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環境と未来を考える(株)ハンソン実業〜水なし専用印刷機に転換させて水なし印刷を専用実施〜PrintingKorea誌で大きく報道

2015年7月31日

隣国・韓国の印刷人は世界マーケットを見据え、環境と高品質を前面に出し、先進的なパッケージ印刷分野に狙いを定め、水なし印刷の導入に踏み切った。相当に腰を据えて水なしパッケージ化を狙っている。我々も対岸の事象と見過ごすべきではないのだ。

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水なし専用機に改造した印刷機を東レ本社技術スタッフが再点検している。

多くの産業がそうであるように、印刷産業も環境という側面では様々な問題を抱えている。印刷工程ではインキを始め、数多くの薬液が必要不可欠である。しかし、印刷産業を含むあらゆる製造業において環境に関する制約が強まる流れのなか、環境に優しい印刷方式も様々な形で導入されてきた。水なし印刷はこれまで知られている環境に優しい印刷方法の中、最も根本的な方式として知られている。VOC発生の主な原因であるIPAを使う湿し水の介入を最初から排除するからだ。既存の印刷機を専用機に切り替え、韓国で最も早く高品質で環境に優しい水なし印刷を実現した(株)ハンソン実業(会長 キム・チュンウン)の取り組みが注目されている。

クライアントの理解度の向上と使いこなし
ハンソンは、昨年から水なし印刷を実施してきた。しかし、インキと湿し水との反発原理を活用した従来のオフセット印刷方式に慣れている韓国では、水なし印刷では予想もしなかったいくつかのハードルにぶつかった。ドットゲインの少ない水なし印刷の特性は、従来の印刷物よりさらにシャープで力強いトーンで仕上がってくれ、色目は元のデータにより近いが、韓国の顧客は従来の水ありの品質に慣れていることでそれに違和感を感じ、鮮明でシャープな水なし印刷よりむしろ網点のゲイン量が多い従来の印刷品質に戻してほしいという要求も出てきた。今は実績が増え、顧客の理解も高まっており、新版を中心に水なし印刷が徐々に増えている。水ありで刷ったリピートの仕事もトーンカーブを調整し、色目の誤差も最小限にしている。

水なし専用機への切り替えと機械の最適化
2015年3月、ハンソンは三菱D3000LSを水なし専用機にすることを決めた。東レ本社のエンジニアを招待し、水なし専用機としての機械設定を三菱重工の協力のうえで行って、以前と比べて確実に進化した完璧な水なしの品質が実現できるようになった。
代表取締役であるキム・チュンウン社長は、「水なし印刷の発祥と言える日本でも水なし印刷は兼用ではなく専用機で使用していると聞いている。今回、三菱D3000LS機を水なし専用機化にして品質が安定し、ノウハウが蓄積されたら、KBA RAPIDA-105も水なし専用機に切り替える予定である。」と話した。また、「ハンソンは水なし印刷を通じ、韓国で環境に優しく、高品質印刷の先頭に立つことを実現していきたい。」と強く誓った。
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ハンソン実業は印刷室の環境を改善し、騒音·振動を最小限に抑えるために、中央コンプレッサー室を設置した。

温度管理と水なし標準データの蓄積
水なし印刷の導入に成功するためには、水なし印刷に必要な室内環境作りが何より重要である。つまり、室内温度の管理が最も大事だが、おおむね25℃前後が適切であり、現場に温度が調節できるような設備が必要である。水なしは温度に影響を受けるため、年間温度の統計データを蓄積することが望ましい。特に、夏と冬場の温度管理が大事である。また、版面温度に適合するインキの使用が重要であり、インキが硬すぎるとゴミを呼び込み、軟らかすぎると地汚れの問題が発生する。
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東レの技術専門家を招聘して水なし専用機の印刷物の上がりを確認している。

人体に直接接触する食品・製薬箱への水なし展開
水なし印刷は、環境に優しく高品質印刷の代名詞として知られており、韓国の印刷環境と技術を飛躍的にアップグレードできる技術である。そのためには、水なし印刷を通じて、品質を向上させ、顧客の理解も得ながら、従来の色目との差を最小限にすることがポイントだ。
水なし印刷に成功すると、それに相応する成長のチャンスも訪れる。湿し水の介入がないことは、印刷物に薬液が混ざっている湿し水が転移されないという意味でもある。そのため、今後、社会的かつ政策的に強化される環境への要求にも対応できる有力な印刷技術になると思われる。特に、人体に直接接触し、健康に直結する食品および製薬箱の印刷には最適である。水なし印刷は環境が配慮される将来の市場をリードしていくことが期待されている。
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東レ本社の技術専門家と一緒に、印刷環境のデータを記録して議論する様子。

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