日本WPA : Japan Waterless Printing Association

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日本WPAの活動  - 2011年2月 -

『UV水なし超・高精細印刷』が日本印刷学会の技術奨励賞に

2月18日午後、日本印刷界間で日本印刷学会23年度総会が開催されたが、清水印刷紙工株式会社の『UV水なし超・高精細印刷』が本年度の技術奨励賞を授与された。内容的には、難度の高い、FM10μでの再現を水なし印刷で実行されたことが評価された。製版時、印刷時で数々の生じた問題点を克服し、実用化にこぎつけられたことが評価された。このような微細点の再現になると、水ありではこなしにくかったが、水なしで克服された。この技術で新しいジャンルへの市場展開が図られる。水なしの可能性を大きく踏み出してくれた清水印刷紙工株式会社の功績をたたえたい。
なお、昨年度は同社社長・清水宏和氏が論文「印刷サービスにおける定量評価手法の確立:LCAによる印刷条件変更に伴う感度分析とLCCの考察 」で論文賞表彰を受賞され、2年連続の快挙を達成された。

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表彰状の授与を受ける清水印刷紙工(株)・岩井平氏

2011年2月20日

WATERLESS CURRENT 2011年3月号

シンプルさが成功街道を舗装する

どのように既存の印刷・サービスの業態の小規模印刷会社を統合化したマーケティング会社に変えて行くか。第一に、人々を、印刷の専門用語で混乱させない。第二に、迅速なターンアラウンド(迅速納期)で、しかも、適正価格でカラー印刷物を提供する。そして、3番目に、可変データのような強力なマーケティング手段を含めた、サービスにまで拡張する。
「Effects of Color 社(EOC)」を冠した家族企業がこのところ、繁栄の道程を紹介してくれる。この会社は、Minute Man Pressと呼ばれる会社を1987年に買収したEschenberg家のRobin と Joe夫婦が率いている。買収時は、Robin と Joeは印刷の直接的な経験を全然持っていなかった。Joeの唯一の資格はグラフィック・デザイン・ビジネスアートの仕事に従事していたことであった。今日の経営は、副社長・販売マーケティング担当として勤めるEschenbergの娘Hayleyが行うまでになった。
Minute Man Pressを1986年に買収した時は、印刷室には2色印刷機までしかなかった。 Minute Man Pressフランチャイザーは、社員に印刷訓練を施してくれた。 その一方で、Robin EschenbergはEOC社の主要な販売の推進者であり続ける。彼女は潜在的な顧客に電話売込みするのに多くの時間を費やした。約7年前まで、4色の仕事は他の印刷会社に頼んでいた。2004年になり、既存のカラーの仕事と新しい見込み仕事の受注量が、ハイデルベルクQuickmaster DIの消化量に達し、これを購入すると決めたのだ。
新しい印刷機の導入で、Eschenbergs はEffects of Colorと呼ばれる別個の企業を設立することになった。それは4色の巣立ちにふさわしい印刷会社の名前としては当をえた。それ以来、HP Indigoという形でカラー印刷機器を増設し、最近では、高速コニカC8000を導入した。これらの2台の機械は可変のデータ機能をこなせ、特定消費者への訴求のため、写真の嵌め変えを行ってくれる。Hayley Eschenbergは、指定されたパントーンカラー(特色)または純粋の墨インクを印刷するには、これらの2台の印刷機が大変、有益であると報告している。
EOC社はニューヨークのロングアイランドのほぼ中央、Hauppageの町にある。それらの仕事のほとんどは周辺の町と都心部から来る。近くのニューヨーク市のクライアントとニュージャージとコネチカットの周辺州のクライアントまでを持っている。
ホフストラ大学のマーケティング学部と、他の大学の心理学部の2つの大学の学位を修めたHayleyは地域で一段と目立つ、独自のダイレクトメールプログラムを作成し、配布を行っている。
彼らは、自身のメーリングリストを運営し、常にこの情報更新、情報拡張を図っている。最近アップグレードされた彼らのウェブサイトは自社提案物の簡単なプレゼンテーションである。4色印刷、双方向オンディマンドマーケティング、ダイレクトメール、およびフルフィルメント、可変データ、およびマーケティングプロモーション用案件などである。3つの業務ブロックで簡潔に3つの基本的な会社の資産を強調している: 印刷(オンディマンド双方向素材を含む)、マーケティング(可変データとマーケティングプロモーション)、
そして環境にやさしい印刷(FSC紙と水なしの印刷を強調)。
よくまとまった一覧ページでは、冊子、販売シート、極小サイズのびダイレクトメールサンプルを特集している。

小さいサンプルイメージをクリックすると、もっと詳しい内容を示す大画面ウィンドウを開いてくれる。長たらしい機器リストが全然なく、一見して、サイトがクリーンで、新鮮味を出している。自身の宣伝でなく、EOCニュースセクションではブランド構築から展示会マーケティングまでの全てについての秘訣の記事があり、ビジネスへのお役立てを提供している。このページは定期的にアップデートされて、1ヶ月で5点もの興味深い記事を特集掲載してくれていた。Hayley Eschenbergによると、6ヶ月間に書き込んだ充実したウェブサイトのお陰で、相当な量の新しいクライアントを発掘してくれた。私達はこのサイトの味のあるシンプルさ(単純さ)を賞賛している。
多分、これはJoe Eschenbergの芸術的な感度のためであり、引き起こされるのだろう。 Joeは、素晴らしい、熟練したアーティストで、彼の仕事振りはニューヨーク市やロングアイランドのハンプトン地域で示されている。彼はハンプトン (夏期では非常に一般的な休暇地)に彼自身の美術館を持っている。彼の次の展示は3月のニューヨーク市でのアートエキスポになるであろう。初期の頃は経験不足であったが、Eschenbergsはこのビジネスを傑出した成功に導いた。

この英文原文とEOC社の写真はここをクリックしてみてください。


2011年2月19日

カーボンオフセット研修会第2期は無事、26名が修了

(社)日本WPAの第2期カーボンオフセット研修会第4講座は2月17日(木)、東レ浦安第2本社(東京)と東レ中の島本社(大阪)を結んだ、2元講習の形で行われた。東京会場には14名、大阪会場には11名の参加社が集まり、さいご第2期最終の講座となったが、カーボンオフセット、PGGによる印刷物LCA計算の勉強を重ねてくれた。
第1講は、株式会社国宝社 社長 林庸光氏より、「製本におけるPCRついて」の話を頂いた。日本印刷産業機械連合会の事業に協力し、製本会社の実機の電力測定を行い、実測値が算出された。これをもとに精査し、近いうちに製本ライン機械の実測電流が公表される。すると、LCA計算でこれを2次データ(排出原単位)として使えるようになる。
PURの良さと、扱いにくさにつき、プロの目から見た率直な見解をいただく。製本ラインの2次データが決まると我々にとって、大きな福音となる。
第2講は、株式会社太陽堂成晃社 社長 宮本武紀氏より、「表面加工のPCRについて」の話をいただく。表面加工の排出原単位の数字を実測で調べ上げ、確定数値を披露していただいた。
第3講は、事務局長より、「カーボンフットプリントとカーボンオフセット(CFP)ガイダンス」の話であった。昨年度から印刷PCRが制定され、経済産業省の後押しのもと、申請すれば無料でCFPマーク(秤マーク)を印刷物につけられるようになった。印刷物こそ、このような環境マークをつけるのにふさわしい商品であり、また、その媒体性から普及の先兵に立つべきであろう。ただし、実際に申請して、検証、取得の経験を積んだが、実務運用上では問題がある仕組みであった。しかし、ある種の印刷物には、使ってもらえるし、手持ち商品を増やす意味でも、商品に加えるべきであろう。
(社)日本WPAのカーボンオフセット排出権として、従来、CERを使っていたが、近いうちに地域活性化を狙った国内クレジットに切り替える。CERだと、排出権の代金を外国に支払い、金が外国へ流出するものを国内で還流させることができ、かつ、低炭素化へ役立つ、一石二鳥の施策である。価格的にも従来通りで、ぜひ、価値あるこの新商品で印刷物の拡販に努めていただきたい。」と、締めくくった。
中尾事業部長からは、カーボンオフセットの2年間の傾向と対策につき、解説があった。
会長田畠久義から、最後の結びの挨拶があった。
「昨年度はまさに、CFP元年であった。エコプロダクツ展でも我が会員が会場パンフレットのCFPマーク入りの仕事を受注し、商業印刷物PCRでは第1号の認証を得たものとなった。ぜひ、自社の商品としてCFPにも取り組まれ、実技の観点から、カーボンオフセットを薦めるのが、進め方ではなかろうか? 4回の講習ご苦労様でした。」
と、参加者の労をねぎらい、修了証を1名ずつ、手渡し17時に無地、終了した。

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無地終了した方には、田畠会長から修了証が手渡された

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