日本WPA : Japan Waterless Printing Association

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日本WPAの活動  - 2010年1月 -

日本WPA第3回カーボンオフセット研修会

印刷サービスCO2排出量算出ソフトPGGは、日本LCAフォーラム会長賞(会長・山本良一郎大教授)をいただいたく、いわば、専門家の権威ある評価をえられるまでになった。このPGGは従来、エクセル版で運用していたが、昨年末、ファイルメーカープロ版に手直しされ、この度、日本WPAの印刷サービス・カーボンオフセット事業(CO事業)への参加の意思を掲げた会員に、一定の要件をつけたもとで、無所配布している。
CO事業は昨年、7月18日から28社が手を上げて参加して発足し、今回で、3回目の研修会を催す経緯をなっている。

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第1テレビ会議室の風景
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第2テレビ会議室の風景
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大阪テレビ会議室の風景

第3回研修会は1月22日(金)、14時に会場に集まる。東京日本橋の東レ本社の2つのTV会議室と大阪堂島の東レ本社TV会議室を結んだ、いわば、3元中継の形で開催された。TV会議室はセキュリティのかかった本社内で、コンパクトに作られていて、35名もの関係者を収容できなく、やむなく、3元中継の形をとった。

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田畠久義会長からカーボンオフセット事業に取り組む力強い挨拶が出た

冒頭、会長・田畠久義は「昨年度は経済産業省の主導のもとで、日印産連が精力的に動いてくれ、LCAに基づいた、印刷PCR基準が策定され、商業印刷物などのカーボンフットプリント(CFP)の形が出来上がってきた。印刷業者は消費者の末端に届けるバウンダリーは行っていなく、あくまで、中間物を作っているにすぎない。よって、印刷業者が商業印刷物にCFPをつけるわけにはいかないが、今少し、業界内で統一されたCFP計算手法が確立されることが待たれよう。カーボンオフセットはCFPとは意味合いが違い、CO2排出量を計算して表示はするが、これを国連で認められたCERを使い、生産活動で出たCO2量を相殺し、見かけ上のCO2発生量をゼロにしていく手法である。日本WPAは環境先進性を掲げる団体として、多くの会員を巻き込み、減炭素化にまい進してゆきたい。新装して、より使いやすくなったPGGとこれとの相性の良い、バタフライCO2ロゴの発表をテコとし、一層の低炭素化へ向け努力を重ねようではないか。」と、力強くあいさつした。
田畠会長は引き続き、自社のCO事業成功事例を披露してくれた。国連の外郭団体、UNEPの機関誌、TUNDAをカーボンオフセットして受注した事例に触れてくれた。COの意義、CO2排出量計算細目、カーボンオフセット証明などは印刷スペースでなく、web上で情報開示をしている。会員企業5社から、カーボンオフセット事業と絡めての印刷受注に励んでくれている生々しい
報告があった。ある事例で、環境の先進性を走るクライアントは、単に目新しさだけの問題でなく、印刷物にCO2排出量を表示したことで、消費者から思わぬ、好意的反応が寄せられ、予想以上の波及効果が出ているとしていた。

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奥継夫副会長がカーボンオフセット事業の実例報告をしてくれた

PGGの創作者、清水宏和氏から、『Printing Goes Green』の利活用について−開発の真の狙いと今後の展望−と言う演題で話をしていただく。
•インキ使用量算出
 –自社基準濃度印刷におけるインキ皮膜平均値の設定
 –各社ジョブデータの集計値を比較(AM・FM)
•生産設備の電気使用量算出
 –スピード毎の稼働時と待機時の電気使用量を測定 (日本WPAは今年度から本事業に取り組む)
 –各種設備の一次データからデータベース化
PGGを扱ってみて、より精緻化へ進む方向性を示唆してくれた。

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清水宏和氏からPGGの使いこなし方、その発展形の話を聞く
最後に、東京大学・平尾研究室・菊池康紀助教から、「LCAの意義と概論、その狙うべき究極の課題」について、懇切丁寧にお話しいただく。EVABATシステムと言う壮大な構想までこぎつけていくとされていた。
あっという間の、3時間であった。次回は全参加者からCO事業での成功体験談を聞こうとしている。

2010年1月23日

WATERLESS CURRENT2010年1月号を送信

以下はWATERLESS CURRENT2010年1月号の巻頭記事である。

我々はデ・モルゲン紙に世界初の真のエコ日刊紙と言うラベルを貼る
あらゆる世界の印刷製品の中で、新聞は、最も厳格な環境規制を受けていて、これを越える生産方法は難しい。
IWPA会員、エコプリントセンター(EPC)(デ・モルゲン紙のDe Persgroep(ベルギー)出版社の子会社)は、コペンハーゲンの気候変動会議(COP15)に合わせ、12月7-18日の特集号を印刷してくれたが、厳選した紙と印刷方式を採用し、今まで発行された「最高の印刷エコ度」の新聞を主張する内容のものとなった。他の新聞社もコペンハーゲンイベント(COP15)の編集サービスには努力はされたが、De Persgroepは16ページ分もの編集内容で読者への教育、情報啓蒙に的を絞り、COP15への最大限の編集サービスの努力をしてくれた。
36ページ版の第一面の上の主要見出しは、「全世界は1つの手の中にある」と、書かれていた。

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デ・モルゲン紙の「コペンハーゲン」版はこのエコたる素材、100%の再生紙を使い、水なし印刷という挑戦で行われた。全部で4折丁・36ページ建て、内、16ページが別折丁でCOP15の気候変動特集版とした。

この見事な概念は、単に16ページの編集の内容とプロモーションを扱っているだけでなくEPCのヴィム・マースによって率いられた技術部門と密接に協調し、マーケティング/営業の部門とともにデ・モルゲン紙の編集の編集長、イブ・デスメット、およびクラウス・ファン・イサッカーによって構築された。
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コペンハーゲン特集号の主要見出しは、「全世界は1つの手の中にある」と、書かれている。

技術的な最良環境コーディネートと環境啓蒙のコンテンツ作りは一体となり、16ページの編集の内容と販売促進の観点だけでなく、EPCのヴィム・マーに率いられた技術部と協調し、一体化したマーケティング/営業部門を完成させている。
内容のすべての技術の統合と作成は、非常にきつい工程表の中でやり遂げる必要があった。

利口な販売促進;読者層は反応する
デ・モルゲンはフリーペーパーではなく、実のところ、それは1部あたり1.10ユーロかかる。
気候変動号の第一面では読者への特別な無料ギフト品の提供を申し出している。映画「馬鹿の年令」のDVDで2055年の荒廃した世界で一人暮らしする男性のピート・ポッスルワイトが主役で、2008年の古い場面を見て、質問している:「私たちはなぜ機会があったのに気候変動を止めなかったのか?」
この申し出への応答は販売された新聞10万部に相当する、のべ合計、10万個のDVD申し込み数に達した。なるほど、10万個の無料のDVDの配布は高価についたが、デ・モルゲンの環境擁護姿勢の広報価値は計り知れない。
そして、さらなる露出効果が生まれ、デ・モルゲン版の内容は、ラジオやテレビでも取り上げられた。
発行日の朝早く、デ・モルゲン紙の編集長は、なぜ、この新聞がエコなのかという理由を全国ラジオ局で、説明してくれた。
昼近くにはヴィム・マースは同じ局に出演し、この紙と印刷のプロセスが如何にエコに向き合っているかを説明してくれていた。

EPC/デ・モルゲンのエコの実績
始めに、デ・モルゲン紙の環境先端性は大きく取り上げた環境編集の材料によって高められた。記事は地球温暖化の原因、影響、および政治にまでカバーしている。
すべての記事は大胆な図解で例示されている。
消費者のカーボンフットプリントを減らすために励行すべき11条の情報が記載されている。
次に最も目を見張る特徴はMFS(幅広、UPMカラー)と呼ばれるエコの新聞紙を使っている。
UPMKymmeneのフランスの工場、Chapelle Darblay PM3の環境宣言では再生率100%の用紙、100%のPEFC用紙と100%のFSC用紙が製紙されていて、炭素履歴とともに保証されたものとしている。
フランスのこの工場のMFS紙の製造にかかわるカーボンフットプリントが明示さていて、この内容はUPMのEMASとISO14001に合致したものと宣言している。
最初の折丁、4ページに、デ・モルゲン/EPC印刷製造工程の環境優位性を説明する、「これは本当のエコだ」という表題を付けられたわき注がある。
説明している優位性の中に、1年あたりの100万リットルの水を節約でき、1年間3万人の飲料水を確保できるとしている。
編集者は、同社の水なし輪転機がベネルックス3国関税同盟国内では唯一のものであることを指摘している。
さらに、溶媒と化学添加物(湿し液)は減らされるか、使わなくなるだけでなく、水なし化でヤレ紙を40%減らせた。
この号にはまた、広く認知されたIWPAのバタフライロゴがあしらわれている。

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デ・モルゲンは水なし印刷を証するIWPAのバタフライロゴを表示した最初の日刊新聞である。

水なし印刷の1点の印刷物でもって、これほど大きな認知を与えた事例がなかったと言えよう。
このような露出を羨ましく思う印刷業者は多くいよう。しかし、水なし印刷プロセスがこれほどまでの多くのパブリシティを受け取れた事実により一層、励まされる。水なし推進へのEPC/De Persgroepの努力に深く感謝する。

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4つの異なった証明書と証明がついたグリーンコペンハーゲン特集号。左上はフィンランドの規格協会・欧州エコラベル。右上は森林保護証明の極めつけ、PEFC。左下は製紙業者のISO9001、14001とOHAS 18001証明。右下はFSC加工・流通過程の管理の証明書。

2010年1月15日

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