日本WPA : Japan Waterless Printing Association

ホーム 日本WPAについて 水なし印刷について バタフライロゴについて お問い合わせ

日本WPAの活動  - 2008年4月 -

新製品・バタフライロゴとW2ロゴ入りのカラー印刷封筒とカラー名刺、モジテックが発表

 京都市の有限会社モジテックは帳簿のマーブル仕上げを手掛けていた、先代まではオーダーメイドの帳簿屋さんであったが、14年前業種転換を図り、2年前にリョービDI3404印刷機を導入され、小ロットカラー印刷を手掛けられた。DI印刷機の持つ最大の特徴、迅速消化(quick turn-around)の良さが認知され、仕事も順調に伸ばしてきた。
 DI印刷機では中間廃棄材料、使用薬品は一切なく、しかも、製版は機上製版で現像レス、その上、湿し水を使わない水なし印刷であり、環境には最高のオフセット印刷方式である。同社では、W2インキを採用して、インキ洗浄時のVOC放散量を大幅に削減した印刷作業方式を打ち立てた。
 この度、日本WPAに入会されたのを機会に、意欲的にバタフライロゴとW2ロゴを入れた、カラー名刺、カラー封筒を新製品として発売された。
 そのお披露目の場として4月26日(土)〜27日(日)、京都市パルスプラザで開催されている、株式会社ファイブの「創立15周年記念春の大展示会」に出展されて発表にこぎつけた。
 京都議定書が議決された都市の「町の印刷会社」が、洞爺湖サミットの年に企業向けに、身近な環境対応の印刷用度品を売り込み出したのだ。バタフライロゴは昨今では市場で目につきだしたが、水洗浄性インキのW2インキを一早く取り入れ、印刷工程での二つの環境ロゴを掲げた印刷新製品は稀有であり、まさに時流を見据えた新商品と言える。
 同社は端物印刷製造業に徹していて、印刷会社、企画・広告会社を通して一般企業に売り込んでいただく姿勢を取っている。そのため印刷会社にとっては、大変便利な存在と認められつつある。専業の強みと、デジタルデーターでの授受を基本としているため、加工代は大変リーズナブルな水準である。
 封筒は既製封筒を流用でき、印刷後の後加工をしなくてもすむため、小ロットでも受け付けてくれる。無論、迅速消化(quick turn-around)で納期も早い。問い合わせ先は、有限会社モジテック、Tel075-382-6750、Fax075-382-6751、monji@mojitec.co.jpである。
080426mojitec-five.JPG
新製品を発表されたモジテック・専務・文字みさき氏と社長・文字英之氏

080427mojitec-samp.JPG
モジテックの新製品・バタフライロゴとW2ロゴの入った封筒と名刺のサンプル

2008年4月26日

KBA drupaコンファレンスが明治記念館で開催される

4月25日(金) 午後3時より5時まで、東京都港区の明治記念館で表題の催しに60名が参加して開催された。KBA本社・シニアセールスマンージャー・Gunter Noll氏が「drupa2008のKBA展示ブースの紹介」「その見どころ」を2時間にわたって話してくれた。
16号館に陣取ったKBAブースの主要部は2階建ての造作になっていて、赤色のアイキャッチ文字・people & printが目印となっている。ブース内にはWaterless Centerを設け、ここにはGenius 52UV枚葉印刷機(水なし・キーレスインキング装置)、Rapida74G枚葉5色印刷機(グラブフロー・キーレスインキ装置)、74Karat印刷機(DI装置搭載・グラブフローインキ装置)、コルチナ水なし新聞輪転印刷機のユニット、比較のためのコマンダーCT新聞輪転機のユニットが展示・実演される。また、注目の新製品、ダイレクトドライブでニップトロニックが搭載されたRapida106が紹介された。さらに、ワークフロー、JDFの面倒を見る技術コンサル会社・KBA Complete社の設立が披露された。
080425KBA-conf.JPG
drupaでのKBAの見どころを講演するGunter Null氏

2008年4月25日

UV水なしFM印刷限定勉強会を清水印刷紙工・群馬工場で開催

 PETなどの特殊原反にFM高細線、水なし、UVと言う斬新な印刷手法で新印刷技術の開発、合わせて新需要に結び付けられた清水印刷紙工様のサクセスストーリーを勉強する会を4月18日、清水印刷紙工株式会社・群馬工場で限定人数の参加者にて開催された。

 呼びかけの案内をした途端、あっという間に定員数に達し参加できなかった方にはお詫びを申し上げる。

 開会に先立ち、日本WPA会長・田畠久義から、この会の開催にあたって、清水宏和氏の心広い厚意に謝意を表し、同時に、今日では環境保全として単にバタフライロゴを表示するだけでは提案力は薄く、水なしとMUD、水なしとFM/UVと言う複合提案が求められてくるが、清水印刷紙工様はまさにその先端を実践されていると述べた。
 清水宏和氏(清水印刷紙工株式会社社長)は従来の印刷企業の脱皮をはかり、独自の事業領域の確立を目指す具体計画に取り掛かったのが7年前。都心の工場を売却し、思い切って創業者と縁のあった群馬県館林市への移転を決意。その前から欧米の先進印刷工場数十社を見学し、理想的な印刷企業モデルの掌握に努められた。具体的な工場移転シミュレーションのもとに、計画は実行されたが、印刷オペレーター達は全員、自らの住居を引っ越して館林に移り住む忠誠心を見せてくれたのだ。
 理想形の印刷方式として水なし印刷に目をつけ2年前に導入されたが、特殊原反にUV、水なし、FM印刷を実践されている印刷会社はなく、印刷材料・インキの開発には苦労を伴った。適正なアンカーコート材、マッチングするインキ、このめどがついたものの、ゴミ対策、静電気除去法の確立、安定した印刷標準条件の確立。これらは一つ一つ、試行錯誤を重ね実用技術として確立していったのだ。清水社長は参加者におしげもなく、その神髄を公開してくれた。
20μのファインドットを安定的に印刷するには、水なし印刷は大きな要件となる。水があるとファインドットに回り込み、本来の点質をゆがめてくれる。水なし化して分かったことだが、一旦、色調整のスライダーが決まり印刷にかかったものが、印刷停止をしたのち、印刷再開にかかってもスライダーは動かさなくて色はそのまま保持されている。水があるとそうとはいかない。
この技術を駆使し、同一版を使って4色+4色による、PETへの高濃度印刷を実演してくれた。その出来栄えはまさに写真並みの高濃度が上がったものであった。
 しかし、印刷条件の標準化を維持し続けることは容易ではない。同社では50倍顕微鏡で拡大撮影した網点を恒常的にサーバーに落とし込んでいる。この手法で印刷条件の標準化を維持している。参加者との質疑応答の中には、水なし6色分解による特色再現の可能性など、水なしの将来性の核心を突く鋭いものも飛び出した。
 もう一方のテーマ、UV水なしFM印刷における、従来の水ありオフセット方との比較した、Kg-CO2の優位性につき講演していただいた。これは何とあるクライアントにプレゼンして評価された内容のものである。アルコールを使わない点、FMよるインキ節減効果、水を使わない点をある標準ジョブでのKg-CO2換算した節減量を提示してくれた。今まで、印刷人は観念論・概念論で印刷の環境取り組み度を訴求をしていたが、最近のクライアントは具体的な数字でどれぐらいのkg-CO2量が減ったのか、と言う数値表現を求めてくる。その自社におけるモデル量を公開してくれた。さらに、大事な視点は、環境省の身近な地球温暖化対策−家庭でできる10の取組みの数値を引用され、日々のCO2削減量は「取り組み」をしても極わずかに見えるが、年間に累積すると大変な数字となる。この累積年間削減量と言う意識喚起を訴えられた。
あっという間の、2時間で大変中身の濃い勉強会を清水印刷紙工様で開催させていただいた。
清水印刷紙工様のご厚意にこの場を借りて深く感謝申し上げたい。

080418shimizu1.JPG
UV水なしFM印刷限定勉強会で熱心に聞き入る参加者

080418shimizu2.JPG
UV水なしFM印刷はKg-CO2上でも従来印刷法より優位と説明する清水和宏氏

2008年4月19日

Waterless Current2008年5月号を会員に配信

以下は本号のトップページの一部である。米国の印刷界も環境を意識して動き出している。

水なし印刷業者にとって絶対に必要な持続性会議
日付: 6月18日水曜日から2008年6月20日金曜日まで
開催地: Doubletree Hotel、米国、ペンシルベニア州・フィラデルフィア市、Avenue of the Arts
水なし印刷業者は、印刷業が持続性の経路へ向かい、まっしぐらに加速している様を既にご存じである。印刷バイヤーは印刷会社からの調達規格を一段と上げ、そして、製紙メーカーも競合商戦に参入する以上、グリーン製品化が行き着く唯一の方法であることを熟知している。持続可能な森林管理にかかわる別の環境アプローチとして、エコラベルとか、ある種の用紙プロジェクトが出てきているが、今こそ産業界を巻き込み、これらを加速して市場需要を起こすことだ。
WPAとIntertechPiraは連携して、持続可能な印刷方式を提唱しつつ、この会議では材料メーカーから出版社へまたがる、印刷サプライ・チェーンの傾向を検証し、各々が自身の観点から持続性問題を発表する。基幹産業のリーダーからの明快なプレゼンテーションにより、グリーン印刷市場たる、絵をつかむことができるであろう。この貴重な会議を通し、持続可能な環境での印刷の将来像をつかみ、自社のビジネスに役立つ見通し、評価が得られるであろう。
この会議に出席することによって、20人以上の産業界のリーダーがグリーン市場戦略と技術革新について議論を聞ける。
Domtar(米国の巨大製紙会社)の持続可能な印刷と洞察の話は、あなたのビジネスにも意義深いものであろう。
●コダック社から最新のホットな印刷のグリーン化傾向の情報がいただける。
●貴方の利益の極大化に手助けしてくれる話、the Institute for Sustainable Communicatio(持続可能コミュニケーション研究所)から最新の持続可能な戦略を聞ける。
●印刷会社にも関連する、持続可能な森林管理、産地証明、FSCなどにつき、熱帯雨林同盟からその洞察を聞き取れる。
●環境資料を評価するためのオプションをMetaforeからも学べる。
●ビジネス機会を創出したり、維持する場、知り合いのメーカーとか商社、出版社、およびメディアと意見交換をするとよい。
●持続可能な印刷分野での重要なビジネスのコネを作れて、その世界的なリーダーと産業起業家の両方に会えるこのチャンスに利用されるとよい。
その演題とは
MeadWestvaco(包装材料のグローバル企業)は木材、紙ベースの製品の持続可能な調達法につき、また、最適の用紙の選択への議論の指針を揃えてくれる。
●WPA会員、モザイク社は水なし印刷でどう持続性強化がはかれるかを発表する。
●ヒューレットパッカードはデジタル印刷の利点に触れてくれ、そして、理想科学は電子写真印刷技術でのインクジェットの利点について話をする。
●InfoTrendsとGraphic Arts Monthlyは持続可能な印刷に関する2研究研究から報告を提示し、そして、Frank Locantoreは環境出版の傾向と、「なすこと・べからず集」と、スマートな環境印刷にどう踏んでゆくかを議論してくれる。
●さらに! Q&Aセッションには、Scholasticの幹部でManufacturing&Corporate Purchasingの副社長のFrancine Colaneri、とCorporate Paper Deaprtmentの役員、Lisa Serraが代表に加わってくれる。
この会議の共同議長には、Domtar社のEarth Choice Product・Business DirectorであるLewis Fixと、Graphic Arts Monthly雑誌・主幹編集者のBill Eslerである。
持続性会議の案内英文メモ

2008年4月16日

日精ピーアールで再度、VOC放散量を0 ppmと検証

 2月26日、日精ピーアールでVOC放散量を測定した結果、何と、この工場は水なし化したことにより印刷運転中のVOC放散量が0ppmと言う値を示してくれた。この記事が早速、Waterless Current2008年5月号に取り上げられ、国際的な反響を頂いた。我々はこれを再度、条件を変えたもとでの実証測定を重ねた。
 4月15日(火)、同社はW2インキの試験を行う場を利用してVOCの再計測にあたった。通常の印刷状態ではJ-Print機は5色/5色の水なし両面刷りを行っていて、インキは基本的には入れっぱなしで、ローラー洗浄をすることもない。版変えの連続で仕事を進めていくので0 ppmを工場内は保持できる。
 W2インキのテストを兼ね、専用洗浄液WW-1で洗った時に、どのようなVOC放散が起きるか検証した。
我々測定班が到着したのは午後1番、午前中の通常水なしインキでの仕事は終え、ローラー洗浄した直後であった。この時、洗浄液・洗油の残留が漂っていて計測の結果、VOC値は室内で20〜30ppmを示した。そこで、外気を入れるように扉を数分間開けた。10分後に計測の結果、工場内のVOC値は0ppmとなってくれた。
 この状態で、W2インキを投入し同社で始めてのW2インキテストに取り組んだ。印刷中のVOC放散量は当然、0 ppmであった。次いで、WW-1液(水系洗浄液)でローラー洗浄後のVOC値を測定した。一瞬、700ppmを示したが、1分もたたないうちにその周辺は30〜40ppmに減衰する。通常の洗油だと2000〜3000ppmはゆうに示してくれる。確かにWW-1でのVOC放散量は低い。過日、ある工場での計測では、水あり印刷の印刷中、湿し装置からは常時700ppmを放散していたし、機械周りで70〜90ppmと言う値であったが、WW-1の洗浄で出るVOC放散量はいままでの常識では考えられない数値であった。何度かのテストを重ね、同社はW2インキの使用に踏み切ろうが、恒常使用化でのVOC放散量をぜひ、確認してみたい。

080415nspr7.JPG
J-Print機下の第3胴で印刷時のVOC値を計測、0 ppmを示してくれた。

080415nspr6.JPG
J-Print機の上ユニットでWW-1液をかけてインキ洗浄。その放散値は700ppmと低い値で、1分後には周りは30〜40ppmに減衰した。

ページのトップに戻る