み重ねてゆくことから始めたいものです。前のブログで、卓上カレンダーの例を取り上げました。
この卓上カレンダー3点をくらべ、どの製品が低炭素であるのでしょうか。あるモデル工場で作り上げたという前提で、3点の製品のLCAで言うKg-CO2値をPGGで計算してみました。感覚ではA社が低く、ついでB社、最後がC社と思いがちですが、結果は、A社が一番低く、次いで、C社、B社となりました。

印刷物でKg-CO2負荷が一番かかるのは用紙です。
A社の製品はカレンダーの玉用紙を両面刷りで作り上げ、用紙枚数を減らしているのでLCAの負荷をかけていません。1点あたり147g-CO2と出ました。また、特殊な加工はなく、目下は手作業組立であり、この項目はLCA計算に入れていません。A社の計算結果です。

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ついで、C社のCO2排出量が低く出ました。
玉の用紙サイズが117×117mmとA社・B社のものよりワンサイズ小さく、紙の分の負荷がかかっていないのです。ただし、プラスチックは紙よりも廃棄時の負荷量は紙よりもかかっています。1点あたり181g-CO2と出ました。C社の計算結果です。

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B社の製品は使う方での実用性は群を抜いています。玉用紙の裏白は一見、無駄とも思われがちですが、重要なことが書き留められるメモになってくれます。しかし、LCAのKg-CO2量は一番かかっています。1点あたり216g-CO2と出ました。でも、悲観することはありません。玉を両面刷りにしてしまうと数値は激減します。B社の計算結果です。

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卓上カレンダーを作るにしろ、今ままではデザイン性、実用性、経済性の追求ですみました。でも、地球温暖化の対処が叫ばれる今日、製品にかかるKg-CO2を自ら算出し、できるだけ低炭素化につながる製品づくりをすべきでしょう。日本WPAの会員になれば、クラウド上のPGG(印刷排出量計算ソフト)を無償で使え、しかも、その使い方、活用の仕方まで無償で講習しています。

印刷物には余白部があり、ここにバタフライCO2ロゴを掲示することを通して、消費者に知らずうちの低炭素化への感心を引き起こす、これが我々水なし印刷人の勤めと心がけています。

2012年2月12日

低炭素化の啓蒙を巻き起こそう(その1)

印刷物ご発注の皆様

いつもバタフライロゴをご愛用いただき感謝いたします。
我々は印刷人の社会的使命として、印刷媒体の余白部を使って、市民・消費者に低炭素化の啓蒙を息長くつけることを旨としています。商品には価格価値があり、金銭で価値を計ります。これだけでは、地球温暖化異変に対処できません。商品に使用された炭素量を明示し、市民・消費者が常に炭素量数字を意識していただく、このような取り組みを計っています。炭素量を明示する公の仕組みが産環境の押し進めている「カーボンフットプリント」です。

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私どもは、より機動的に運用できる独自の「カーボンオフセットを使った上での排出量明示」の「バタフライCO2ロゴ」で炭素量を明示しています。今後とも、バタフライCO2ロゴのご愛顧、よろしくお願いします。

カレンダー商品の低炭素化企画の具体的な考えに触れます。近年、実用的な卓上カレンダーが流行って来ています。会員が作り上げてくれた、3例を取り上げ、低炭素化のへチャレンジを考えて見ましょう。 

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A社の商品はめくり式の卓上カレンダーです。カレンダーはB6サイズ(128mm x 182mm)、月ごとの玉の紙は紙の両面を使っていて、合計7枚、用紙量の削減を図っています。しかも、台座もリングも紙製、完全に古紙リサイクルにかけられる造りです。加工では断裁、紙台座の貼り加工、紙リングかけが伴います。

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B社の商品は抜き差し型。台座を自分で組み立てる全紙製。カレンダーはB6サイズ(128mm x 182mm)、月ごとの玉の紙は片面刷りゆえ13枚、それに厚手の座紙が入り、紙フレームの強度を持たせています。加工は紙フレームの抜き加工のみ。カレンダー加工は断裁のみ。A商品より紙の量を要しますが、加工はシンプルでこの面は低炭素です。

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C社の商品は120mm x120mmのプラスチックケースに収納した、抜き差し方。中身のカレンダーは116mm x 116mmでB6より小さいもの。玉の紙は13枚入り。紙が小さいので書き込みはほぼできないが、紙が小サイズゆえ、また、加工が伴わない低炭素です。分別リサイクルの必要が伴います。

この3社の商品はいずれをとっても、従来品よりは低炭素化商品であることは確かです。
機会を改め、この3商品のモデル的な条件下での、LCAに基づくCO2排出量を試算して、参考値としてこのサイトで公知いたします。
印刷物の評価は価格、品質、納期の基本要件に、低炭素が求められてきます。
我々は市民・消費者に印刷人の社会的責任としてこのことを訴え続けます。

2012年2月 1日

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