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日本WPAの活動 - 会報 -

水なしの簡便さにより新聞社でも商業印刷を手がけられるようになる

2007年12月26日

Waterless Current2008年1月号ではオランダのEPC社が水なしコールドセット水なし輪転機Cortinaを導入し、新聞社でもない、印刷会社でもない独特のビジネスモデルを作り上げ、新聞印刷・フリーペーパー印刷の分野で成功を収めている事例が紹介されている。以下、その内容を掲示させていただく。
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EPCは通常、コールドセット新聞印刷に使われるKBA Cortinaをヒートセットでも使えるように改良した。これにより従来、外注の枚葉機に出していた、高級雑誌、差し込み、および付きものを自社に取り込む柔軟体制を確立できたのだ。
KBAのCortinaの水なし輪転機のユーザの特集記事とは、WPA会員の大部分に不適当と思われるかもしれない。Cortina水なし輪転機は商業印刷物のために設計されたのではなく、新聞印刷のために設計された。新聞印刷分野では、通常、水なし印刷は目立たない存在である。
しかし、ベルギーの新聞印刷業者EPC社(エコプリントセンター)の状況は多くの商業水なし印刷業者の内容と似ている。ドイツの主導的な印刷業界誌、ドイッチャー・ドルッカー、2007年3月・第9号の引用文では適切にこれを言い当ててくれる:
「新聞事業の大多数が単に、コスト削減に集中している間、他の出版社は、新しい、革新的な技術的可能性に目をつけ、出版市場でさらなる競争力をつけて有利な立場の確立を奪取しようとしている。」現在まで、EPCは3種の異なった新聞印刷をこなし、一種は日刊40万部の印刷を行っている。フルカラーの雑誌のような、より高い高級冊子、つきもの、および差し込み類は、枚葉印刷業者に外注していた。現在、3台のCortina輪転機のうち、1台が設置されていまするが、EPCでは全て水なしでこれらの機械で印刷するようになる。(あとの4タワーCortina、2台は2008年後半に設置される。)

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EPC社で印刷している見本例

既設のMAN Colorman 4台に加え、新しい方式の輪転機に印刷方式まで変えてまでの投資をするという決定にあたって、EPCは3年間慎重に水なしオフセット技術を研究した。EPCグループは新聞印刷向けのコールでドセットの、さらに、グループがこなしている、雑誌、差し込み、つきもの、小冊子、およびリーフレット向けにこなしているヒートセット印刷の両用の可能性を調査した。
このような方法を実地試験して8カ月経過した結果、かなり満足したものをつかめた。そして、発注している2台のCortina輪転機が設置されると古い機械は2台にしてしまい、これをモノクロの金融新聞の印刷専用とする。Cortinaは通常、市場にある印刷機で評価を得ているより高いオフセット品質に合っているのか? 「水なしオフセットのCortinaは商印専用の印刷機の代用品ではない」と、機械メーカー側は言う。しかし、一般的に市場で浸透しているおよそ80%の印刷物は本機に適合できるものとなろう。特に分単位を争う手離れ性と、安価性を求める情報系の印刷には向く。

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EPC工場での巨大な設備費用には1億ユーロはかかる。

新しい印刷機械を収容するために、ブリュッセルからそう離れていない、戦略地点、ローケレンに新印刷工場は建設された。およそ3万9000?の床面積で、1億ユーロ以上は投資された。そこはCortina3ラインの専用工場で、各ライン、8胴構成が4タワーと言うシロモノである。
EPC施設は40万~60万部のフルカラー新聞を2009年の始めには日刊でこなす体制のもとに、最新の技術を取り入れたものである。機械の稼働時間のおよそ25%部分は600万人のフランダースの地元向け用途に割かれる。カラー雑誌、小冊子、リーフレット、差し込みなどの印刷に、印刷機の生産時間の残り75%部分を向ける。日曜日の晩から翌周土曜日の朝早々まで無停止で稼働する。年間の紙の消費はおよそ7万トンになるが、版の消費量は年間、15万~18万?達する。
EPCは第一段階、計画6台のうち3台の印刷機で、年間ベルリンサイズの新聞を2億部、タブロイド判で1億部をコールドセットでこなし、タブロイド判1.2億部をヒートセットでこなす見通しをしている。年間のインク消費は750~1,000トンになろう。

ECOとはEPCにEcologyとEconomyを表現
EPCの巨大な投資の最終の目標は何なのか?
それらは単なる新聞、日刊7万部のDeMorgen、8万部のHet 3 Parool、およそ40万部のHet Laatste Nieuws、商業マガジンのNina、および他、多数紙に印刷設備を関連づけものではない。
Persgroep出版の社長・Rudi Bertels氏は、100人のグラフィック専門家を前にして、「高額のこのプロジェクトに投資することによって、EPCは新聞が近将来に直面する難局に挑戦した。」と、述べている。同時に、Cortina輪転機はコールドセット、ヒートセットの両用使いによって、結果、最大の稼働性を達成でき、早期投資回収が図られるようになしえる。
4年間EPCの技術部長の席にあり、オフセット印刷の専門家である、Wim Maesは、「ある出版会社がベルギー判(520x365mm)からベルリン判(470x315mm)へ用紙を変えたが、21%の節約なる。寸法替えの革新技術を採用したという重要な事実が確認された。」と述べている。
それに従って、製紙メーカーは以前の直径1250mmでなく、直径1500mmの紙のリールを届けなければならなくなってきた。リール交換の頻度は44%も減少した。巻紙は荷降ろしからリールスタンドの装着まで、取り扱いは全自動である。よって、より安全が確保でき、オペレータは始動時に、ヤレ排除に集中できるのだ。従来のオフセット機では通常、巻取紙の2.7%は断紙に遭遇する。それはEPCのケースではない。数週間で、巻紙の紙断は全く経験されなかった。これは印刷用紙が濡らされないという事実のためであるのかもしれない。
「ECOはECOLOGYを意味する。」EPCでは工程ごとに大文字でこう書かれていて、環境問題に配慮している。雨水が集められて化粧室に使用され、自然資源から来た光はセンサーで制御され、端巻・紙管は自動的に集められて再生用に梱包されてく。
750トン以上も消費するインキは、30~32℃の温度で自動的に印刷機へ供給されている。
Cortinaを冷やすための水はごく近い北海から来る。ここはベルギーでも風の強い地方であり、印刷装置を運転するのに必要な電気エネルギーの一部分が局地風力発電所から来る。水なしオフセット印刷の環境利益へ付加する事業として、パブリシティを意識している。
Cortinaで印刷された雑誌を見せながら、Maes氏は「商業印刷業者として私たちは非常にいい位置にいる」と言っている。
すべてが水なし印刷に好都合か?切り替え時の問題は起きなかったのか?
「東レの水なし版はコールドセットインクで15万枚の耐刷力と評定されているが、時々、20万に達してくれる。ヒートセットでは、この数字を下回ることはない。」
通常、EPCでのCortinaでのヒート・セットインクでの耐刷力は10万~38万部になる。

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ドライヤーを追加取り付けしたことにより、EPCはコールドセット新聞印刷時に使っているインクをそのまま流用して商業印刷用途に使えることができた。

私たちが同社のインタヴュー中、PreMediaニュースレターNo.1、Volume12、員数8万部、60ページものが印刷された。冊子「PRINTED WITH KBA CORTINA.」のカバー上で、米国、南アフリカ、およびオーストラリアで販売している雑誌の編集者、Dr. Ing.Karl Marikは驚いている:「刷り出し5枚目から、Cortinaは商品価値のある品物を印刷してくれるではないか。」東レRL7版をEPCでは使っているが、コダックはScorpion X54水なし版をドイツの新聞印刷向けに供給している。
3つの主要な版材メーカー、富士、アグファ、およびコダックは7台のCortinaラインで、1カ月あたり、7000万部の新聞を印刷し、さらに、付きもの、雑誌、およびフリーペーパーなどの高い消費量に向けて、自身の版を届けることに興味を示している。
水なし版の新聞消費はおよそ50万?である。世界のオフセットのデジタル版の生産量は5.04億?である。
Cortinaの水なし印刷機がDrupa2000で初めて発表されたのだがで、これはかなりの成功と言えよう。
従来のオフセット印刷から水なしに切り替えるには、オペレータの行動変化が必要とされる。Badische Zeitung(バーディッシェ新聞)のHermann Asalは、水なしは簡便なゆえ、肉屋かパン屋の職人でさえこの印刷方式では操作できると言うが、Cortinaのような水なし機を操作できる仕組みが必要と納得していた。
バルセロナのGraficas Roldanでは、KBAは2週間のトレーニングの予定を立てている。
ちょうど受講1週間後、オペレータは非常によく訓練されてしまったが、彼らは良い結果を追求するあまり、度が過ぎ他も見学したいと言い出してくれた。印刷機メーカーには、印刷部門のトレーナーがいる。彼らは本当の印刷技術者で、KBAの下でコンサルとして活躍している。すべてではないが、やる気になればそれほど迅速に学べるのだ。
肝要なことは、印刷機メーカーがいつも身近にいてプロジェクト・マネージャ、Peter Benzに密に接触してくれていて、事案を解決し、結果を出すようにし、機械を円滑の回すように意識を払っていることである。
結論:最も大きいのではなく最も速いことである。
「私たちはうれしく思う」
「年間7万トンの紙の消費の95.5%が販売されている新聞である、1.7%は実際の印刷工程でのヤレである。」
WAN(世界新聞協会)によると、従来オフセットでの世界の新聞の数字は、10.104%(2001年からの13パーセントの増加)と引用されているが、この数字とは合い難い。
Ifraの調査担当理事、Manfred Werfel氏はバルセロナのIfra講演会で、Maes氏の講演を聴いた後、質問をした。:
「あなたは今でも、新聞印刷業者であるのか?」
多分10年後に、多くの新聞社がMaes氏の説明の形態で印刷するだろう。
「コールドセット時でもヒートセット時でも同じインキで両用印刷をする」
技術革新と圧力の経路が加速し、10年経たない間に社会は気候変動の重圧を背負こむことになる。EPCは、新聞界の先を見た時の道筋を示している。他社も、Badische Zeitung始め6台以上の新聞印刷会社が既に水なしオフセットに賭けを置いている。
ドイツの業界誌が述べたように:
「水なし印刷の新聞は別段、エキゾチックなものはない」。「それは事実そのものだ。」
(Bienvenido Andino、ヨーロッパWaterless Current編集者)

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