日本WPA : Japan Waterless Printing Association

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日本WPAの活動  - 2009年9月 -

N-EXPO/KANSAI2009にバタフライが出展

9月3〜5日、大阪インテックで環境展N-EXPO/KANSAI200が開催された。我々は、印刷分野の唯一の出展者として出品し、印刷バイヤーに従来の印刷と比べ、我々の水なし印刷はVOC排出が非常に少なく、環境に優しい面を多々有している点を訴求させていただく。さらに、今話題になっているCOJ(カーボン オフセット ジャパン)との包括契約のもとで、印刷物のCO2排出量をカーボンオフセットすることを日本WPA会員企業はできる点を訴えた。
一般企業を相手にしているのだから、印刷の知識の一から説明させていただいた。話した人達は、オフセット印刷で水を使うのは70%位が知っていたが、水を使わない水なし印刷の良さを話すとほとんどの方が理解を示してくれた。
今回の環境展の出展社は中小企業業者が大半であるが、各社張り切った姿勢で出品されていた。出展社数 174社 2館を使用しての展示会の規模としては、昨年を若干オーバーした。    
入場者は初日10480人 前年比200人アップ 2日目16870人3日目 11,000人 合計38350人となった。
 今回は日本WPA会員のサン美術印刷、広光印刷と日本WPAの3社協賛と言う形で出展した。印刷関連は我々だけだったので、それだけ日本WPAが環境問題に傾注している姿勢を社会的にアピールできたと自負したい。
  驚くのは各出展社のカタログ、パンフ類を調べてみて環境マークがほとんどついてない、ということであった。少しあったのがSOYマークで20%位、FSCマークは極少数あった。印刷界では一番老舗の環境ロゴ・バタフライロゴであるが、環境展の出品者にすら、まだ、浸透していないことにつき、我々の努力不足を大いに反省させられた。会場でカタログを集めてみたが、バタフライ マークは名古屋のESL社が付けてくれていて、うれしい思いをした。同社とは昨年のエコプロ展の出品で知り合い、水なし印刷を採用していただいた経緯を持つ。全般的にカタログ品質、環境表現とも改良の余地があり、今後まだまだ、我々が支援し、活躍する余地は十分にあると感じた。
 協賛の両社とも熱心に来場者と応対してくれた。今回の展示会でそれなりの新規クライアントの獲得の期待が持てるようになった。また、我々、水なし印刷協会の環境にかける活動の社会的認知がはかられ、さらに、環境を通しての社会貢献につながれば幸いである。(中尾克太)

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環境展N-EXPO/KANSAI2009への出店風景

2009年9月 8日

WATERLESS CURRENT2009年9月号

今月号の巻頭記事は、(株)旺文社様のある催事のポスター・パンフレットをその催事の性格上、CO2の見える化を図り、作った印刷物のCO2排出量をカーボンオフセットされる、意欲的な環境配慮印刷物を世に出された。これを米国人、Arthurは米国でも見たことのない事例、世界初の見える化商業印刷物としてくれた。

新しい自動車販売店ショールームに入ってみる。すると、ショールームの全てのモデルが、走行した距離のマイル単位の二酸化炭素の量を評価するウィンドウ・ステッカーを張っているのに気づこう。自動車愛好家雑誌の何誌かでは、ロード・テストでの走行距離のマイル単位あたり発生したCO2のポンド数またはキログラム数を掲載している。
メーカー側と消費者側で、製品に対し、個人ごとに、家族ごとにCO2排出の削減に努めるにつれて、カーボンフットプリントの自覚は指数的に上がってきている。さて、日本全国および海外日本校の小・中・高校生を対象とした、内閣府・文部科学省・環境省後援、蟆∧玄厖佑主催の第53回全国学芸科学コンクールの作品募集の一環として温室効果ガスの主要部を占めるCO2排出量を見える化するチャレンジに取り組んでくれた。
前年度のコンクールでは日本からだけでなくタイとアメリカからも応募があり、73,820作品の応募があった。

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教育出版社・旺文社様(東京都新宿区・社長・赤尾文夫氏)はコンクールの応募告知にパンフレットとポスターを使っているが、グローバルな温室効果ガス主要部、CO2排出量の「見える化」に着目された。
コンクール主催者の旺文社様の協力により、この2つの印刷製品のCO2がどのように製造工程の中で発生するかを示してくれた。
印刷時のCO2排出量を計算する専用ソフトウェアPGGのお陰で、旺文社様は、5トンの温室効果ガスがポスターと応募要項のパンフレットの印刷生産で発生すると計算してくれた。 PGGで計算した、5トンCO2排出量は旺文社様のCOJのカーボンオフセット調達により、カーボンオフセットされた。
旺文社様がPGGを使って、COJのメンバーである清水印刷紙工様の手によりポスター・パンフレットをカーボンオフセットされたが、商業印刷物でこのような事例を作られたのは印刷界でも初めてのことであろう。旺文社様の環境姿勢はカーボンオフセットだけではなかった。水なし印刷を採用して、淡水の使用削減を図った。VOCフリーインクを使われた。PGG計算では、ポスターは1枚あたり82グラムのCO2負荷量、パンフレット1枚当たり36グラムの負荷量がかかったことを示している。
これらの一連の努力と動きからみて、日本水なし印刷協会(日本WPA)はカーボンオフセットの仕組みを作り上げているパイオニアと見なされる。日本水なし印刷協会(日本WPA)は、清水印刷紙工の清水宏和氏が開発されたCO2排出量計算モデルPGGの無償提供を受け、水なし印刷のライフサイクルアセスメント(LCA)算出と印刷物のカーボンオフセット化への努力を導いている。
PGGはGP推進事業のクリティカルレビューを通った、印刷物生産のすべての面(材料、印刷、加工、物流、破棄)をカバーしているExcel表計算テンプレート形式になっているが、最終的にはスタンドアロンのソフトウェアとして整えられていこう。
COJは、カーボンオフセットを個人と事業会社に売る非営利組織(一般社団法人)である。 国連によって承認された温室効果ガス排出削減プロジェクトから同社は保証された排出削減(CER)排出権の使用に基づいたオフセット枠を購入している。
京都議定書の下で合意されたように、個人または企業によって購入されたCER排出権は、産業活動で発生したCO2排出量からの削減に計上される。従って、日本が掲げる1990年の水準6パーセント減の、排出削減目標を達成する一助となる。
直接COJから手数料なしで日本WPAは会員にCERの1トン・5,000円で、CO2e排出権を仕入れて、販売している。
COJは日本WPAと包括契約をしているが、日本WPA会員とは契約関係にないので、日本WPA会員は、COJに会費を支払うこともない。しかし、CO2計算根拠は本来、第三者機関の認定のCO2計算がなされるものをこのPGG計算ソフトでの一元計算管理を会員が履行することを義務付けられている。
このPGG計算ロジックは現在、産業環境管理協会のクリティカルレビューを通った印刷業界の中で最も信頼性の高いCO2計算モデルと位置付けられている。
PGGはライフサイクルアセスメント(LCA)に則り、カーボンフットプリント、ライフサイクル考察、およびライフサイクル管理などの概念のもとにロジックが組み立っている。
ご存知のように、LCAはそのライフサイクルのすべてのステージにまたがる製品の環境影響の評価のためのツールである。
日本WPAは、北アメリカとヨーロッパでPGGを変換して使えるように、IWPAと協力しようとしている。しかし、これが実施される前に、IWPAは、カーボンオフセット目的のための基礎として使われるライフサイクルアセスメントを習得しなければならない。最後に、すべてのIWPA会員がPGGでの一元化のもと、近い将来、使われ始まるだろう。
先駆的な旺文社様、清水宏和様、日本WPA、このすべての情報をIWPAと共有することに寛大で、私達、IWPAの助けになり、とても感謝している。
LCA、カーボンオフセットで先導的な役割を、世界の印刷業界でも先駆けて行われたことに祝意を申し上げたい。(アーサー・ラフィーバー記)

2009年9月 7日

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