日本WPA : Japan Waterless Printing Association

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日本WPAの活動  - 2012年1月 -

WATERLESS CURRENT 2012年2月号

このプラスチック材の販促法はある種の物語りと技術挑戦である
一般社団法人日本WPAの五百旗頭の行なった昨年末のキャンペーン・プロモーションはこの米国でもその販促手法を共有することができよう。それは、新しい技術価値を生み出すだけでなく、斬新なマーケティングアプローチでもあった。
この技術のブレークスルーはT&K TOKA様の手によるPP材用のUV水なしインクと新しいUV水なし金インキの開発に負う。この組み合わせにより、プライマーを使わなくとも、透明のポリプロピレン材に水なしUV印刷ができるようになった。この販促の中で使われた印刷物の写真は以下のページに記載した。

プラスチックについて
(社)日本WPAはUV水なし印刷の泣き所をついた、素材の選択について賢明な決定をした。 ポリプロピレンが発明される前に、プロピレンとエチレンなどの石油からの気体廃棄物は無駄なことに、焼却廃棄していた。今日、これらのガスは、ポリプロピレンとして生産され、従って大幅に大気汚染を減らすことはできた。製造工程はまた閉鎖された冷却サイクル下で水が使われるので、河川、小川、および湖の潜在的な汚染を取り除かれる。
この技術の挑戦で生まれたポリプロピレンはしかも、完全なほどの再利用がきくのだ。強度の劣化を伴わず50回以上もリサイクルできるので、リサイクル目的のためにポリプロピレンへの高い要求度がある。リサイクルされたポリプロピレンは、車の部分、家具、および花瓶として使われている。
さらに、斬新なマーケティングアプローチで、水なし印刷によるCO2削減、カーボンオフセットを宣伝したユニークなダイレクトメール作戦が敢行された。それらの対象の送付先は環境関心度の高い、水なしの印刷見込み客と考えられる。上場会社で、全部で5,300の会社が網羅された。120121ecopro-dm1.jpg
このダイレクトメールは、エコプロダクツ展の来場勧誘を意識して制作され、J.トレンツ・リャドの「睡蓮」名が複製をカレイドインキ、FM10μ高細線で印刷され、A3見開きのA4圧着仕上げとして送付された。
この中でアンケート回答を呼びかけ、web上、www.waterless.jp/aaに答えていただく形をとり、回答数を上げるために、応募者には特製の額縁風クリヤファイルホルダー、賞状風クリヤファイルフォルダーを進呈することにした。
アンケート回答をFAXとか、紙でなくwebでしてもらうことで、CO2排出量の削減が図れ、webの特性を生かした、より詳しい印刷発注者の声を聞こうとしたのだ。この内容は日本WPAの行っているカーボンオフセット事業や、義捐金付カーボンオフセット事業の反応を調べるためのもので、3つの質問に答えていただいた。
TOKA新水なしUVインキではプライマーなしで印刷でき、このような複雑な繊細な鳳凰模様でもきれいは発色の金刷りが上がってくれる。PCでプリントした賞状をこの賞状風クリヤファイルに入れると、額縁不要で壁に飾れる。この製品はカーボンオフセット化されたもので、1部あたり320g-CO2(この数値は我々の持つ度CO2排出量計算ソフト、PGGで計算)を要し、義捐金付のカーボンオフセットされたことが、表示されている。単に、金インキだけ吸ったものでなく、裏にホワイトをかけ、隠蔽性を持たせている。
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左は、額縁風クリヤファイル。周りに額縁をあしらっている。この中に複製名画を入れて壁にかける。この素材はPP(ポリプロピレン)で、新しいTOKAインキを使い、プライマーなしで水なしUVで印刷された。
右は、金刷りの鳳凰模様を周りにあしらった賞状風クリヤファイルで、感謝状、表彰状の文面をPCでプリントアウトして挿入する。

(社)日本WPAはバタフライロゴ、印刷サービスに要したCO2量を表示し、東日本震災の義援金まで付けた義援金付きカーボンオフセットロゴをつけてくれている。これはいわば、最強の組み合わせの勝者のロゴではあるまいか。

私達は、水なしの印刷の利点について私達のメンバーに話す必要はないが、それが水なしUV印刷になってくれると、UVではVOCなしのインクとなり、さらに、環境の「ステップ」を前に進められる。水ありUVは市場で見られるが、水なしUVは、その環境適性、印刷高品位性から、まさに離陸しはじめている。日本では水なしUV印刷が注目され、普及し出してきている。
欧米では水なしUV専用機として、名をはせたのが、KBAのGenius・キーレスアニロックスインキ装置の印刷機である。本機は、理想的に、プラスチックフィルムとともにプラスチックのクレジットとクレジットカードをこなす役者となってくれた。いくつかのGeniusを導入した印刷会社は、それらの市場ををてこに、もうかる包装業界に拡張進出することに成功した。 Geniusは5分での版交換、ショートトレインのインキ装置、キーレスインキング、速度は時間当たり8000枚なる迅速前準備、低損紙率を誇っている。

どのようにUVが働くか、そしてなぜそれが水なしによいのか
UV硬化プロセスは、瞬時に、完全にインクフィルムを結果として乾燥してくれる紫外線を使っている。技術者は、それはインクの重合またはクロスリンクを呼んだ。従来の油性のインクに比べて、UVインクは素材の中ではなく素材の上で、液体から固体の状態に変質する。インクが素材表面で印刷の結果として微振動してくれ、そこを固定するとり高い品質が理想的に得られる。空中に放出される溶媒(VOC)が全然なく、インク自身はVOCを全然含んでいない。よって、湿し水VOCのない水なしの印刷とUV(ノンVOC)は環境優位の大きな組み合わせである。工場内物流滞留の排除、こすれ防止、仕事の即時のバックアップ、および、刷了後の即、次工程引き渡しという利点も生まれてくる。

2012年1月21日

日々の印刷物を通しLCAに則った一層の低炭素化を啓蒙したい、貢献したい PGG-CLOUD研修会

(社)日本WPAはこの2年、印刷物に要したCO2排出量を印刷物の片隅に掲示し、消費者にこまめに、息長く訴求する手法を進めてきた。バタフライCO2ロゴは単なる環境ロゴではない。確かに、水なし印刷で刷った証を見せ付けたロゴではあるが、印刷物1点ごとにLCA原理に則り、印刷物排出量計算ソフト、PGGで計算された値、Kg-CO2を表示している。
抽象的な表現でなく、CO2排出量を数値で現すことで、ご発注者・消費者に低炭素化価値・意識を持っていただきたいとの思いでいる。たかが、印刷物かもしれないが、印刷物は保存され、回し読みもされ、テレビのスポット広告のような派手さはないが、じっくりと浸透する伝播効果はある。一時代、ベルマークが流行ったが、これと似た手法を踏襲し、排出量表示を印刷物を通して履行し、ひいては、消費者の低炭素化意識の高揚へつなげる、これこそ印刷人に与えられた社会的使命ではあるまいか。
我々はカーボンオフセットを利用することで、見かけ上の印刷物に要したCO2排出量をゼロにする手法を採っている。同時に、計算結果のCO2排出量を印刷物ごとに表示し、一種のカーボンフットプリント的な運用を図っている。このPGGは印刷PCRに準拠したルールを取り入れ、カーボンフットプリントの値に限りなく近い値を表示してくれる。

PGG-CLAUD版は2月1日より、今までのランタイム版を破棄して、運用実施されることとなった。排出原単位データーは拡充され、実際の仕事によりマッチしてくれるものとなった。また、原単位データーの改定は、クラウドゆえ、事務局・中央での改定がすぐ会員の端末に反映できるようになった。PCRのルール改定が起きても、瞬時に改定の反映ができる。
クラウド化すると、通常はサーバーの費用が発生し、会員はその負担を強いられるが、このスキームでは会員はソフト料も無料、サーバー代も無料で使える便宜を図っている。これは我々の持つ高邁な使命感の発露と申したい。
会員もこれを受け入れ、厳格なLCA計算に励んでもらうべく、このような研修会を持つことになった。
1月20日(金)、13時30分よりちよだプラットフォームでこの研修会が催された。会場には29名が集まり、遠隔地のスカイプ参加者は6名、総勢、35名の参加者となった。会場には何しろ29台のノートPCをクラウドで動かすために、Air Mac装置と、有線LANのハブ装置が用意された。また、スカイプ専用のPCも用意され、福岡、神戸、西宮、福井、豊岡、新見の遠隔地の方はこの回線を通して、受講していただいた。汎用のインフラを使わせていただき、なるべく人の移動によるCO2排出量の発生を抑え、しかも、費用をかけない全国規模の講習方法を編み出させていただいた。ここまでの規模で遠隔受講、クラウド講習を行うのは恐らく、業界では初めてではあるまいか。
120120PGG-Claud3.JPG冒頭、当協会会長・田畠久義からこの催しの意義、受講者への激励の言葉と挨拶があった。
第1講はPGG開発者の清水宏和氏が登壇し、1)LCAの脆弱性について、2)カーボンフットプリントの将来性について、3)PGG-CLAUDの利活用についての講演があった。PGGはアジア諸国で徐々に広がりを見せてきている状況を報告してくれた。PGGを使った自己宣言型のカーボンフットプリントがアジア諸国での印刷界で生まれる可能性もあるとされた。

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PGG開発者の清水宏和氏の講演に聞き入る参加者
ついで、Lデザインの有賀さゆり氏がPGG-CLAUDの操作方法を解説し、実際の操作はPGG開発実務者・Lデザインの渡辺秋男社長がしてくれた。単に計算機能だけでなく、カーボンオフセット証明書も自動発行してくれる実演を見せていただく。また、小口金額の支払いにつき、その代金支払状況管理までクラウド上で双方向で行える機能も備えている。
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PC29台、スカイプ参加者6名、ITインフラを駆使し、出張抑制を図った講習会
あらゆる面で間違いの起きにくい、信頼性の高い、仕組みが出来上ったことが確認された。
スタンドアロン版からクラウド版へ移行に伴う問題点、使い勝手の改良点につき鋭い質問が飛び出てきた。これに懇切丁寧に答えさせていただき、一部は持ち帰り検討をすることとなった。
我々は水なし印刷を通し、低炭素化社会の実現に何とか貢献したい思いでいる。

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