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日本WPAの活動  - 2008年5月 -

水なし印刷はCO2排出量削減にもつながる…水なし印刷CO2排出量削減計算モデル≪Ver.1.0≫を発表

5月21日のサイトでも見解を述べたが、「環境に優しい」という表現は、素晴らしい響きを持っているが、これはあくまで情緒的、概念的表現で、なぜ、という説明には欠ける。公正な説明とは数値表現を差し置いてない。
過去、1年間、VOC削減と水なし印刷の関係は我々の実測を通して解明されてきた。日精ピーアール・保木間工場で2回VOC計測をしたが、何と恒常的に0ppmの値を示してくれた。条件を整えると、水なし印刷では可能なのである。

7月の洞爺湖サミットに向け、我が国は如何にして地球温暖化防止のためのCO2排出削減に取り組むか、政府筋は合意を目指し英知を絞ってその準備折衝にあたってくれている。我々、産業人もこのことを理解し、日々の産業活動でも温暖化防止を視野に入れて取り組むべきときが到来している。日々の行動、取り組みが時を経て、大きなCO2排出削減につながっていく。
調べてみると、水そのものからCO2は排出されないが、我々が使える水を手に入れるには浄化、送水の作業がかかり、CO2排出係数が生まれてくる。また、湿し水を循環冷却しているが、その残留液は産廃処理にかけなければならない。これとてCO2排出係数を有している。
考えてみると、水なしは物理的手法でインキづけをしてくれ、古来の活版印刷術に一脈通じるシンプルな仕組みのため、水あり印刷のような余分なCO2排出係数を伴わない印刷方式と言える。

水なし印刷では枚葉標準機(菊全4色機)・1日24時間稼働で水あり印刷と比べ、CO2排出量は1日当たり5.187Kg-CO2を削減する。1年間300日では1556Kg-CO2の排出量を水ありから見ると節減してくれている。これはなんとブナの木141本の年間CO2吸着量に相当してくれ、いわば、これだけ植林したことに相当する。
水なし印刷は環境優位性の長所だけにとどまらず、FMとの相性が大変、優れている版式であることがわかってきた。水ありでは15μなどの極細点は水の回り込みで、網点形状をゆがめてくれる。水なしは余分の阻害物質・水の影響を受けず、あたかも凸版印刷にも似た感じで、シャープな極細点の網点形成を恒常的にしてくれる。これがシャープな上がり感を示してくれる。また、水という変動要因を持たないため、カラーマネージメントシステムでの安定性が見直されてきている。
これらの水なし印刷の特徴を網羅した説明フライヤーをぜひご覧いただきたい。印刷ユーザーの方々に申したいのは、同じ印刷物を作成するなら、CO2排出削減にもつながってくれる、水なし印刷にぜひ、ご配慮いただきたい。

080526水なし印刷CO2排出量削減モデル_2.pdf

リーフレット表裏.pdf

6月3日(火)から6日(金)、東京ビッグサイトでNEW環境展に日本WPA会員企業6社が出品いたします。こちらの方で詳しくご説明いたします。

2008年5月27日

Waterless Current2008年6月号を送信

6月号はオーストラリアで施行されようとしている「グリーン・マーケティングと取引慣行法」がとり上げられている。再製紙偽装などで環境宣言の信頼性を薄める中で、我々印刷人はこと環境について真摯に取り組むことをWPAのアーサー編集長は以下、呼びかけてくれる。
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FISHPRINTはオーストラリアの消費者委員会のグリーン・マーケティングと取引慣行法を歓迎する
(編集者注)「グリーン」製品、または、「グリーン」サービスのマーケティングのこととなると、オーストラリアは他国と違わない。ほとんどあらゆるビジネスがグリーン化して販促につなげられないか、何らかの局面を捜し出している。問題はこれらの環境評価の主張が紛らわしいか、または、よりひどく誤っている場合があるということだ。
これらのクレームに対処するために、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)の取引慣行法では、環境面に優れた製品を購入したがる消費者願望につけこんだ過大な販売活動を禁止している。
独立している、法定の公益機関として、ACCCはグリーン・マーケティングと取引慣行法により、環境評価に関しての、誤った、紛らわしい主張の取り締まりを約束している。環境、または、「グリーン」を出張する会社はどこも、それが科学的に健全で適切に実現化されているかを確実にするべきなのだ。
現在、この法律は審議中である。違反者は行政と可能な限り行政解決と訴訟に向かい合う。
印刷業は根拠のないグリーン化主張に免疫性がない。ISO14001かFSCなどの証明は、印刷会社が自動的に「清潔でグリーン」であるとは意味しない。大豆油(植物性)インクを使っていると、実際のグリーン度以上の環境到達をしているとほめ立てられる。
オーストラリアのFishprint社のPeter Boothの以下の記事は、WPAメンバーのためになり、我々の会員のあり方について貴重な議論を巻き起こす。

私はACCCのグリーン・マーケティングと取引慣行法を歓迎する。
ここからいただくメッセージは、我々は広い包括な一般化された声明(主張)を使うべきでないということだ。それは、会社が単語とかスローガンまで止めると言うことか? 
不思議ではない?
「グリーン」とか、「清潔」、「最高のグリーン」、「グリーンとブラウン」、「エコ」、「素朴な」など?
この法律がこのようなマーケティング手法を沈める方向になると解釈する。
多くの会社がしばしば、”World’s Best Practice”(世界最高の実行)を主張に加えるが、誰が世界最高と言っているのか?
デヴィッド・鈴木(カナダの著名な環境活動家)か、アル・ゴア(環境に洞察をもつ米国・元副大統領)か、またはその会社自体か?
印刷工程で数百か何千リットルもの水を使用するのが、「世界最高の環境への実行」であろうか? 水なし印刷では全く不要なのに…私はそうでないと考える。
ISO14001とか、ISO14024(ライフサイクルの全体)を使用するだけで、「世界最高の環境への実行」であろうか? 私はそうとは思わない。
ISO14001は、ベンチマーク(運用基準)がなければ、単なる環境管理ツールなのだ。
この証明を取得した直後の会社と10年間、これを運用されている会社の違いをどう見つけられるであろうか。彼らは同じレベルにいるだろうか?
より長く運用されている会社は、理論的には先行されていようが、この証明書を保持する異なった工場で起こること(運用している内容)は誰もわからない?
ベンチマーク(運用基準)がなくて、また「ライフサイクル全体」のない証明は、粉飾表示ではないか?
100%の再生可能エネルギーを使用しないのが「世界最高の実行」であろうか?
私はそうとは思わない。
そこで本当に環境に取り組む会社と、それらしき会社とを整理して選別してみる。
その一般的な答えは:
また、コストがかかっている!
「グリーン」として自社を売り込み、金もかけるが、利益を削っての犠牲までしたくないのだ?
さらに、いろいろな費用がかかって、明らかに持続可能な結論の必要に迫られようが、厳しいものとなろう。
しかし、本気で気候変化に関して真剣になると、(すべてのマーケティングの基本がこれではないか?) 私たちはいくばくかの犠牲をすべきで、つまり、片手で金を握って、ポケットですべての金をねじ込むべきでなく、いくらかを地球という大地に返すべきなのだ。
ほとんどの印刷機を焚きつけている汚い石炭パワー(動力)は、私たちの産業立地の要因だが、最大の有害な環境影響となっている。
すべてのアルコールを節約し、これを再生する、しかし、それは単なる大海の一滴である。
私は、これらのイニシアチブが重要でないと言わないし、それらを採用し奨励するが、バランスよくことを運ばれたい。
いくつかの会社は、「認定されたグリーンパワー」供給者(電力会社)を使用すると言う。この法律では、その使用比率が何%かを明示することとしている。100%ならなぜ100%にしているかの理由を明確に述べないのか?
または、恐らく、10%買っておき、一般的な購入主張をして、人々をミスリードしようとしているのか?
「グリーン・マーケティングと取引慣行法」は、印刷会社の環境先導を思いどどまらせるものでなく、会社の主張をより正確で正直に行うのを助けてくれるものだ。
私はこれを歓迎する。そして、それほど遠くないうちに、エコ表示証明に関していくつかの明確に定義された線が明示されてこよう。
公衆は、これらのすべてのISO規格が何であるかを本当に知っているのか?
ここに、Peter Boothの考えがWPAバタフライロゴを支援してくれ、貴重なアップグレードにつながっている。彼の記事での説明のように、星の数が環境維持のレベルを表している。080526butterfly.jpg
以下に星の数で得点してはどうだろう:
ISO14001(星1つ)、ISO14024(星2つ)、オフセット手法によるカーボンニュートラル(星1つ)、放散抑制によるカーボンニュートラル(星2つ)、100%の再生エネルギー(星2つ)、水なし印刷(星1つ)などで5〜6得点とする。
公衆は、印刷人が使っている専門用語よりもむしろ、星の数を認識してくれ、この関連を分かってくれる。
大企業では、環境管理の学位をとった、働きがいをもつ正社員が従事し、彼らは多くの紛らわしい主張を真っすぐな線に直してくれる。
産業一般の趨勢として、我々印刷人がいわゆる周囲環境の主張と行為を明確にしないと、印刷購入者は幻滅するようになり、より多くのコミュニケーションをインターネットやメールを通し来る結果、これに忙殺されよう。
郵便料金と配布を活用すると、それほど多くの奨励の必要は生じない。
大会社は声明主張をメールすることによって環境を節約していると、テレビでのマーケティングを行う。
(もちろん、それは、印刷と3つの郵便料金の費用とは関係がない--皮肉すぎるか?)
印刷が本当に可能な限り良い方法で製造されて、100%の再生紙が使用され、コンテンツが使用の後に再生されるなら、これこそ本当に最小度の環境衝撃製品を提供できるのではないか?
水なし印刷に関して:
きっぱりと、言いたいが、水なし印刷業者は、より少ないパワー(動力)ですませている!
わが社は当初、水なしの導入の意図もなく、在庫の2003年型KBAの標準のプレスを買ったのだ。通水ローラーはオーストラリアでは標準的な仕様であり、ここ5年間でこの国に入ったほとんどあらゆる新しい印刷機にはついている。
自社の計画に則り、初年度、従来の水ありオフセットとして機械を運転していたが、偶然が重なり、一度水なしを試験して、その結果を見ようとしたのが機会で水なしになっただけである。
私たちが湿し水冷却ユニットを切って、低いレベルでIR乾燥機を動かすことで動力を節約している、(水なしでは、 より迅速に、より簡単に乾く)
水なしは品質と環境ではるかに良いので、我々は後戻りしていない。
Peter Booth, Director FISHPRINT Pty.Ltd.
447 Nepean Highway, Brighton East, Victoria, Australia

2008年5月21日

日本WPA臨時理事会が5月9日(金) 東レ本社会議室で開催

洞爺湖サミットでの主要テーマ、CO2削減に我々印刷人がどのように取り組めるか、その基礎となる「CO2排出量削減の計算モデル」を水なし印刷で算出し、その優位性を示す、計算モデルの検討という趣旨であった。モデレーターの清水印刷紙工(株)・社長・清水宏和氏が作り上げた原案の内容を精査することから討議が始まった。印刷方式を比較し、観念論・概念論でなくKg-CO2と言う指数上から、環境への優しさを説く手法を打ち出すのは、我々が業界では始めてであろう。
水なし印刷では従来方式と比べ水を使わないということはKg-CO2負荷からも大変重要な要素となる。
従来印刷では、IPAの湿し液への使用という問題が付きまとうが、これとてKg-CO2がかかる。
湿し液廃液の処理については、中和、加熱蒸発、残留物の分離と複雑な工程を経て処理されているが、Kg-CO2負荷が当然かかるものである。
これらの従来印刷方式でのKg-CO2負荷は水なし印刷では一切生じない。
清水氏原案の内容を精査し、NEW環境展での出品に合わせて、日本WPA「水なし印刷CO2排出量削減の計算モデル」≪Ver1.0≫を発表することとした。
この背景として、単に「環境に優しい印刷方式」と観念論・概念論での訴求では、印刷ユーザーに説得しきれない時代となってきた。より客観性の明示、数値での説得がますます求められている。
さらに、東京都の認識ではないが、VOC削減問題でも中小企業の分野での削減が図られていないとの指摘で、いまこそ中小企業の我々が、意識を持って真正面から環境問題に取んでこそ、我々の地位が築け、未来が開けるとの視点を持ちたい。

2008年5月11日

東京都が分かりやすくVOC削減対策をイラストで解説

このイラストは一目で見てすぅ〜と頭の中に入るものである。実に分かりやすいし、問題点もしっかり表示されている。要は産業人の我々、特に中小事業者が問題意識を持って取り組んでこそ前進が図られ、ビジネスチャンスも出てくるものであろう。
都VOC対策-イラスト解説.pdf

東京都VOC対策ガイドがネット上で出版されている。
・このガイドは、工場からのVOC排出を削減するための具体的な抑制手法をまとめた「工場内編」と、屋外塗装においてVOC発生の少ない塗料を選択するための情報を整理した「屋外塗装編」に分かれている。
・事業者の方々が効果的な排出抑制対策に取り組めるよう、技術的な側面から役立てていただくことを目的として作成している。
・工場内編は、塗装、印刷、金属等表面処理(めっき前処理の脱脂洗浄等)、ドライクリーニングの4分野を対象としている。印刷人の我々は必見の解説書である。
印刷編の17ページに水なし印刷がとり上げられていた。
東京都guide印刷編.pdf

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