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我々の活動 - 全印工連水なし印刷研究会 -

全印工連水なし研究会・奥州市でのセミナー見学会、8月25日に開催

2006年8月29日

全印工連水なし研究会・セミナー見学会が、8月25日(金)14時から16時30分に渡って、奥州市の六三印刷(株)三沢工場にて開催された。

全印工連水なし印刷研究会・会長・田畠久義の挨拶、日本WPA・会長・依田英祐氏の挨拶、六三印刷(株)・社長・島村博之氏の歓迎の挨拶に続き、(株)小森コーポレーション・中島静雄氏より「六三印刷様水なし専用機と印刷室の環境要件」について講演された。

水沢工場は元来、フォーム印刷工場で工場内のスタンドアロンの空調設備が施されているに過ぎなかった。1年前、リスロンL-1026Pを同工場内に設置するに当たり、東京にあった枚葉水なしオフセット機の設備をこの工場に移設する計画を立てられた。
この工場には水なし印刷条件の完璧を期すべく、ダクト式温調、噴霧式湿度調整の設備を導入することになった。同時に、これはフォーム印刷側の製本丁合いの見当精度の向上をも目指したものでもあった。結果、製本丁合い・見当精度は格段に向上してくれた。さらに、冬場の従業員の風邪予防にもなり、冬場の欠勤が極端に減少してくれた。

印刷での付加価値付与のために、5/5反転機を導入されたわけであるが、他社よりワンランク上がった印刷物作りを目指した。水なしで広色域・両面刷りを狙うとともに、被覆のためのニス引きを同時ワンパスで行うことが要件とされた。
ここで難しかったのは、どぶなし印刷を実用化すること、両面スプレー化と余分パウダーの回収装置の開発に取り組んだ。今日、実演で見せているが、どぶなし印刷を10,000回転、両面ワンパスで印刷している。
従来、菊半裁反転両面機の泣き所はどぶなし印刷ができないことであったが、これは大きな新しい市場を開拓してくれよう。また、水なしでのパウダーの噴き過ぎへの対処も施すことができた。

(株)T&K TOKAの五十嵐幹夫氏は「ワンランクアップの印刷を目指して」と言う演題で、本日の実演にこぎつけた六三印刷様と関連業者との製品改良の経緯を解説された。
色域を広げるために、ブリリアントカーミン6B顔料から他顔料への検討をした結果、より鮮やかな紅インキを使用することにした。刷り本を見ていただくと、色域が広がってくれるのがご理解いただけよう。
また、ニス引きをワンパス両面で行っているが、このためには逆トラッピングの防止に配慮している。この印刷は始めて経験する意欲的な内容のものであるが、カラーマネージメント、CTPカーブの補正などで関連の方々との共同作業であった。
最終的にはどぶなし印刷への実用化の目処がつけられ、菊半裁反転機の用途が一段と広がるものとなってくれた。

印刷之世界社、木村智之氏は印刷タイムス・水なし特集を編集されたが、取材を終え、水なし印刷は第2期の発展期を迎えつつあるとの実感を述べてくださった。

工場見学は3班に分けて行われたが、フォーム印刷機と枚葉水なしオフセット機が同一工場内に混在している形に驚嘆した。工場内は清潔そのもので、作業者は白衣の作業服と埃防止の姿勢を貫いていた。女性作業員がきびきびとした動きで断裁機を扱っていたが、よく組織化され、訓練されている内容であった。それにも増し、フォーム印刷機、枚葉印刷機とも仕様上の最高速で運転していて、高能率を実践していた。

CTPをフル活用したお陰で、ほぼ全量東京の仕事をデーターをこの工場に電送し、カラーマネージメントをとってここで出力、印刷加工、出荷の仕組みを構築している。大変参考になる工場経営であった。また、島村社長始め、斬新な生産の仕組みを構築された六三印刷様に敬意を表したい。

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日本WPA・会長・依田英祐氏の挨拶
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58名の来場者を迎えたセミナー会場風景
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どぶなし両面印刷の実演に感心する見学者、しかも、この刷本は水なし・広色域・ニス引きのワンパスであった。
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17時からプラザイン水沢に席を移し、懇親会が開催された。冒頭、全印工連水なし印刷研究会・会長・田畠久義氏が挨拶された。

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