日本WPA : Japan Waterless Printing Association

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日本WPAの活動  - 2008年1月 -

日精ピーアールが新世代の印刷商品(W2インキ+ハイビジョン・水なし印刷)を提唱

印刷界は古紙偽装表示のあおりを受け、とかく動きにひるみがちになる中で、日精ピーアル(東京都中央区・社長・中村直昭氏)は、前向きな姿勢で印刷新商品を打ち出している。一昨年、同社は足立区保木間の印刷工場をいぬきで買収をはかった。2階建ての新鋭5/5印刷機が設置されていたが、この機会を活用して、今の時代下で特色づけられる新製品・印刷物の開発を目指した。目標としたのが、環境対応、高精細印刷であり、商品を売り込もうとするクライアントは、やはり、ハイビジョン(高精細・高品質)にして、環境調和を図った印刷物を求めていることが分かってきた。2階建て印刷機は片咥えと言う長所があるものの、湿し水が上胴と下胴の両面から来るので、ファンアウトが起きやすい弱点を有していた。
中村社長はじめ、経営・営業幹部、工場幹部が議論を重ねた結果、思い切って、水なし印刷+スタッカートFMスクリーン+W2インキの構成の新製品を作り上げることにチャレンジした。水なし印刷に踏み切るにも、工場環境の整備、印刷機械の整備と言う問題が付きまとったし、スタッカートはそのFMの点切れの良さをいかに安定的に再現するかに、試行錯誤を繰り返した。結果、常用商品として安定的に出している、スタッカートFM・水なし商品は日本では初めてのものとなった。
工場環境整備にも、ある程度の改造予算をかけて実行し、さらに、細かい工夫をいろいろと凝らした。印刷室はパネルで仕切り、恒温恒湿を確保した。暖気が天井にこもりがちになるが、部屋の対流を起こすファンを設置した。機械の下銅にも、ミニファンをつけより恒温恒湿化をはかった。昨年12月から水なしに切り替えて印刷を敢行したが、大変、好結果を生みだしてくれた。以前の水ありだと、ハイアルファ紙の縦目を通すと、1mmほどのファンアウトが起きてしまい、やむなく、半栽の横目の紙を使って印刷したという。ところが水なし化を図った途端、全判・縦目でもファンアウトは起きなくなった。
水なしスタッカートは砂目がないため、20μ点が実にきれいに版上に形成してくれる。その刷り本は、光学的ドットゲインが起き、一段と艶が出る。見た目の発色もまさにハイビジョン効果が出てくれている。水なし・高精細・FMスクリーンのお陰で、デザインの自由度は高まってくれた。
この1ヶ月間、見本をもって新規売り込みを図ったが、クライアントは印刷プロセスでのグリーン化、VOC放散量を大幅に削減してくれ、しかも高精細ハイビジョンの印刷効果に異口同音にエールをいただくことができた。
今、同社はW2インキを使って、この新印刷商品を商品化すべく、取り組んでいる。確かに、材料費は高くつくものの、新商品にはVOC抑制の環境価値をつけていて、印刷バイヤーには受けている。
同社の印刷コモデティ化に立ち向かう意欲的な商品化と販促活動が目にとまり、近々、大手の新聞・雑誌社が取材に来られるようになったと言う。

2008年1月27日

北星社が600線相当FM・水なしFMスクリーン印刷をオフ輪で実用化

昨年より北星社はフェアドットFMスクリーンのテストを重ねていたが、縁があってはじめての顧客からこの指定の仕事が舞い込んでくれている。その中の1社、VOGUE NIPPON別刷では600線相当にて水なしオフ輪でテスト印刷をしたところ、大変な好評を得ることができた。すぐに本番印刷にかけたが、同社は水なしでの600相当FMスクリーン印刷の技術を確立することができた。当初はいろんな懸念もした。網点が小さすぎ、現像でのシリコーン層の剥離がうまくできないのではないか、との懸念も現像機の完成度が高まったお陰で問題はなかった。水あり印刷では砂目の上に再現する極小点の安定した再現が難しいが、水なしには砂目がなく、600線スクリーンをこなす上での最大の長所となる。
実際に水なし600線相当FM印刷の刷り本を見た同業・関連業の方々は異口同音に「素晴らしい印刷だ。これ本当にオフ輪なの?」「白抜きにかぶりもなくきれいに抜けている。」「色の発色が違う。」「この宝石の調子と色の再現はまさに、シズル感そのもの。」「まさにハイビジョンの印刷版だ。」と高い評価をしてくれている。
オフ輪だとファンアウトの問題もなく、艶と照りが高まってくれ、シナールDGグロスコート紙にでも超高級感をつけた印刷再現をしてくれている。見た目、枚葉印刷以上の高級感を再現してくれている。
この印刷を実地に指揮してこなした桜井工場長は逆にその反応に驚いている。水なしのインストラクションに忠実にのっとり、通常のオフ輪印刷作業で、水なし印刷で、600線を意識せずに普通に印刷したのだが、こんなに高い話題性と反応が起きるとは、と半分はにかみ気味で語られた。これに意を強くされ、今年は思いを込めて新年挨拶回りを務めたところ、客先で話題になり大変、感謝・感激されることになったと言う。今までの月刊ものは175線での印刷であり、その差異は歴然としたものがある。今年は水なしの良さを引き出したFM600線印刷を同社の新商品として世に売り出すこととなる。
同社の西浦妙子専務は、このVOGUE NIPPONの600線相当の印刷を見て、「うわあ、これは凄いなこの印刷は! さすがに水なしやな?」と大変悦にいってくれている。次の注文も入ってくるようになり、水なしFM600線のお陰で今年はいい年になれそうである、としていた。

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VOGUE GIOIELLO(別冊)の600線水なしオフ輪印刷の刷り本、宝石とルーレーット盤の再現は目を見張るもので、見当もバッチリ。細かい白抜き文字がきれいに再現。

2008年1月19日

枚方市のエコレポート2007には、キッチンで役立つカレンダーが付録でついている

枚方市の環境報告書、エコレポート2007をご担当の田中さんから送っていただいた。なんとこれには、キッチンで役立つエコカレンダーが付録としてついていた。そのキャッチコピー、エコライフは「地球にやさしい生活」だけでなく、「家計にも優しい生活」と訴求している点に感心する。また、このカレンダーには毎月のガス、電気、水道の使用量と金額を書き込めるようになっていて、その使用金額が一覧で分かるようになっている。また、毎月、家庭の中で心掛けるべき、エコライフ標語を列記してくれ、履行した場合、何円お得とより具体的にエコの節約金額を示してくれている。
エコレポート2007の特集2では、「みんなで探そう!身近な環境ラベル」を取り上げ、バタフライロゴも記載していただいた。絵が半分、文章が半分で役所が発行した冊子とは思えない、市民に親しみのある、それでいて啓蒙度の高い冊子である。

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枚方市のエコレポート2007と附録・キッチンで役立つ008エコカレンダー、
(写真をクリックすると拡大して見られます)
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環境ラベルへの意識啓蒙を呼び掛けた特集、バタフライロゴが記載されている

2008年1月17日

W2インキの印刷製品が出荷され出した

VOC放散を抑え込んでくれる、環境対応の新材料、W2インキの印刷製品が文星閣(東京都大田区)から出荷され出した。一つは、W2インキで印刷した年賀状、もう一つは、Sustainability Reportである。2008年1月も数点の製品が出荷されて行く。

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W2インキを使った印刷製品、W2ロゴ入りの年賀状と環境報告書

水なし印刷に新しい助っ人・100%植物油のノンVOCインキ

「ダイヤトーン水なしエコピュアNEXT」がサカタインクスより発売

今や消費者の多くは「環境との調和」を連めたいと強く意識している。以前の大きな掛け声だけの時期とは違い、買い物ではレジ袋を受け取らない人が多くなり、「環境のために何かしなければいけない」という意識は生活のすみずみまで浸透している。
 生活関連産業ではこうした消費者の意識を敏感に受け取り、自社の製商品にはあらゆる段階で環境との調和を謳っている。
 地球温暖化、化石燃料の枯渇、CO2排出の抑制、大気汚染などに加え、石油価格の高騰は止まる気配がなく、産業全休、全世界を巻き込んで「脱石油」に加速がついてきた。オフセットインキの場合、インキ配合に石油系溶剤を使わないノンVOC化が「脱石油」の代表的なものと言え、オフセットインキの「環境との調和」の度合いは、インキ配合中の石油系溶剤量で表現するのが共通した認識となっている。
 これは1990年代中頃に大豆油インキとして、インキ原材料に天然枯渇資源である石油系溶剤に替えて生産資源である大豆油(植物油)を使用し始めて以来の見方で、現在では環境対
応インキとして社会的にも定着している。
 このようにオフセットインキの環境への配慮は大豆油インキの普及と共に進んだと言えるが、インキの処方全体から見れば大豆油インキでもまだまだ環境に貢献できる余地が残っている。それはオフセットインキのさらなる「脱石油」化を推進すること、すなわちノンVOC化である。

課題は紙面性能
 現在のノンVOCインキはオフセットインキ出荷量全体の1%前後とごくわずかしかなく、日本国内のオフセットインキ市場が環境対応に消極的と見られても仕方がない状態である。
 この背景には、環境関連マークの乱立の混乱、インキの石油系溶剤が、オフセットインキのセット乾燥(紙面性能)・印刷適性というインキへの一定レベル以上の要求度が満たされていないこと、メーカーサイドの生産性や原材料コストにも大きく影響しているために、多くのインキメーカーが製品開発や製造条件の確立に時間を要していること、などが影響していると考えられる。
 サカタインクスはオフセットインキの環境配慮を掲げつつも、「環境との調和」を意識するユーザー層だけでなく生産性や紙商品質を重視するユーザー層に、さらに一般消費者や印刷物発注サイドに目配りした、インキに配合する石油系溶剤を削減(「脱石油」化の推進)した製品群を提案してくれている。


まずは枚葉水なしインキから
 水なし印刷分野では、湿し水不使用であることや製版工程での廃液がクリーンであることなどが環境調和的であるとして、日本WPAが牽引して、多くの印刷物にバタフライロゴが刷り込まれるようになってきている。
 この枚葉水なしノンVOCインキは、水なし印刷の環境調和を更に進めるてくれた、インキ配合に石油系溶剤を使用しない次代のインキと言えよう。
 このノンVOCインキは「樹脂分散技術」を展開し、従来の石油系溶剤に代わる植物油系素材と合成樹脂の双方からのアプローチの結果、新たな相溶性バランスを設定することに成功し、ノンVOCインキとしては革新的なセット乾燥性能を持ち、従来型ノンVOCインキの1/2以下にまで速めることができた。このレベルは一般の紋葉インキと同等レベルに位置づけできるである。
 特長‖いセット乾燥 セット乾燥性はアート・コート・マット・上質などあらゆる紙質で、石油系溶剤を使用した枚葉水なしインキや一般枚葉インキと同じレベルである。
 特長環境との調和 インキ配合に石紬糸溶剤を使用しないノンVOCタイプ。
 特長C榔れ耐性  地汚れ耐性とレベリング、トラッピング、光沢を高いレベルで両立させてくれた。
 特長8色機(両面多色印刷機)適性 反転/非反転を問わず圧胴残りが良好
 これらの特長は、印刷ユーザーと一緒に築き上げてきた、現用の水なしインキや一般枚葉インキによる印刷生産性と紙面品質、ランニングコスト、環境への配慮をより高いレベルに引き上げるもので、このインキを使用すること自体をIS014001の「環境目標」に設定できるなど、「環境への配慮」を謳え、今後の枚葉水なし印刷発展には欠くことのできない局面特性をもってくれている。
 今回、オフセット枚葉水なしインキの配合から石油系溶剤をなくした製品を発売されたが、オフセットインキの顔料、樹脂、肋剤にはまだまだ「石油」を出発物質としているものを多用している。
 1990年代中頃に始まった大豆油インキは、当初はオフセットインキとしての完成度が低くユーザーから敬遠されたが、現在ではオフセットインキ全体の約70%を占めるまでに普及した。これは根強いニーズと技術革新との結果と考えられる。
 サカタインクスはオフセットインキの環境との調和押を推進するために、第一歩として水なしインキから入り、VOCを確実に減らす製品群の投入を目指してくれている。

2008年1月12日

日本水なし印刷協会公認「drupa視察団」団員募集中

日本WPA(日本水なし印刷協会)は本年度、ドイツのデュッセルドルフ市で開催される、世界的規模の印刷展示会、drupa展に向け視察団を編成し、広く一般参加者への募集を呼びかけることとなった。この催しに際し、サカタインクス様、JTB様のご支援をいただき、下のサイトの内容の旅程を組ませていただいた。Aコースはご多忙な方にはうってつけで、drupa往復の旅程になっている。Drupa2008展の見学と同時に、欧州の水なし印刷会社を見学する日程が組み込まれている。

日本水なし印刷協会公認「drupa視察団」案内書をご覧ください。

2008年1月 2日

北星社ギャラリー;地元創作人形作家の作品を再製紙・水なしFMスクリーン、ノンVOCインキで再現

2008年北星社ギャラリー・カレンダーは17回シリーズを迎え、地元・但馬地方・朝来市の創作人形作家・安保ゆき子氏の石粉粘土の人形作品をテーマとしたものである。主婦でありながら、通信講座で人集めされ、教育の傍ら制作に励まれた、人形作り師と聞く。人形のまなざしのライティングはまさに、細心の注意を払ったものであったが、1700万画素のデジタルカメラで行われた。しかし、その出来栄えはアナログカメラ並みにできた。
人形に吹き込まれた表現の再現を目指し、水なしフェアードットFMスクリーン、ノンVOCインキ、再生紙への印刷でチャレンジされた。網点密度が上がったにかかわらず、その高細点が水なし印刷の特徴を引き出し、きれいに再生紙に着肉された結果、着物の絞りのデテール、顔の仕上げの表情まで、ものの見事に再現されている。加えて、大変環境にやさしい印刷方式で、地方部で地元の芸術家を掘り起こし、芸術性訴求、その技術の環境性訴求をしてくれている北星社に敬意を表したい。読者の皆様、機会があればぜひ、本物のカレンダーを北星社に頼んでご覧いただきたい。

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安保ゆき子氏の創作人形の作品・元旦
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作品の一部、羽子板部を拡大、着物の模様がFM水なし技術で見事に再現

2008年1月 1日

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