日本WPA : Japan Waterless Printing Association

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日本WPAの活動 - その他の活動 -

日本WPA技術委員会報告書

2005年4月12日

日本WPAは平成16年度事業より、「水なし、みずあり印刷物のVOC放出量分析」を行い、少しでも印刷物からの、印刷室からのVOC放出の削減につながることの調査と研究に着手している。以下は、その委員会の活動報告書である。

日本WPA技術委員会 会議報告書「水なし、みずあり印刷物のVOC放出量分析」
とき:平成16年6月15日(火) 午前11時?12時 ところ:日本WPA 会議室
出席者:日本WPA技術委員会委員

5月8日、文星閣様で印刷した水なし印刷物、水あり印刷物の「放散速度測定結果報告書」を分析会社より受け取る。
放散試験の結果、明らかに水なし印刷物は水あり印刷物に比べT-VOCの値が低いことが判明される。(水なし印刷物=17600、水あり印刷物=42800)
この表を見る限り、アセトアルデヒドは、住宅基準で示されている値を超えている。400であるべきところ、水ありでは526となっている。
厚生省ガイドライン指針値物質は*がついている13物質である。
これらのことを勘案し、さらに、別の角度の試験を重ねる必要がある。第1は、原点に立ち返り、鉱物油インキでの、水あり印刷物、水なし印刷物の検査試験である。第2は、この印刷物の時系列変化による放散速度の把握である。第3は、UV水あり印刷、UV水なし印刷の放散速度試験である。
第1の試験刷り、放散速度試験は文星閣様のご協力を得て、近々、実施する。
このとき、第2の試験も合わせて行う。
第3は、できれば精英堂印刷様に印刷試験をお願いしてみる。
この試験内容の版権は日本WPAが所有する。関係方面への発表と利用はまずは、会員企業にさいしょとするが、第2の試験の後に公知させていただく。

日本WPA臨時技術委員会録 
平成16年10月18日(月) 午後1時30分?3時 ところ:日本WPA会議室
出席者:日本WPA技術委員会委員

精英堂印刷様で一連のUV印刷のVOC放散試験のために、水ありUV、水なしUV、水なしハイブリッドUVの3種の試験パターンに則った刷り本を上げていただいた。その放散値につき、1日、3日、7日の時系列変化を見た。UV印刷のVOC放散値は油性インキの値と比べると確かに低い。また、7日後の値は1日の値の1/4位に減衰してくれる。
UV印刷のVOC放散値の低い利点はあるが、逆に脱墨の欠点、オゾン発生と言う欠点も持つ。日本WPA会員は、油性インキの使用例が多く、油性インキのデーターを出すことを先に進めるべきではないとの見解になる。
油性インキでは、水ありと水なしのVOC放散値には「2倍以上の差」が見られた。(水なし印刷物=17600、水あり印刷物=42800)
この要因は何であろうか。インキの差か、湿し添加剤の差か、印刷機の差か…。
今少し、試験値(N数)を収集して見る必要がある。
根本に返り、日本WPAが手間隙、金をかけて、この印刷物のVOC放散値のデーターを出す意味はあるのだろうか。大局から見ると、重箱の隅をほじくっている感はしないだろうか。もっと他に取り組むべきことがあるのではないか。自問自答を委員会で重ねてみた。
インキ団体とてこのようなVOC放散データーを出していないと言う。また、インキ会社の視点からはこのような取り組みをしないだろうと言う。それならば、我々、印刷会社の団体として自らこのようなデーター出しをして、環境問題に取り組む姿勢を鮮明化することに意味が出てくるのではないか。いや、上述の「2倍以上の差」は水なし業者にとって、よりN数を増やし、確固とした数字に積み上げた確証を出すべきではないのか。
ゆえに、油性インキの水あり、水なし印刷試験を継続することにする。また、当面は費用もかかるが、時系列変化を見ることも行う。
今後の方針
1)次回の油性インキ試験:変数要因を絞り込むため、同一インキ、できれば同一印刷機でもって、水なし印刷試験、水あり印刷試験を行い、それぞれの刷本を得る。この刷本のVOC放散データーを比較してみてはどうか。(できれば野毛印刷社様に依頼してみる。)
2)このデーターは次回試験の分析結果をみて、会員を対象に公知をする。ただし、発表の仕方には慎重を期し、データーの一人歩きを防ぐ一方、その社会的責任を自覚してゆきたい。

日本WPA技術委員会録
平成16年12月21日(火)  午後4時?4時45分 ところ:日本WPA会議室
出席者:日本WPA技術委員会委員

11月27日 野毛印刷社様で印刷試験していただいた、水あり・水なしのVOC放散速度試験の数字が分析会社より算出された。A委員の見解では、3日目 水あり7600と水なし6950、7日目 水あり6270と水なし4300は確かに差が出ているものの、桁違いの差が現れていないので、これは許容範囲とみるべきである。
上に記した今後の方針1)の内容で印刷すべきであったところ、水ありと水なしの使用インキを変えて印刷してしまったので、検査目的が狂ってしまった。そこで、A委員は該当インキ成分を調べて見たが、そこからはこのデーターに導かれる納得いくものが見えない。
さらに、脂肪酸、アルデヒド、アルコールの項目の値を算出してみた。

算出表     3日目           7日目
脂肪酸     なし 454.7        221.5
          あり 612         133.5
アルデヒド     なし 286         215
          あり 271          202
アルコール    なし 147.4        68.3
          あり 208.1        5.9B
この数字からは特筆される結果は見えてこない。このマシンは常用として水ありであった。
委員の見解では以前、文星閣様で試験の数字では明らかな差があったとしている。
水なしの時系列でのVOC減少はなぜか、早くなっている。
以前の数字とつき合わせて今後の運用を考える。本件については、A委員がこの内容に則り、見解を出してみる。具体的にはメールを通じて相談をはかる。

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