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レポート2「UV水なし+ショートトレイン機構」

2011年3月15日

Genius印刷機の機構はショートトレインと言う独特の機構である。
通常のロングトレインの機構では多くのローラーの練りを受けてインキは版に着けられるが、ローラーマーク・リピートマークの宿命は避けられない。加えて、一定量のインキをロット間で保持するのは至難の業である。
Geniusでは図のように、インキ壺とアニロックスが直付けされ、常に一定量のUV水なしインキがアニロックス(赤)に盛られる。これが同径の着けローラ(青)に転写され、次いで、版胴(緑)に転移されて、ブラン胴(黄)に行く。
湿し水を使わないので水の変動要因、アニロックスからの直転移でインキの変動要因が介在せず、版に忠実な、色変化をしない印刷がロット内で保てるのだ。よって、カード類の付け合わせ印刷には大変好都合な特性となる。只今、中国から入ったメールでは、華南のLEO PAPERは400線相当のレンチキュラーをGeniusでこなし、大きな成果を上げてくれているのだ。

short-train.jpg
ショートトレイン機構

また、UVインキと言うのが大きな特性となる。アニロックスローラーとは窪みの集積で洗浄がつきものとなるのだ。油性インキでは酸化重合により、アニロックスへの目詰まりを起こすことを阻止するため、作業終了後のアニロックス洗浄を入念に行わねばならない。
GeniusではUVインキとしているため、油性インキで起きるような危惧がなく、メンテの横着さが許され、日々のメンテに時間がかからない。
色変えを行うにも、脱着式になった壺の働きを止めて、ヤレ紙15枚でインキ取り印刷をすると、アニロックスからブラン胴までインキはきれいに掻き落とされる。ショートトレインの効能が効いているのだ。つまり、特色対処でも仕事切り替えは驚くほどの早さで、すばしこくできるのだ。単に早さだけでなく、インキ消費量も切り替えロス量が極端に軽減され、通常の水ありオフセット機に費やされるインキ代の水準ですむと特色をこなす人達は言っている。考えてみれば、ロングトレインでは色替え時、始動時、終了時に機上のローラーにある余分なインキを捨てる、インキの無駄が生じているのだ。
UV印刷ではスプレーパウダーが不要となり、これは作業者のブロッキングなどの負担を軽減させる。その上、UVインキではVOCの発生が少ない。近未来にはオゾンレスUV灯・高感度UVインキ(H‐UVインキ)が普及してくると、特殊印刷分野でもこのインキへの一層の弾みがついてこよう。

machine-principle.jpg
4倍圧胴を持つサテライト配列、特殊印刷をこなすよう5色標準機としている

シンプルな構造にして、限りなくデジタルに近い特性を持ったUV水なし・キーレスアニロックスのGenius印刷機は、我々が思いつかなかった構造で、現代の印刷プロに受ける、しかも、儲かる商材を乗せられる印刷機と判断する。

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